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ネムノキに毒性はない!実や豆を食べる方法やハーブとしての活用法

2024年5月31日

ネムノキは古くから中国医学で不眠や不安に効く生薬として使われてきたハーブですが、時には「ネムノキには毒性があるのか」と疑問を持つ声が聞かれます。

結論からいうと、ネムノキには毒性がないので安心して活用することができます。

この記事では、ネムノキの毒性が心配されるようになった理由や、ハーブとしての活用法に加えて、実や豆を食べる方法についてもご紹介します。

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ネムノキに毒性はない

ネムノキはマメ科の植物で、夜になると葉が閉じる就眠運動をすることで知られています。ネムノキには毒性はありませんが、花や樹皮は中国医学で不眠や不安に効くとされる生薬として使われています。

花や樹皮には眠気を引き起こす作用があるため、鎮静剤と併用すると過度の眠気を引き起こす可能性があります。このため、ネムノキに毒性があると誤解されることがあるのかもしれません。

しかし、適切に使用すれば安全な植物です。ネムノキの葉は辛味があると言われていますが、食べても問題はありません。

このほか、ネムノキは観賞用に庭園樹や街路樹としても栽培されています。

ネムノキに毒性があると言われる原因

前述したとおり、ネムノキには毒性はありません。ですが、ネムノキをgoogleなどで検索すると「毒性」といった単語が表示されることでもわかるとおり、ネムノキと毒性の関係性が気になっている人は少なくありません。

中にはネムノキには毒性があるという人もいるので、ネムノキを危険な植物だと思っている方もいるかもしれませんが、ネムノキ自体は毒性もなく安全な植物です。

ではなぜネムノキの毒性が疑われるのかと言うと、ネムノキに似ている「オジギソウ」には毒性があるためだと考えられます。

オジギソウはネムノキと同じマメ科の植物で、葉も花もネムノキとよく似ています。

こちらがオジギソウの葉と花の画像ですが、かなり似てますよね。

さらに、このオジギソウは夜になると葉を閉じる「就眠運動」をすることから、「ねむり草」という別名もつけられています。

こうした類似点から、ネムノキは毒性があると間違えられたことが、「ネムノキには毒性がある」と間違われる原因になったと言われています。

ネムノキのハーブとしての活用法

ネムノキの花や樹皮は中国医学では生薬として用いられており、精神安定や不眠に効果があるとされています。

花と樹皮に分けて、それぞれの活用法についてご紹介します。

花の活用法

ネムノキの花は合歓花(ごうかんか)と呼ばれ、1日量5~10グラムを水500㏄で煎じて、1日に2~3回に分けて服用することで、精神を安定させてストレス性の不眠や不安に良いと言われています。

睡眠の質を高めるサプリメントにも使われることが多く、リラックス効果や睡眠導入への効果を求める多くの人に愛用されています。

ハーブの力で睡眠の質を高めるサプリメントについては別のページで詳しくご紹介しています。

樹皮の活用法

ネムノキの樹皮は合歓皮(ごうかんひ)と呼ばれ、7 - 8月ころの樹皮が剥がれやすい時期に幹や枝の一部から剥ぎ取って、天日乾燥させたものです。

樹皮にはタンニンが含まれ、利尿・強壮・鎮痛効果があります。また花と同様に不眠や不安に対する薬効もあります。民間では樹皮10 ~15グラムを水500㏄で煎じ、患部に塗ることで、関節痛や腰痛に効果があるとされています。

また、乾燥した葉、小枝、樹皮を煮出した液を風呂に入れることでも薬効が得られるとされていて、関節痛、腰痛、打ち身、捻挫などの改善に効果があると言われています。

なお、ネムノキのハーブは自然療法として試してみることができますが、効果や安全性については十分な科学的根拠がないことに注意してください。妊娠中や授乳中、アレルギー体質の方は使用を避けるべきです。必ず医師や薬剤師に相談してから使用するようにしましょう。

実・豆を安全に食べる方法

ネムノキの花や樹皮は生薬として用いられますが、実や豆は特に用途はありません。

上の写真のように小さな豆がなるので、食べられるか試してみた人はいますが、皆さん口を揃えて苦くてマズイと言っています。

特に毒性はないので茹でれば食べることは可能ですが、特に薬効もなさそうですし美味しくもなければ食べる価値はありませんね。

実・豆はそのままにして種にするくらいしか利用方法はないでしょう。

種の採取方法

ネムノキの種は、莢(さや)の中に入っている楕円形の黒い種子で、一つの莢には5~12粒の種が入っています。

秋になって熟すと、上記の写真のように褐色になるので、莢を取り種を取り出して、良く水洗いした後に乾燥させて保存します。

まとめ:ネムノキの毒性とハーブとしての活用法

ネムノキには毒性はなく、実や豆は加熱することで食べることができるものの美味しさもないので食用には適しません。

主な用途としては、花や樹皮を生薬として使う方法が一般的で、精神の安定や関節痛や腰痛などの改善に用いられることが多いです。

特に精神の安定化の働きは、睡眠の深さをもたらすサプリメントに使われることが多く、睡眠の質に悩んでいる多くの人の助けとなっています。

ネムノキの育て方については、こちらのページで詳しくお伝えしているので参考にしてみてください。

  • この記事を書いた人

「ハーブ民」編集部

北海道でハーブ苗の販売を行っている合同会社リンクウィットのハーブブログ編集部。 「初心者にもわかりやすく・楽しく」をモットーに、ハーブの魅力や育て方をハーブ愛MAXでお伝えしています! 姉妹サイト「ハーブティータイムズ」も楽しく運営中^^

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