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中学の勉強に ついていけないときは?

つまずき・苦手

中学の勉強についていけない子はどこまで戻る?小学校の復習と進め方

中学に入り、勉強についていけなくなったお子さんのことで悩んでいる親御さんへ。

前の学年からやり直すべきか。今の範囲を必死に追うべきか。

このままで高校受験は大丈夫なんだろうか。

そう心配になるのは、お子さんの先を考えているからこそです。立て直しは、つまずいた場所を見つけるところから始まります。

この記事では、次の3つをお伝えします。

  • 中学の勉強についていけなくなるわけ
  • どこまでさかのぼればいいかの見つけ方
  • 定期テストや部活と両立させる進め方

ブログ著者・志藤 学のプロフィールと著書の紹介

書いているのは、かつて個別指導塾の教室長として800人以上の子どもたちを指導し、家では2人の子どもの父親でもある志藤 学です。

結論:つまずいた単元まで戻って学び直す

中学の勉強についていけないとき、テスト範囲の問題ばかりを解き直しても、点数がなかなか戻らないことがあります。つまずきの元が、今の単元より前の学年にあるからです。

前の学年、ときには小学校の内容まで戻り、理解が止まったところから学び直す。遠回りに見えても、今の授業に追いつくにはそれが早道になることが多いと、私は感じています。

進め方は4つです。

  1. どこでつまずいたかを確かめる。中学生は戻る範囲が長くなることがある
  2. 子どもには「小学校の内容」とは言わずに取り組む
  3. 今の勉強と並べて毎日の家庭学習に少しずつ足していく
  4. すぐに結果を求めない

前の学年に戻って学び直す手順は、こちらの記事で順に追っています。

さかのぼり学習とは?つまずいた単元から今の授業へ戻る順番

中学で勉強についていけなくなるのはなぜか

中学の勉強は、前の学年までの内容が分かっている前提で進みます。土台が抜けたままだと授業の途中で話が見えなくなり、自信も少しずつ失われていくのです。

今の内容を支える知識が身についていない

教室で、点数が伸びない中学生と一緒に前の内容を見直していくと、今の授業を理解するのに必要な知識が抜けていることがよくありました。土台が抜けていると、授業を聞いていてもどこかで話が分からなくなってしまいます。

成績が伸びないときの原因と手のつけ方は、別の記事にまとめてあります。

中学生の成績が上がらない本当の理由|まず手をつけたい教科と順番

数学と英語はさかのぼることが多い

教室長だったころ、中学生がさかのぼって学び直すことが多かったのは数学と英語でした。どちらも前の単元が分かっていないと、次の単元に進みにくい教科です。

国語では、文章の前に言葉の意味のところで止まっている場合もあります。

分からないまま進むと自信をなくしていく

分からない授業が続くと中学生は、どうせ自分には無理だ、と感じるようになっていきます。

そう感じると、机に向かっても手が止まり、分からないところがさらに増えていきます。点数が下がり、また自信をなくす。その繰り返しになりやすいのです。

だからこそ、気持ちまで沈んでしまう前に、止まっている場所を見つけておきたいのです。

どこまでさかのぼるかの見つけ方

どこまで戻るかは、テストの点数ではなく、問題を解く途中の様子から見つけます。中学生は、小学校の内容まで戻ることもあります。

点数だけでは分からない

教室長だったころ、中学生の親御さんがついていけていないのでは、と気づくきっかけは多くの場合テストの点数でした。

点数を見て心配になるのは、自然なことです。点数は気づくきっかけとして大切です。ただ、点数を見ても、どの単元のどこでつまずいたのかまでは分かりません。

中学生も解く過程を見て確かめる

中学生でも、確かめ方は小学生のころと変わりませんでした。見ていたのは、正解かどうかより途中の式や考え方です。手が止まる場所や、自信がなさそうになる場所を見ていきます。気になったところは、その手前の内容から易しい問題を出したり、どう考えたのかを聞いたりして確かめていました。

違うのは、さかのぼる範囲が長いことです。中学の前の学年で止まっていることもあれば、小学校の内容までさかのぼることもあります。

たとえば数学の一次関数なら、次のようにたどっていきます。

上の図では親御さん向けに学年を書いています。子どもに伝えるときは学年には触れず、目の前の問題として出してください。

小学生のお子さんの場合は、こちらの記事に確かめ方を書いています。

勉強についていけない小学生はどこからやり直す?見つけ方と伝え方

家でできる確かめ方

家庭でも確かめ方の考えは同じです。中学生なら、次のような形が取り入れやすいと思います。

  1. 返ってきたテストを一緒に見て、どの問題で止まったのかを確かめる
  2. 宿題や問題集に取り組むところを口をはさまずに少し見せてもらう
  3. 気になった単元は前の学年の教科書や問題集の易しい問題を1問、一緒に解いてみる

見つけるところまでが、親の役目です。

教えるのは親でなくていい

中学生の勉強を親が教えようとすると、けんかになりやすいものです。さかのぼる場所が分かったら、その中身は学校の先生に聞いたり、必要なら塾や家庭教師を頼ったりしてかまいません。

家で親が受け持つのは戻る場所を一緒に探すこと、そばで見守ること、そしてできるようになったことに気づいて伝えることです。

中学生が前の内容をやり直すとき

前の内容へ戻るときは、子どもに学年を言わず、今の勉強と並行して少しずつ進めます。結果が見えるまでには、ある程度の時間がかかります。

「小学校の内容」とは言わない

教室長だったころ、中学生に前の内容へ戻ってもらうときも「〇年生の内容だよ」「小学校の内容だよ」とは言いませんでした。それでも、さかのぼること自体に抵抗を示す子はほとんどいませんでした。

図のように学年を書いて確かめても、子どもには言わないようにしてください。

定期テストや部活と両立させる

中学生は定期テストもあれば、部活もあります。前の内容をやり直す時間をまとめて取るのは簡単ではありません。

教室長だったころは、場合によって塾の授業の回数を増やしてもらうこともありました。それが難しいときは、振り返りの問題を毎日の宿題に少しずつ足して対応していました。

家庭でも今の授業の勉強はそのまま続けながら、さかのぼる問題を毎日の家庭学習に少しずつ足していく形なら、取り入れやすいと思います。

定期テストの前は、漢字や理科・社会など、取り組んだぶんが点数に出やすいところから始めるのも一つの方法です。

知識が身につくと自信もついてくる

必要な知識が身についてくると、授業の理解度は上がり、自信もついてきます。

ただ、そこまでにはある程度の時間がかかります。教室長だったころも、親御さんにはすぐに結果を求めないようにお話ししていました。

よくある疑問

小学校の復習や中1でのつまずき、塾のこと、点数が下がったときの声かけについてお答えします。

Q. 中学生から小学校の復習をしても間に合いますか?

間に合うと言い切ることはできません。それでも、分からないところは残したままにせず、今のうちから少しずつ埋めておきたいところです。それがこれからの中学の勉強の土台になります。中学生はさかのぼる範囲が長くなることもあるので、今の勉強と並べて、少しずつ進めてみてください。

Q. 中1で急についていけなくなったのはなぜですか?

中学の勉強は小学校のころより範囲が広く、前の内容を土台にして進んでいきます。そのため、小学校で習ったことのどこかがあいまいなままだと、中学に入ってから急に分からなくなることがあります。あせって今の範囲を詰め込む前に、どの単元から分からなくなったのかを一度確かめてみてください。

Q. 立て直すために塾は必要ですか?

中学生向けの塾には定期テストの対策が中心のところもあれば、前の学年の内容から学び直せるところもあります。つまずきを立て直したいなら、前の内容まで見てもらえるかどうかが大切です。体験授業では、今の範囲の説明だけでなく、戻る場所まで一緒に探してもらえるかを見ておくと安心です。

Q. テストの点数が下がったら何と声をかければいいですか?

中学生のテストには点数だけでなく、どの問題を落としたかが答案に残っています。点数を責めるより取れていた問題から一緒に見ていくと、子どもも答案を見せやすくなります。すぐに結果を求めないことも大切にしてください。

まとめ

  • ついていけない理由は今の範囲より前にあることが多い。中学生は小学校の内容までさかのぼることもある
  • どこまでさかのぼるかは点数ではなく、解く過程を見て確かめる。子どもには「小学校の内容」とは言わない
  • 今の勉強と並べて毎日の家庭学習に少しずつ足す。すぐに結果を求めない

まずは最近のテストを一緒に見て、どの問題で手が止まったかを確かめてみてください。

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志藤 学

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