小学生の英語家庭学習完全ガイド！学年別やり方と効果的な勉強法を現役塾長が解説

「小学校で英語が必修化されたけど、家でどう勉強させればいいの？」
「学校の授業だけで本当に大丈夫？」
「英語が苦手な親でも子どもに教えられる？」

このような悩みを抱えている保護者の方は多いのではないでしょうか。

2020年から小学校で英語が本格的に始まり、子どもたちに求められる英語力は年々高まっています。しかし、学校の授業時間だけでは十分な英語力を身につけるのは困難なのが現実です。

本記事では、小学生の英語家庭学習を成功させるための具体的な方法を、学年別・技能別に詳しく解説します。英語が苦手な保護者の方でも、お子さんの英語力を確実に伸ばせる実践的な内容をお届けします。

小学生英語教育の現状と家庭学習が必要な理由

小学校での英語教育は年々拡充されていますが、実際には「授業だけで十分」とはいえません。

授業内容や学習時間を見てみると、一見しっかりしているように思えても、実際には子どもたちが英語を「使えるレベル」まで身につけるには大きな課題が残っています。

特に、

• 学習時間の不足
• 教員の指導力の差
• 発話の機会の少なさ

といった問題は多くの家庭で実感されるところでしょう。こうした背景から、学校だけに任せず、家庭でも英語学習を取り入れることが必要不可欠になってきています。

ここからは、学校教育がなぜ十分ではないのか、その具体的な理由を3つに分けて解説していきます。

2020年以降の英語教育改革の詳細

現在の小学校英語教育は、2020年度から大きく変わりました。学年ごとの学習内容は次のとおりです。

• 小学3・4年生：外国語活動として年間35時間（週1コマ程度）
• 小学5・6年生：正式教科として年間70時間（週2コマ程度）、成績評価あり
• 習得目標：600～700語の英単語、4技能（聞く・話す・読む・書く）＋5領域をバランスよく身につける

一見すると充実しているように見えますが、実際には「学校の授業だけでは足りない」と感じるご家庭が多いのが現状です。

学校教育だけでは不十分な3つの理由

小学校での英語授業はスタートしたばかりということもあり、まだまだ発展途上です。

授業の枠組みや目標は整っていますが、実際の現場では「授業時間が足りない」「先生の指導力に差がある」「子どもが英語を話す時間が少ない」といった課題が目立ちます。

これらの要素は、どのご家庭にとっても見過ごせない問題です。そこで、ここからは学校教育だけに頼るのが難しいとされる具体的な理由を3つに整理してご紹介します。

1. 授業時間の絶対的不足

日本語を母語とする人が英語を習得するには、最低でも2000時間の学習が必要とされています。

ところが、小学3年生から高校3年生までの授業をすべて合計しても、約1200時間程度。圧倒的に不足しているのです。

特に小学5・6年生の年間70時間を月に換算すると、わずか約6時間。これでは英語が定着するのは難しいと言えるでしょう。

2. 教員の英語指導力不足

文部科学省の調査では、小学校教員で英検準1級レベルの英語力を持つ割合はわずか1.2%。

つまり、多くの先生が「英語を教える自信がないまま授業をしている」のが実情です。

結果として、授業内容が限られたり、指導に差が出てしまうケースもあります。

3. スピーキング練習機会の不足

1クラス30人以上の環境では、どうしても一人ひとりが英語を話す時間はごくわずかです。

特におとなしい性格のお子さんは、授業で発言できる機会が少なく、スピーキング力が伸びにくい傾向があります。

家庭学習を始める前に知っておくべき3つのポイント

小学生が家庭で英語を学ぶとき、いきなり教材を買ったり難しいことを始めるのはNGです。

まずは基礎を押さえて、無理なく続けられる環境を作ることが大切です。

ここでは、家庭学習を始める前に必ず確認しておきたい3つのポイントをご紹介します。

ポイント1：現在のレベル把握が最重要

効果的な家庭学習を進めるには、まずお子さんの「今の英語力」を正しく知ることが欠かせません。できること・できないことを整理することで、教材や学習法の選び方が大きく変わります。

簡単に確認できるチェックリストを挙げてみます

• アルファベットの大文字・小文字が書ける
• 自分の名前を英語で言える
• 簡単な挨拶（Hello, Thank you など）ができる
• 1～10まで英語で数えられる
• 色や動物の名前を英語で5つ以上言える

このようにチェックをするだけでも、お子さんの得意・不得意が見えてきます。

ポイント2：継続可能な学習計画を立てる

英語学習で一番大事なのは「継続」です。週3回30分より、毎日10分の方が習慣化しやすく効果的。

特に小学生は集中力が続く時間が限られているので、短時間でも毎日の積み重ねが大切です。

年齢別の目安時間はこちらです

• 小学1・2年生：1日10～15分
• 小学3・4年生：1日15～20分
• 小学5・6年生：1日20～30分

学習時間を無理なく日常に組み込むことが、長続きのコツです。

ポイント3：4技能バランスの重要性

英語の学習では「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能をバランスよく伸ばすことが必要です。

学校では「読む」「書く」が中心になりがちなので、家庭学習では「聞く」「話す」に重点を置くと効果的です。

例えば、英語の歌やアニメを活用して「聞く力」を伸ばしたり、親子で簡単な英語フレーズをやり取りして「話す力」を自然に身につけていくと良いでしょう。

【学年別】小学生英語家庭学習の具体的やり方

小学生といっても、学年によって発達段階や集中力、学習への興味は大きく異なります。そのため、家庭での英語学習も「どの学年で、どんな力を伸ばすべきか」を意識して進めることが大切です。

低学年では「英語は楽しい！」と感じる経験を増やすこと、中学年では「読み書きの基礎固め」、高学年では「中学につながる実践力」が学習の柱となります。

ここでは、小学1・2年生／3・4年生／5・6年生ごとにおすすめの家庭学習のやり方を具体的にご紹介します。親子で楽しみながら続けられる方法ばかりなので、ぜひご家庭で取り入れてみてください。

小学1・2年生向け：英語への興味・関心を育てる

この時期の一番の目標は、「英語って楽しい！」という気持ちを持たせることです。

意味や文法を厳しく覚える必要はなく、遊びや生活の中で自然と英語に触れる経験を増やしましょう。

具体的な学習方法

英語絵本の読み聞かせ

週2～3回、寝る前の10分がおすすめ。絵が多く短い文章の本から始めれば、子どもも飽きずに楽しめます。

保護者の発音に自信がなくても大丈夫。音声付き絵本やCDを使えば無理なく進められます。

英語アニメ・動画視聴

1日15分程度。YouTubeの「Super Simple Songs」や「Peppa Pig」などは歌や会話がシンプルで効果的。

日本の人気アニメの英語版も、内容を知っている分、理解しやすいです。

アルファベット練習

週3回、1回5分程度。まずは大文字から始め、慣れたら小文字へ。

アルファベットポスターを部屋に貼っておくだけでも自然と目に入ります。

英語の歌・ダンス

「ABC Song」や「Head, Shoulders, Knees and Toes」など、体を動かしながら歌うと記憶に定着しやすくなります。

おすすめ教材・アプリ

• 無料：YouTube（Super Simple Songs、Cocomelon）
• 有料：こどもちゃれんじEnglish、七田式英語教材
• アプリ：楽しい英語 Fun English（月額600円）

小学3・4年生向け：フォニックス習得と基礎単語暗記

学校の英語授業が始まるこの時期は、「読む・書く」の基礎固めが重要です。正しい発音と単語の蓄積を意識して取り組みましょう。

具体的な学習方法

フォニックス学習

週4回、1回10分。「A says /a/」のように文字と音をセットで覚えることで、単語を見ただけで読める力がつきます。

基礎英単語600〜700語の暗記

1日5語ずつでOK。絵カードや単語カードを使うと楽しく学べます。

家族・食べ物・動物など、身近なテーマから取り入れると効果的。

英文音読練習

週3回、1回10分。「I am happy.」のような短い文から始め、CDや音声付き教材で正しい発音を真似します。

英語ゲーム・カード遊び

英語版「神経衰弱」や「カルタ」で、家族と一緒に遊びながら英語を定着させましょう。

おすすめ教材・アプリ

• テキスト：「フォニックスってなんですか？」（JMAM）
• アプリ：Phonics Fun（月額400円）、Khan Academy Kids（無料）
• 単語カード：くもんの英語カード

小学5・6年生向け：中学準備と実践的英語力

成績がつく学年になり、中学英語につながる実践的な力を意識する時期です。

特に「読む・書く」だけでなく「使える英語」を家庭で補うことがポイントになります。

具体的な学習方法

英語読書（多読）

週5回、1回15分。Oxford Reading Tree や Leveled Readers を使い、辞書を使わず推測しながら読む習慣をつけましょう。

英語日記・作文

週3回、1回10分。「I ate pizza today.」のように短い文から始め、徐々に文章を増やします。

英検5級・4級対策

目標を持つことで学習意欲がアップ。過去問演習を通じて「試験形式に慣れる」ことも重要です。合格は大きな自信につながります。

オンライン英会話

週1〜2回、1回25分。実際に人と話す体験は、学校では得られない貴重な機会です。学んだフレーズを「使える英語」に変える場としておすすめ。

おすすめ教材・アプリ

• 多読：Oxford Reading Tree、Raz-Kids（月額1,000円）
• 英検対策：英検Jr.オンライン版、英検5級予想問題ドリル
• オンライン英会話：QQキッズ（月額2,980円〜）、ハッチリンクジュニア（月額3,036円〜）

技能別！効果的な家庭学習方法

小学生の英語家庭学習をより効果的に進めるには、リスニング・スピーキング・リーディング・ライティングの4技能をバランスよく伸ばすことが欠かせません。

学校では「読む・書く」に偏りがちなので、家庭では「聞く・話す」を意識的に取り入れることがポイントです。

ここからは、それぞれの技能別に具体的な学習法をご紹介します。お子さんのレベルや性格に合わせて取り入れてみてください。

リスニング力アップ法

英語学習の第一歩は「耳を慣らすこと」です。小学生のうちは意味を理解することよりも、英語の音やリズムに自然と触れる経験を重ねるのが大切です。

動画や歌を活用すれば、遊び感覚で楽しく続けられます。

YouTubeチャンネル活用

英語を楽しく「耳から吸収」できるYouTubeは、家庭学習に最適です。

初級者向け

• Super Simple Songs：歌で楽しく英語の音に慣れる
• Peppa Pig Official Channel：短いエピソードで集中力を維持
• Blippi：教育的なテーマで語彙も自然に増える

中級者向け

• National Geographic Kids：自然や科学の知識と英語を同時に学べる
• Crash Course Kids：少し長めの内容でリスニング力を強化

英語アニメ・映画視聴のコツ

1回目は日本語字幕で内容理解
2回目は英語字幕で表現をチェック
3回目は字幕なしでリスニング力アップ
→ 同じ作品を繰り返すことで理解度が一気に高まります。

スピーキング力アップ法

「聞く」だけでは英語は使えるようになりません。声に出して話す経験を積むことで、自信と表現力が育ちます。

家庭であれば、間違いを気にせず安心して挑戦できるのが大きなメリットです。

家族での英会話タイム

毎日の習慣にすると効果的です。

• 夕食時に「今日は英語で話そう」タイム（5分間）
• 簡単な質問から始める（例：How was your day?）
• 間違いを恐れず、話す楽しさを重視
• 保護者も一緒に挑戦する姿勢が大切

音読・シャドーイング

正しい発音とリズムを身につける練習です。

• CD付きテキストで発音確認
• 最初はゆっくり、慣れたらスピードアップ
• 感情を込めて読むと表現力も伸びる

リーディング力アップ法

英語を読めるようになると、理解できる世界が一気に広がります。

小学生の段階では、難しい本よりも「自分に合ったレベルの本を楽しく読む」ことが最優先です。

たくさんの文章に触れることで、語彙力も自然と増えていきます。

レベル別英語絵本の選び方

• 初級（小学1〜3年生）：1ページ1〜3文、イラストが多く繰り返し表現が豊富なもの
• 中級（小学4〜6年生）：1ページ3〜10文、簡単なストーリー性があり既知単語が7割以上

多読のルール

辞書は使わない
わからない部分は飛ばす
つまらなかったら途中でやめてOK
→ 「楽しみながら読む」ことを最優先に。

ライティング力アップ法

書く練習は、覚えた単語や表現を「自分のものにする」ために効果的です。

いきなり長文を書く必要はなく、アルファベットや単語から少しずつ積み重ねていくことで無理なく力を伸ばせます。

段階別ライティング練習

ステップ1：アルファベット練習
大文字・小文字を正しく書く。四線ノートを使い、1日5文字ずつ集中。

ステップ2：単語練習
覚えた単語を実際に書く。絵と一緒に書くと記憶に残りやすい。

ステップ3：文章練習
「I like ○○.」のような簡単な文からスタート。日記形式で身近なことを書くと続けやすい。

予算別！おすすめ教材・サービス完全比較

「英語の教材、たくさんあってどれを選べばいいかわからない…」そんな悩みを持つ保護者の方は多いはずです。

でも安心してください。教材選びに“正解”はありません。 お子さんの性格・興味・予算に合ったものを選ぶことが最も大切です。

この記事では、無料〜高額までの幅広い選択肢を、予算別に整理してご紹介します。

「まずは気軽に始めたい」「毎月少しずつ充実させたい」「本格的に取り組みたい」というニーズ、どれにも対応できるようにしています。

この後、まずは 無料で使えるツール・サービスからスタートし、予算をかけても価値がある教材・サービスまで順に比較していきましょう！

無料でできる方法

「まずはお金をかけずに英語に触れさせたい」というご家庭には、無料で活用できる教材やサービスがたくさんあります。

YouTubeチャンネルや無料アプリ、図書館を使った方法など、費用ゼロでも英語に親しむ機会は十分つくれるのが魅力です。

YouTube英語チャンネル

チャンネル名	対象年齢	特徴
Super Simple Songs	3-8歳	歌とアニメで楽しく学習
Peppa Pig	4-10歳	5分程度の短いエピソード
English Singsing	5-12歳	単語・会話・歌がバランス良い
Crash Course Kids	8-12歳	科学をテーマにした教育的内容

無料アプリ

• Duolingo：ゲーム感覚で基礎学習
• Khan Academy Kids：包括的な英語学習
• ABC Kids：アルファベット学習特化

図書館活用法

• 英語絵本の貸し出し（多くの図書館で充実）
• 英語学習DVDの視聴
• 英語のお話し会イベント参加

月1000円以下でできる方法

「少し費用をかけてもいいから、基礎をしっかり固めたい」という場合は、ドリルや手頃なアプリが役立ちます。

1冊数百円のワークブックや、月額数百円のアプリなら、家計への負担を抑えながら学習習慣を定着させることが可能です。

おすすめドリル・問題集

• 学研「毎日のドリル」シリーズ：680円、基礎固め最適
• くもん「はじめての英語」シリーズ：760円、段階的学習
• 「英検Jr.」過去問：900円、実力チェック

英語学習アプリ（有料版）

• Phonics Fun：月額400円、フォニックス特化
• 楽しい英語：月額600円、ゲーム要素豊富
• トド英語：月額1,000円、総合的な英語学習

月3000-5000円でできる方法

「もう少し本格的に取り組みたい」と考えるなら、通信教育やオンライン英会話がおすすめです。

教材やアプリと違い、双方向の学習や発音チェック機能があるため、子どものやる気を引き出しやすくなります。

タブレット学習や定期レッスンを通して、継続的に力を伸ばすことができます。

通信教育教材比較

「なかなか毎日机に向かう習慣がつかない…」そんな悩みを持つご家庭にピッタリなのが通信教育です。

毎月新しい教材が届いたり、タブレットで学べたりするので、子どもにとっては“勉強”というより“遊び感覚”。自然と学習リズムができて、親も声かけしやすくなります。

ここでは、実際に人気のある通信教育を比べてみました。

教材名	月額料金	特徴	おすすめ年齢
こどもちゃれんじEnglish	3,637円	年齢別カリキュラム、教具充実	3-12歳
スマイルゼミ	4,268円	タブレット学習、発音判定機能	6-12歳
Z会小学生コース	4,420円	思考力重視、質の高い教材	8-12歳

オンライン英会話比較

「英語は聞けても、なかなか口から出てこない…」そんなもどかしさを感じたことはありませんか？

オンライン英会話なら、週1回でも“実際に話す”機会が持てるので、お子さんの表情がどんどん変わっていきます。

初めは照れくさそうでも、慣れてくると「今日は英語の日だよね！」と楽しみにする子も多いんです。

サービスごとに料金や雰囲気が違うので、家庭に合ったものを選ぶのが続けるコツです。

サービス名	月額料金	レッスン回数	特徴
QQキッズ	2,980円	月4回	子ども専門、質の高いカリキュラム
ハッチリンクジュニア	3,036円	月4回	家族でシェア可能
リップルキッズパーク	3,122円	週1回	9段階のレベル分け

月10000円以上の選択肢

「本格的に英語を学ばせたい」という場合は、英会話教室も視野に入ります。費用はかかりますが、対面で講師や友達と学べる環境は家庭学習にはないメリットがあります。

家庭学習と教室を併用すれば、コストは上がるものの効果を最大化できます。

 

家庭学習を成功させる5つのコツ

家庭学習は「正しいやり方」だけでなく、どうやって続けるか・どうやって楽しむかが成功のカギになります。

ここでは、実際に多くのご家庭で効果があった5つの工夫をご紹介します。

1. 楽しさを最優先にする

英語が「勉強＝つらい」となってしまうと長続きしません。まずは遊びの延長として取り入れ、「楽しいからやりたい！」という気持ちを育てることが何より大切です。

• 勉強ではなく「遊び」として始める
• お子さんの興味のあるテーマから導入
• ゲーム要素を取り入れる
• 達成できたら大げさに褒める

2. 毎日の習慣化（短時間でも継続）

学習は“特別なこと”にせず、歯磨きやお風呂のように毎日の習慣にするのが成功の秘訣です。1日10分でも続けることで大きな成果につながります。

• 決まった時間に学習する（歯磨きと同じレベルで習慣化）
• 長時間より短時間の継続を重視
• 学習カレンダーでやった日にシールを貼る
• 「今日はやりたくない」日があっても責めない

3. 親子で一緒に学ぶ

子どもは親の姿勢に大きな影響を受けます。親が一緒に楽しむことで、「英語は一人で頑張るものじゃない」と感じられ、安心感とやる気が育ちます。

• 保護者も一緒に英語学習に参加
• 「一緒に覚えよう」という姿勢
• 間違いを恐れずにチャレンジする姿を見せる
• お子さんが先生役になる機会を作る

4. 目標設定と達成感の演出

漠然と学ぶより、目標がある方がモチベーションが続きます。小さな達成体験を積み重ねることで「やればできる」という自信につながります。

• 短期目標（1週間でアルファベット5文字覚える）
• 中期目標（3か月で英検Jr.ブロンズ合格）
• 長期目標（1年で英検5級合格）
• 目標達成時にはご褒美やお祝いを

5. 環境作り（英語に触れる機会を増やす）

学習時間だけでなく、日常の中に英語を自然にちりばめることで、無理なく吸収できます。環境づくりは親が少し工夫するだけで、子どもの英語力に大きな差が出ます。

• 家の中に英語ポスターを貼る
• 英語の音楽をBGMとして流す
• 英語の本を手の届く場所に置く
• 家族の会話に簡単な英語を混ぜる

よくある失敗パターンと対処法

家庭学習は「やろう！」と決めても、うまくいかないこともあります。

ここでは、実際によくある失敗パターンと、その解決法をご紹介します。

事前に知っておくことで、つまずいても立て直しやすくなりますよ。

失敗パターン1：長続きしない

英語学習で一番多い失敗が「続かないこと」です。最初に意気込みすぎて高い目標を立ててしまうと、途中で挫折しがちです。

小さな成功体験を積み重ねることが、継続のコツです。

対処法

• 1日5分から始める
• できた日はカレンダーにシールを貼る
• 1週間続いたら小さなご褒美
• 完璧を求めずに「やらない日があっても大丈夫」な心構え

失敗パターン2：子どもが嫌がる・つまらなそう

「せっかく教材を用意したのに、子どもが全然やりたがらない…」という経験はありませんか？

その多くは、レベルや内容が子どもの興味に合っていないことが原因です。楽しさを取り戻す工夫が大切です。

対処法

• お子さんの好きなアニメの英語版から始める
• ゲーム要素のある教材に変更
• 歌やダンスなど体を動かす学習を取り入れる
• 友達や兄弟と一緒に学習する

失敗パターン3：効果が見えない・上達を実感できない

毎日頑張っていても、「本当に力がついているの？」と親子ともに不安になることがあります。

これは、成長を“見える化”していないことが原因です。記録を残すことで成果がわかり、やる気も続きます。

対処法

• 学習日記をつける
• 月1回、覚えた単語数をチェック
• 動画で英語を話している様子を記録
• 英検Jr.などで客観的な実力測定

失敗パターン4：何から始めればいいかわからない

「教材はいっぱいあるけど、どれを選べばいいの？」という迷いも失敗の一因です。これは、子どもの現在のレベルを把握していないことから起こります。

まずは簡単なチェックから始めましょう。

対処法

• まずは簡単なレベルチェック
• 年齢より少し易しめの教材から開始
• 無料体験を活用して複数試してみる
• 専門家に相談（英会話教室の体験レッスンなど）

年齢別学習スケジュール例

家庭学習は「毎日どのくらい、どんな内容をすればいいのか」が一番悩むところです。

そこでここでは、学年別におすすめの1日の学習スケジュールと、長期休暇の活用法をご紹介します。

短時間でも習慣化することで、英語力は確実に積み重なっていきます。

小学1・2年生の1日スケジュール例

低学年はまだ集中力が続かない時期なので、「短時間で楽しむ」ことが一番大切です。

歌や絵本、遊びを中心に英語と自然に触れる時間をつくりましょう。

平日（10分間）

• 朝食後：英語の歌1曲（3分）
• 帰宅後：アルファベット練習（5分）
• 寝る前：英語絵本読み聞かせ（2分）

休日（20分間）

• 午前：英語動画視聴（10分）
• 午後：英語ゲーム・カード遊び（10分）

小学3・4年生の1日スケジュール例

学校で英語の授業が始まる時期です。基礎を固めながら学習習慣をつけることが目標になります。

フォニックスや単語学習を取り入れつつ、無理なく15〜30分続けるのが理想的です。

平日（15分間）

• 朝：フォニックス練習（5分）
• 夕食前：英単語暗記（5分）
• 寝る前：英語音読（5分）

休日（30分間）

• 午前：フォニックス＋単語学習（15分）
• 午後：英語動画視聴＋音読（15分）

小学5・6年生の1日スケジュール例

高学年は中学英語への準備段階。「読む・書く」に加えて「話す・聞く」の実践練習を意識しましょう。

多読や英語日記で表現力を養い、オンライン英会話で実際に使う経験を積むと大きな自信につながります。

平日（20分間）

• 朝：英語多読（10分）
• 夕食後：英語日記（5分）
• 寝る前：英語リスニング（5分）

休日（45分間）

• 午前：多読＋ライティング（20分）
• 午後：オンライン英会話（25分）

夏休みなど長期休暇の活用法

長期休暇は普段よりも時間に余裕があるため、英語力を一気に伸ばすチャンスです。基礎の復習から新しいチャレンジ、最後は成果を発表することで達成感を得られます。

短期集中で取り組むことで「やればできる」という自信も育ちます。

参考までに、夏休み40日間の英語学習プラン例（小学3・4年生）をご紹介します。

第1週〜第2週：基礎固め期間

• 1日20分学習
• アルファベット・フォニックスの復習
• 好きなアニメの英語版視聴

第3週〜第5週：実践期間

• 1日30分学習
• 新しい単語100個チャレンジ
• 英語絵本10冊読破チャレンジ

第6週：まとめ・発表期間

• 覚えた単語の発表会
• 好きな英語絵本の音読発表
• 夏休みの思い出を英語で3文作文

2025年最新！おすすめ英語学習ツール・アプリ

今や英語学習も、紙の教材だけではなくスマホ・タブレット・AIを使った最先端のツールがたくさん登場しています。

「何がいいか迷う…」という声もよく聞きますが、子どもの性格や目的に合ったアプリを選ぶことで、家庭学習の質がグッと変わります。

ここでは、AIを活用した最新アプリや、VR・ARを使った未来の学習法など、2025年時点で注目すべきツールをご紹介します。使いどころや注意点も含めて、親子で使いやすいものをピックアップしました。

AI活用の最新学習アプリ

最近はAIを活用した学習アプリが急速に増えてきました。

発音を細かくチェックしてくれたり、子どものレベルに合わせて問題を自動調整してくれたりと、家庭ではなかなか難しい指導をサポートしてくれるのが大きな魅力です。

ゲーム感覚で取り組めるものも多く、子どもが自分から進んで使いたくなる仕組みが整っています。

アプリ名	料金	AI機能	おすすめ年齢
ChatGPT（教育版）	月額2,000円	個別化された英会話練習	10歳以上
ELSA Speak	月額900円	発音矯正AI	8歳以上
Lingokids	月額1,200円	学習進度に合わせた問題調整	3-8歳

VR・AR英語学習の可能性

まるで海外にいるような体験ができるVRや、現実の中に英単語を映し出すARは、子どものワクワク感を引き出す次世代の学習法です。

実際に体を動かしながら英語を使うことで、自然に記憶に残りやすくなります。

ただし、長時間の使用は目や体に負担がかかるため、従来の学習とのバランスが大切です。

• Immersive VR English：仮想現実での英会話体験
• AR英語学習アプリ：現実世界に英単語を表示
• 注意点：長時間の使用は避け、従来の学習と組み合わせる

英語嫌いにさせないための注意点

せっかく始めた英語学習でも、やり方を間違えると「英語なんて嫌い！」と逆効果になってしまうこともあります。

特に小学生のうちは、勉強というより「楽しい経験」として積み重ねることが大切です。

ここでは、やってはいけないNG行動と、モチベーションを維持するコツをまとめました。

絶対にやってはいけないNG行動

子どものやる気をそいでしまう原因は、実は親の声かけにあることが少なくありません。

つい言ってしまいがちな言葉や行動を知っておくだけでも、失敗を防ぐことができます。

1. 他の子と比較する

• ❌ 「○○ちゃんはもっと話せるのに」
• ⭕ 「昨日より上手になったね」

2. 完璧を求める

• ❌ 「発音が違う。もう一度」
• ⭕ 「伝わったよ！素晴らしい」

3. 長時間の強制学習

• ❌ 「今日は1時間やりなさい」
• ⭕ 「10分だけ一緒にやってみよう」

4. 間違いを厳しく指摘

• ❌ 「それは間違い。正しくは...」
• ⭕ 「いいね！こんな言い方もあるよ」

モチベーション維持のコツ

「どうやって英語学習を続けさせればいいの？」と悩む方も多いはず。大切なのは、小さな達成感を積み重ねることと、英語が役立つ場面を体験させることです。

子ども自身が「英語って使えると楽しい！」と実感できれば、自然と学習意欲は高まります。

1. 小さな成功体験を積み重ねる

子どもは「できた！」という感覚が次のやる気につながります。

最初から難しいことに挑戦させるよりも、簡単にできる課題をクリアして自信を積み重ねることが継続の秘訣です。

• 簡単すぎるくらいの課題から始める
• できたことを具体的に褒める
• 成長を視覚化する（グラフ、シールなど）

2. 英語を使う場面を作る

机に向かう勉強だけでは、子どもは「英語って何のため？」と感じがちです。

実際に英語を使う経験を生活の中に取り入れることで、学んだことが生きていると実感でき、モチベーションが自然に高まります。

• 外国人観光客に道案内をする機会
• 英語メニューのレストランへ行く
• 国際交流イベントへの参加

3. 将来の夢と結びつける

子どもにとって「なぜ英語を学ぶのか」という理由が見えると、学習はぐんと前向きになります。

好きなことや将来の夢と英語を結びつけてあげることで、学習が“自分ごと”になり、続けたい気持ちにつながります。

• 「英語ができると世界中に友達ができる」
• 「好きなYouTuberと話せるかも」
• 「海外旅行がもっと楽しくなる」

保護者の英語力に自信がない場合の対処法

「自分は英語が苦手だから、子どもに教えるのは無理かも…」と不安に感じる親御さんは多いものです。

でも実は、親が完璧に英語を話せなくても大丈夫。大切なのは、正しい答えをすぐに出すことよりも、子どもと一緒に学びながらサポートする姿勢です。

ここでは、英語が得意でなくても無理なく関われる方法をご紹介します。

「英語ができない親」でも大丈夫な理由

子どもにとって大事なのは、親が「一緒にやってみよう」と寄り添う姿勢です。「完璧な先生」より「一緒に学ぶ仲間」として関わることが、安心感や学習意欲につながります。

一緒に学ぶ姿勢が重要

子どもは「できる・できない」よりも、親が一緒に頑張る姿に安心します。

親が完璧である必要はなく、「ママも練習中だから一緒にやろうね」という態度こそが、子どものやる気を引き出す大きな力になります。

• 完璧な英語を教える必要はない
• 「一緒に覚えよう」という態度が子どもを安心させる
• 親が学習する姿を見せることで学習意欲向上

テクノロジーをフル活用

発音や文法に自信がなくても、今は便利なツールがたくさんあります。

音声付き教材や翻訳アプリ、オンライン英会話を活用すれば、親がすべて教えなくても子どもはしっかり学べる環境が整うのです。

• 音声付き教材で正しい発音を確認
• 翻訳アプリで意味をチェック
• オンライン英会話で専門家のサポート

具体的な対処方法

発音や文法、質問への対応など、不安に感じやすい場面ごとに工夫すれば心配はいりません。

テクノロジーや専門家の力を借りながら、無理なく続けられる環境を整えることがポイントです。

発音に自信がない場合

「正しく発音できないと教えられない」と思いがちですが、心配はいりません。今は音声教材やYouTubeの発音動画が豊富にあるので、親も一緒に聞いて真似すれば十分です。

大事なのは、子どもと一緒にチャレンジする姿を見せることです。

• CD・YouTube・アプリの音声を活用
• 一緒に真似して発音する
• 「お母さんも練習中だから一緒にがんばろう」と正直に伝える

文法に自信がない場合

小学生のうちは難しい文法を完璧に教える必要はありません。短いフレーズや身近な表現を一緒に使うだけで十分効果的です。

間違いを恐れずに会話を楽しむことが、子どもに「英語って使えるんだ」という自信を与えます。

• 小学生レベルなら基本的な表現のみでOK
• 間違いを恐れずにコミュニケーションを重視
• 必要に応じて調べながら一緒に学習

質問に答えられない場合

子どもに質問されて答えられないと焦ってしまいますが、それも学びのチャンスです。

「一緒に調べてみよう」と声をかけることで、子どもは自分で答えを探す力を育てられます。

親が完璧に答えなくても、「一緒に学ぶ姿勢」が何よりのサポートになります。

• 「一緒に調べてみよう」と言って調査
• 次回までに調べておく約束をする
• 専門家（英会話教室の先生など）に質問

英語以外の教科との相乗効果

英語学習は単独で進めるよりも、他の教科とつなげることで理解が深まり、学習意欲も高まります。

実は、国語・算数・理科・社会の力が、英語学習を支える基盤にもなっているのです。

国語力との関係

母語である日本語の力は、英語を学ぶ上でも欠かせません。語彙力や論理的思考力がしっかり育っている子ほど、英語の理解もスムーズになります。

特に読書習慣は、国語だけでなく英語の読解力にも直結します。

• 母語の語彙力が英語学習の基盤となる
• 論理的思考力は両言語で共通
• 読書習慣が英語読解力にも好影響

算数・理科との融合学習

「算数や理科と英語って関係あるの？」と思うかもしれませんが、数字や理科的な手順は世界共通。英語で算数の文章題を解いたり、実験の手順を英語で学んだりすることで、自然に英語の活用力が育ちます。

STEM教育との相性も抜群です。

• 英語で算数の問題を解く
• 英語で実験の手順を学ぶ
• STEM教育と英語学習の組み合わせ

社会科との関連

英語は「世界とつながるための言葉」。社会科で学ぶ地理や歴史に英語を掛け合わせると、異文化理解や世界への関心が深まり、学習意欲のアップにつながります。

世界の国々を英語で調べるだけでも、英語の実践力を伸ばすチャンスになります。

• 世界の国々への興味が英語学習意欲を高める
• 異文化理解と語学学習の相乗効果
• 地理や歴史を英語で学ぶ機会の創出

中学校英語への準備

小学校での英語と、中学校での英語は学習内容も評価方法も大きく変わります。小学校の延長線上のつもりでいると「急に難しくなった」と感じてつまずく子も多いのです。

だからこそ、小学生のうちから少しずつ準備しておくことが大切です。

小学校と中学校英語の違い

小学校では「英語に親しむこと」が中心ですが、中学校では「文法や読解」を本格的に学び始めます。

授業時間や語彙数が一気に増えるため、最初のギャップで戸惑う子が多いのが現状です。違いを知っておくだけでも、準備の方向性が見えてきます。

項目	小学校	中学校
授業時間	週2コマ（70時間/年）	週4コマ（140時間/年）
評価	観点別評価	5段階評価
内容	コミュニケーション重視	文法・読解重視
語彙数	600-700語	1,600-1,800語

中学準備で重要なポイント

中学校に入る前にすべて完璧にする必要はありません。大切なのは、基礎的な力を身につけて「英語に自信を持った状態」でスタートできることです。

アルファベット・基本単語・簡単な文型が押さえられていれば、中学英語への移行がスムーズになります。

1. アルファベットの完全習得

中学英語の基礎は、まずアルファベットを正しく読み書きできることです。

ここが不安定だと、単語や文法を学ぶときにつまずきやすくなるので、小学生のうちに確実に身につけておきたいポイントです。

• 大文字・小文字を正確に書ける
• アルファベット順を覚えている
• ブロック体で読みやすく書ける

2. 基本単語700語の習得

身近な単語を知っているかどうかで、中学の授業理解は大きく変わります。

知っている単語が増えるほど「わかる！」が増えて自信につながるため、基礎語彙の積み重ねは欠かせません。

• 家族・学校・食べ物・動物・色・数字
• 身の回りの基本的な英単語
• 中学1年生教科書頻出語彙

3. 基本文型の理解

英語の文は「型」を覚えるとグンと理解しやすくなります。I like〜やThis is〜といったシンプルな表現を使いこなせるだけで、会話も読解もスムーズに進みます。

• I am ~. / You are ~.
• I like ~. / I don't like ~.
• This is ~. / That is ~.
• Do you ~? / Can you ~?

4. 英検5級レベルの実力

英検5級は中学初級程度の内容で、中学英語にスムーズに移行できるかどうかの目安になります。

合格がゴールではなく、「ここまでできれば安心」という基準として活用するとよいでしょう。

• 中学初級程度の英語力
• 家族や友達、学校について話せる
• 簡単な質問に答えられる

家庭学習で注意すべき安全性

英語の家庭学習ではオンライン教材やアプリを使うことも増えていますが、その一方で「安全性」への配慮が欠かせません。

安心して学べる環境を整えることが、継続の第一歩です。ここでは、家庭で気をつけたい安全対策のポイントをご紹介します。

オンライン学習の安全対策

オンライン教材やアプリを使うときに最も大事なのは、安心して子どもが利用できるかどうかです。

信頼できるサービス選びから個人情報の保護、学習時間の管理まで、親がしっかりサポートする必要があります。

1. 信頼できるサービスの選択

• 運営会社の実績・評判を確認
• プライバシーポリシーの確認
• 子ども向けの安全対策の有無

2. 個人情報の保護

• 本名や住所などの詳細情報は避ける
• プロフィール写真は顔が特定できないものを
• 学校名や詳しい居住地域は伝えない

3. 学習時間の管理

• 長時間のスクリーン視聴を避ける
• 1回30分以内、1日1時間以内を目安
• 適度な休憩を入れる

教材選択時の注意点

教材は「英語が学べるかどうか」だけでなく、子どもの年齢や心の発達に合っているかどうかも確認が必要です。

内容が難しすぎたり、不適切な表現が含まれていると、学習意欲を下げてしまう可能性があります。

• 年齢に適した内容かチェック
• 暴力的・不適切な表現がないか確認
• 文化的に配慮された内容か検討

よくある質問（FAQ）

小学生の英語家庭学習について、保護者の方からよく寄せられる質問をまとめました。

実際に多くのご家庭が気になるポイントばかりですので、参考にしてみてください。

英語学習は何歳から始めるのがベスト？

明確な「ベスト年齢」はありませんが、小学校低学年（6〜8歳）から始めると、学校の英語授業にスムーズに入れます。

ただし、何歳からでも英語習得は可能です。大切なのは年齢よりも継続することです。

👉 早ければ早いほどよいわけではなく、子どもが楽しく続けられるタイミングが最適なスタートです。

1日どのくらい勉強すれば効果が出る？

年齢別の目安は以下の通りです

• 小学1〜2年生：10〜15分
• 小学3〜4年生：15〜20分
• 小学5〜6年生：20〜30分

長時間より継続が重要です。毎日短時間でも続けることが効果的です。

👉 たとえ5分でも「毎日続ける」ことが、英語を習慣化する一番の近道です。

家庭学習だけで英会話はできるようになる？

基礎的な英会話力は家庭学習でも十分身につけられます。ただし、より実践的な会話力を伸ばしたい場合は、オンライン英会話や英会話教室との組み合わせがおすすめです。

👉 「聞く・話す」の経験はリアルな相手がいてこそ伸びるため、段階に応じて外部サービスを活用しましょう。

子どもが英語を嫌がる場合どうすれば？

まずは嫌がる理由を探りましょう。多くの場合、「難しい」「つまらない」が原因です。

お子さんの興味のあるコンテンツ（好きなアニメの英語版など）から始めて、楽しい体験を積み重ねることが大切です。

👉 無理にやらせるよりも、「楽しいからやりたい」に変える工夫が大切です。

英検は受けた方がいい？

英検Jr.から始めることをおすすめします。明確な目標があると学習モチベーションが向上し、客観的な実力把握もできます。

ただし、合格が目的ではなく、英語力向上のツールとして活用しましょう。

👉 小さな合格体験は自信につながりますが、本来の目的は“使える英語”を身につけることです。

保護者の英語力が低くても大丈夫？

全く問題ありません。重要なのは「一緒に学ぶ」姿勢です。音声付き教材やアプリを活用すれば、正しい発音も学べます。

むしろ親子で一緒に学習することで、より強い絆が生まれます。

👉 子どもにとって一番の励みは、「親も一緒に挑戦している」姿です。

 

まとめ：今日からできる最初の一歩

ここまでご紹介してきたように、小学生の英語家庭学習で大切なのは、楽しさと継続です。

「まだ早いかな？」
「うまくできるかな？」

と迷うよりも、小さな一歩を踏み出すことが一番の成功のカギになります。

重要ポイントの再確認

これまでに紹介した内容を振り返ってみましょう。

学年に合わせたやり方や、4技能のバランス、継続の工夫など、押さえておきたい基本のポイントをここで整理しておきます。

1. 学年に応じた適切な方法を選ぶ
   • 低学年：遊びながら英語に慣れ親しむ
   • 中学年：フォニックスと基礎単語の習得
   • 高学年：実践的な英語力と中学準備
2. 4技能をバランスよく学習する
   • 聞く：動画・音楽・読み聞かせ
   • 話す：音読・家族英会話・オンライン英会話
   • 読む：英語絵本・多読
   • 書く：アルファベット・単語・日記
3. 継続可能な環境を作る
   • 短時間から始める
   • 楽しい教材を選ぶ
   • 親子で一緒に取り組む
   • 小さな成功を積み重ねる

今日からできる最初の一歩

「何から始めたらいいかわからない」と迷ってしまう方も多いはず。

大切なのは、今日すぐにできる小さな行動からスタートすることです。学年別にすぐ取り組める例をご紹介します。

小学1・2年生

• YouTubeで「Super Simple Songs」を1曲聞いてみる
• 図書館で英語絵本を1冊借りてくる
• アルファベットポスターを部屋に貼る

小学3・4年生

• フォニックスアプリをダウンロードして5分試してみる
• 英単語カードを10枚作ってみる
• 好きなアニメの英語版を探してみる

小学5・6年生

• 英検Jr.の無料サンプル問題にチャレンジ
• 簡単な英語絵本を1冊読んでみる
• 英語で1文日記を書いてみる

継続のためのモチベーション維持法

どんなにいい教材や方法を選んでも、続けられなければ意味がありません。楽しく続ける仕組みを作ることが成功の秘訣です。

記録やご褒美、家族での共有など、モチベーションを保つ工夫を紹介します。

1. 記録をつける
   • 学習カレンダーにシールを貼る
   • 覚えた単語数をカウントする
   • 成長を写真や動画で記録する
2. 家族で英語を楽しむ
   • 週1回の「英語タイム」を設ける
   • 英語の歌を一緒に歌う
   • 英語版アニメを家族で視聴
3. 適度な目標設定
   • 1か月で達成できる小さな目標
   • 達成したら家族でお祝い
   • 次の目標を一緒に決める

英語学習は長期的な取り組みです。一朝一夕では成果は見えませんが、継続することで必ず子どもの未来の可能性が広がります。

焦らず、楽しみながら、親子で一緒に英語学習の旅を始めてみませんか？

今日この瞬間が、お子さんの英語人生のスタートです。