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ローズマリー葉エキスの肌への効果:成分やアレルギーの危険性

2024年6月20日

爽やかな香りで知られるローズマリー。料理やアロマで親しまれてきたこのハーブは、いま「ローズマリー葉エキス」としてスキンケアの世界でも注目を集めています。

結論からお伝えすると、ローズマリー葉エキスは抗酸化作用を軸にしたエイジングケア成分です。古くから美容に用いられてきた歴史を持ち、現代の化粧品にも幅広く配合されています。

ただし「天然由来だから誰の肌にもやさしい」とは限りません。

この記事では、ローズマリー葉エキスの成分や肌への働き、配合濃度の目安、そして使用時に気をつけたいポイントまで、信頼できる試験データや公的資料をもとにわかりやすく解説します。スキンケア選びの参考にしてみてください。

ローズマリー葉エキスとは

ローズマリーの葉

ローズマリー葉エキスは、地中海沿岸原産のシソ科の常緑低木「ローズマリー(学名:Rosmarinus officinalis、和名:マンネンロウ)」の葉から、エタノールやBG、これらの混液で抽出して得られる植物エキスです。

化粧品表示名は「ローズマリー葉エキス」、医薬部外品表示名は「ローズマリーエキス」「マンネンロウエキス」、INCI名は「Rosmarinus Officinalis (Rosemary) Leaf Extract」と表記されます。

ロスマリン酸やカルノソールといった抗酸化成分を含み、その優れた抗酸化性から、化粧品では天然の酸化防止剤として配合されることもあります。樟脳に似た爽やかな香りを持ち、最も古い薬用植物のひとつとして、世界各地で栽培されてきました。

このような特性から、ローズマリー葉エキスは古くから美容に役立てられ、現代のスキンケア製品にも広く活用されています。

主な成分と注目成分

ローズマリー葉エキスの特徴は、含まれる植物成分(ポリフェノールやテルペノイドなど)による多様な働きにあります。

主な成分を以下の表にまとめました。

成分名 主な働き 特徴
ロスマリン酸 抗酸化・抗炎症 主要成分のひとつ。ポリフェノールの一種
カルノソール 抗酸化 ジテルペン類。主要な抗酸化成分
カルノシン酸 抗酸化 フェノール性ジテルペノイド
カフェ酸・クロロゲン酸 抗酸化 フェニルプロパノイド類

 

なお、ローズマリーは天然成分であるため、産地・収穫時期・抽出方法によって成分組成に差が出る点も知っておくとよいでしょう。

化粧品以外の主な用途

ローズマリー葉エキスは化粧品だけでなく、その抗酸化性から食品分野でも利用されています。

ロスマリン酸やカルノソールなどの抗酸化成分を含むことから、油脂や油脂加工品、菓子類、水産練製品などの酸化防止剤(食品添加物)として古くから使われてきた実績があります。

また、ヨーロッパではメディカルハーブとして、頭痛・リウマチ・神経痛などに用いられてきた歴史もあります。

美容の歴史で有名なのが「ハンガリアンウォーター」です。ローズマリーをアルコールとともに蒸留したこの水は「若返りの水」とも呼ばれ、これを愛用していたハンガリー王妃エリザベートは、70歳を過ぎても若々しい美しさを保ち、20代の王から求婚されたという伝説が残っています。あくまで言い伝えではありますが、ローズマリーが古くから美容と結び付けられてきたことを物語るエピソードです。

ローズマリー葉エキスの肌への効果

ローズマリー葉エキスが化粧品に配合される主な目的は、大きく次の3つです。

  1. SOD様活性による抗酸化作用
  2. 好中球エラスターゼ活性阻害による抗老化作用
  3. 製品自体の酸化防止

それぞれ、公開されている試験データをもとに見ていきましょう。

① 抗酸化作用(SOD様活性)

紫外線や排気ガスなどの影響で肌に発生する「活性酸素」は、放置されると肌の酸化ストレスとなり、ハリやツヤの低下につながると考えられています。体内ではSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)という酵素がこれを分解しますが、ローズマリー葉エキスにはこのSODに似た働き(SOD様活性)が認められています。

ある試験では、被験者20名のうち10名に5%ローズマリー葉エキス配合乳液を、10名に未配合乳液を、3か月間毎日使用してもらいました。

その結果、配合乳液を使用したグループでは「肌のツヤ・ハリが増し、乾燥や肌荒れが和らいだ」と評価した人が多く、未配合グループと比べて明確な差が確認されています(※一丸ファルコス社による報告[1])。

 

② 抗老化作用(好中球エラスターゼ活性阻害)

肌のハリは、真皮のコラーゲンやエラスチンによって支えられています。紫外線などの刺激で炎症が起こると「好中球エラスターゼ」という酵素が放出され、これらの成分を分解してしまうことが、年齢を重ねた肌の変化の一因と考えられています。

ローズマリー葉エキスには、この好中球エラスターゼの働きを抑える作用が報告されています。

20〜60歳の女性100名を対象にした試験では、50名が0.2%ローズマリー葉エキス配合化粧水を、50名が未配合化粧水を2か月間使用しました。その結果、配合化粧水を使用したグループでは、小ジワやハリに関する評価で、未配合グループより良好な結果が得られています(※長瀬産業社による報告[2])。

ただし、この試験は2000年に行われたもので、当時は評価方法が目視による観察が中心だった点には留意が必要です。

③ 製品自体の酸化防止

化粧品に含まれる油脂や香料などは、空気中の酸素にふれて少しずつ酸化(酸敗)します。酸敗は変色やにおいの原因になるだけでなく、できた過酸化物が肌への刺激物質になることもあります。

ロスマリン酸やカルノソールの抗酸化作用は、こうした製品自体の酸化を防ぐ目的でも活用されています。

そのほか期待される働き

ローズマリーに含まれるタンニン系の成分には、肌を引き締める収れん作用があるとされ、キメを整えるケアに役立つと言われています。また、抗炎症・抗菌作用から、肌荒れを防いで肌をすこやかに保つことも期待されています。

化粧品に配合される濃度であれば刺激は少なく、幅広い肌質に使いやすい成分のひとつと言えるでしょう。

配合濃度の目安

ローズマリー葉エキスは、実際の化粧品ではごく少量で配合されるのが一般的です。

目安として、精油で0.1%前後、エキスで0.2%前後までとされることがほとんどです。軽度〜中程度の皮膚刺激性が報告されることもありますが、こうした安全範囲の配合量で使われることで、刺激を抑えながら美容に役立てられています。

「配合されている=高濃度で効く」というわけではなく、適切な濃度で穏やかに働く成分である点を理解しておくとよいでしょう。

ローズマリー葉エキス配合の化粧品

ローズマリー葉エキス配合の化粧品は数多く販売されています。ここでは人気の高い2つの化粧水をご紹介します。

なお、化粧品・医薬部外品で表現できる効能効果は法律(薬機法)で範囲が定められています。以下の紹介も、その範囲内での説明にとどめています。

C-マックスローション

CーMAXローション

C-マックスローションは、毛穴の目立ちやすさや皮脂によるベタつき、乾燥など、さまざまな肌悩みに着目した多機能タイプの化粧水です。

うるおいを与えて肌を整え、すこやかに保つことをコンセプトにしています。

安全性と注意事項

敏感肌の方にも使いやすい設計ですが、顔剃り直後や肌に傷・はれもの・湿疹などがある部位への使用は避けることが推奨されています。

価格

初回特別価格:1,980円(毎月先着1000人限定)

 

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薬用アシィドローションEX

アシィドローション

薬用アシィドローションEXは、大人のニキビや毛穴の悩みに着目した医薬部外品です。

サリチル酸やアラントインなどの有効成分を配合し、ニキビ・肌荒れを防ぎ、肌をすこやかに整えることを目的としています。

安全性と注意事項

角質ケア成分を含むため、特に敏感肌の方は、使用前に腕の内側などでパッチテストを行うことをおすすめします。

価格

初回特別価格:2,475円

 

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ローズマリー葉エキスの安全性とアレルギーについて

ローズマリー葉エキスは、公的な安全性評価において、比較的安全性の高い成分とされています。

具体的には、食品添加物の既存添加物リストや医薬部外品原料規格2021に収載され、30年以上の使用実績があります。皮膚刺激性・皮膚感作性(アレルギー性)はいずれも「ほとんどなし」と評価されています(※Cosmetic Ingredient Reviewの安全性評価による[3])。

とはいえ、どんな成分でも体質によって合わない場合はあります。

植物由来の成分であっても、敏感肌やアレルギー体質の方では、まれに肌に合わないことがあります。特に初めて使う化粧品では、いきなり顔に使わず、腕の内側などでパッチテストを行うと安心です。

万一、使用中に赤み・かゆみ・刺激などの異常を感じた場合は、ただちに使用を中止し、症状が続くようであれば皮膚科を受診しましょう。

よくある質問(Q&A)

Q. 敏感肌でも使えますか?

公的な安全性評価では皮膚刺激性・感作性ともに「ほとんどなし」とされており、化粧品に配合される濃度であれば刺激は少ないと考えられます。ただし体質には個人差があるため、心配な場合はパッチテストをおすすめします。

Q. 精油(エッセンシャルオイル)とエキスは同じものですか?

別物です。精油は香り成分を中心に水蒸気蒸留などで得られる揮発性の油で、エキスは葉から抽出した水溶性・アルコール可溶性の成分です。化粧品に「ローズマリー葉エキス」として配合されるのは後者です。

Q. どんな肌悩みに向いていますか?

抗酸化を軸にしたエイジングケアを意識したい方や、肌をすこやかに整えたい方に向いています。うるおいやキメのケアをサポートする成分として配合されています。

まとめ:ローズマリー葉エキスの肌への効果

ローズマリー葉エキスは、ロスマリン酸やカルノソールなどの抗酸化成分を含む、エイジングケアで注目される植物由来成分です。

化粧品での主な配合目的は、SOD様活性による抗酸化作用、好中球エラスターゼ活性阻害による抗老化作用、そして製品自体の酸化防止の3つで、いずれも試験データに裏付けられています。一般的な配合濃度はエキスで0.2%前後と少量で、安全性も比較的高く評価されています。

一方で、どんな成分でも体質によって合わないことはあります。特に敏感肌の方や初めて使う化粧品では、パッチテストを行い、異常を感じたら使用を中止することが大切です。

天然由来の力を上手に取り入れて、毎日のスキンケアに役立ててみてください。



参考文献・出典

本記事で紹介した試験データおよび安全性評価は、以下の資料に基づいています。

  1. 一丸ファルコス株式会社(2006)「活性酸素消去剤」特開2006-117612.(SOD様活性・ヒト使用試験)
  2. 長瀬産業株式会社(2000)「エラスターゼ阻害剤」特開2000-247830.(好中球エラスターゼ活性阻害・ヒト使用試験)
  3. M.M. Fiume, et al.(2018)"Safety Assessment of Rosmarinus Officinalis (Rosemary)-Derived Ingredients as Used in Cosmetics" International Journal of Toxicology, 37(Supplement3), 12S-50S. DOI:10.1177/1091581818800020.(CIR安全性評価)
  4. 日本化粧品工業連合会(2013)「ローズマリー葉エキス」日本化粧品成分表示名称事典 第3版, 1096-1097.

※特許公報は特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/)で文献番号を検索すると閲覧できます。



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「ハーブ民」編集部

北海道でハーブ苗の販売を行っている合同会社リンクウィットのハーブブログ編集部。 「初心者にもわかりやすく・楽しく」をモットーに、ハーブの魅力や育て方をハーブ愛MAXでお伝えしています! 姉妹サイト「ハーブティータイムズ」も楽しく運営中^^

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