ツボクサエキスは、シカ(CICA)成分として知られる植物由来のスキンケア成分です。保湿や肌を整える働きがあるとされ、美容大国・韓国での人気をきっかけに、日本でもツボクサエキス配合の化粧水やクリームが注目を集めています。
ただし、どんなに肌にやさしいとされる成分でも、すべての人に合うとは限りません。安全性が高いと評価される一方で、まれに肌に合わないケースもあるため、初めて使う前にデメリットを知っておくと安心です。
この記事では、ツボクサエキスのデメリットや副作用、アレルギーが起こる理由、ツボクサエキスが合わない人の特徴に加えて、トラブルを避けながら安全に使うためのポイントまでわかりやすくお伝えします。
結論:ツボクサエキスは基本的に低刺激で安全性の高い成分

最初にお伝えしておくと、ツボクサエキスは肌への刺激が比較的少なく、アレルギーの原因にもなりにくい成分とされています。化粧品に通常配合される量であれば、多くの人が安心して使える成分です。
実際、皮膚刺激や皮膚感作(アレルギー反応の起こりやすさ)を調べる試験でも、ツボクサ由来エキスは問題が見られなかったと報告されています。
とはいえ、体質や肌の状態によっては、まれに赤み・かゆみ・ヒリつきなどが出ることもあります。「デメリットがまったくない成分」ではないため、特徴を理解したうえで取り入れることが大切です。
ツボクサエキスとは?CICA(シカ)との違いも解説
ツボクサエキスとは、セリ科の植物「ツボクサ(学名:Centella asiatica)」の葉や茎から抽出される植物エキスのことです。インドの伝統医学アーユルヴェーダや中国医学などで、古くから皮膚のケアや傷の手当てなどに利用されてきたハーブとして知られています。
ツボクサ自体は日本でも関東地方より西の海沿いの地域などに自生していますが、薬用として広く使われてきたのは主にインド・中国・東南アジアです。スリランカやベトナムなどでは、青汁やサラダのような食用としても親しまれています。
なお、近年スキンケアでよく目にする「CICA(シカ)」は、ツボクサの学名「Centella asiatica」に由来する愛称です。つまり、ツボクサエキスとCICA(シカ)は、ほぼ同じものを指すと考えて差し支えありません。
主なツボクサエキスのデメリット3選
ツボクサエキスは肌の調子を整え、保湿にも役立つ安全性の高い成分ですが、知っておきたいデメリットとしては次の3つが挙げられます。
- まれにアレルギー反応を起こすことがある
- 肌の状態によってヒリヒリ感じることがある
- 独特の薬草のようなにおいがある
それぞれについて詳しくお伝えしていきます。
まれにアレルギー反応を起こすことがある
頻度はそれほど高くありませんが、ツボクサエキス配合の化粧水やクリームなどによって、赤み・かゆみ・はれといったアレルギー反応が出る可能性があります。
これはツボクサエキスに限った話ではなく、植物由来成分には体質によって合わないケースがあるためです。心配な方は、後述するパッチテストで自分の肌に合うかどうかを事前に確認しておくと安心です。
肌の状態によってヒリヒリ感じることがある
ツボクサエキス配合の化粧品を過剰に使った場合や、肌が荒れて敏感になっているときに使った場合、刺激を感じてヒリヒリすることがあります。
適量を守って使う分には起こりにくいトラブルですが、肌のコンディションが整っていないときは特に、使用量や使うタイミングに気をつけましょう。
独特の薬草のようなにおいがある
ツボクサエキスには、ハーブや柑橘の香りに苦味や渋味が混じったような、薬草らしいにおいがあります。
製品によって香りの強さは異なり、必ずしも不快に感じるものではありませんが、においに敏感な方や香りが苦手な方にとっては、使いにくく感じられる場合があります。気になる場合は、無香料タイプや香りの控えめな製品を選ぶとよいでしょう。
ツボクサエキスが合わない人の特徴
ツボクサエキスは多くの人に使いやすい成分ですが、次のような方は注意が必要です。
- セリ科の植物にアレルギーがある人
- 肌が荒れていて敏感になっている人
- 過去に植物エキスでトラブルを起こしたことがある人
特に気をつけたいのが、セリ科の植物にアレルギーがある方です。ツボクサはセリ科に属する植物のため、同じセリ科であるセロリ・ニンジン・パセリ・セリなどでアレルギーが出たことがある方は、念のため慎重に使い始めることをおすすめします。
なお、ツボクサは「雑草アレルギーだと合わない」と紹介されることもありますが、アレルギーを考えるうえで重要なのは植物の「科」です。ツボクサが属するのはセリ科なので、まずはセリ科への反応に注意するとよいでしょう。
肌のかゆみや赤みを抑える目的で使われるツボクサエキスですが、合わない人が使うと、かえって肌トラブルを招いてしまう可能性があります。少しでも不安がある方は、いきなり顔全体に使わず、まずは少量から試すようにしてください。
ツボクサエキスの主な副作用
ツボクサエキスの副作用として考えられるのは、主に肌に合わなかった場合の赤み・かゆみ・はれ・ヒリつきといった反応です。これらは体質や肌の状態によって、まれに起こることがあります。
ただし、化粧品に配合される一般的な量であれば、多くの人にとって安全性に問題のない成分とされており、過度に心配する必要はありません。
なお、肌トラブルの原因が「ツボクサエキスそのもの」ではなく、製品に含まれる他の成分(香料・防腐剤など)にあるケースもあります。トラブルを避けたい方は、できるだけ余計な成分を含まないシンプルな処方の製品を選ぶとよいでしょう。
ツボクサエキスのデメリットを避けて安全に使う方法
ツボクサエキスのデメリットは、使い方を工夫することで多くを防げます。安心して取り入れるために、次のポイントを押さえておきましょう。
使う前にパッチテストを行う
初めて使う化粧品は、いきなり顔に使うのではなく、二の腕の内側など目立たない部分に少量塗って、24時間ほど様子を見ましょう。赤み・かゆみ・はれなどが出なければ、比較的安心して使い始められます。
少しでも異常を感じた場合は使用を中止し、症状が続くようであれば皮膚科に相談してください。
適量を守り、肌が荒れているときは無理をしない
「たくさん使えば効果が高まる」というものではありません。製品に記載された使用量を守り、肌が敏感になっているときや荒れているときは、使用を控えるか少量にとどめるのが安全です。
シンプルな処方の製品を選ぶ
化粧品の全成分は、配合量の多い順に表示されています。ツボクサエキスの働きを重視したい場合は、成分表示の前のほうにツボクサエキスが記載されている製品を選ぶのがおすすめです。あわせて、香料や着色料など余計な成分の少ない製品を選ぶと、肌への負担を抑えやすくなります。
ツボクサエキスに関するQ&A
ここでは、ツボクサエキスについてよくある疑問にお答えします。
- CICA(シカ)の主要な成分は?
- ツボクサエキスは肌にどんな効果がある?
- コラーゲンを作り出すって本当?
それぞれ詳しく解説します。
CICA(シカ)の主要な成分は?
ツボクサエキス(CICA)には、主に以下のような成分が含まれています。
- マデカッソシド
- アジアチコシド
- マデカッソ酸(マデカシン酸)
- アジア酸(アシアチン酸)
これらの中でも、マデカッソシドやアジアチコシドは化粧品で特に重視される成分です。
ただし、化粧品の成分表示に書かれる「ツボクサエキス(Centella Asiatica Extract)」は、特定の成分名ではなく、ツボクサの葉や茎から得られる植物エキス全体を指す名称です。ツボクサエキスは天然由来であるため、ツボクサが育つ地域や使用する部位、抽出方法によって、含まれる成分の割合や働きに差が生じることがあります。
なお、ツボクサエキスが配合されたフレイスラボ シカクリームの口コミについては、こちらのページで詳しくお伝えしています。
ツボクサエキスは肌にどんな効果がある?
ツボクサエキスには、抗炎症作用・抗酸化作用・肌の保護といった働きが期待されています。
肌の炎症をやわらげる働きに加え、炎症が起きたあとに残りやすい色素沈着を抑える働きも期待されています。また、抗酸化作用によって、紫外線などで生じる肌へのダメージのケアにも役立つとされています。
こうした働きによって肌のバリア機能が整うと、水分を保ちやすくなり、ハリのある健康的な肌へと導かれます。
詳しくは、ツボクサエキスの効果に関するページをご参照ください。
コラーゲンを作り出すって本当?
ツボクサエキスにコラーゲンの生成を促す働きがあるのは本当です。
化粧品メーカーによる試験などでも、ツボクサエキスがコラーゲンの産生を促進する作用が報告されています。コラーゲンは肌のハリや弾力を支える成分のため、シワやたるみが気になる方のエイジングケアにも役立つと考えられています。
まとめ:ツボクサエキスのデメリット・副作用
ツボクサエキスのデメリットとしては、次の3つが挙げられます。
- まれにアレルギー反応を起こすことがある
- 肌の状態によってヒリヒリ感じることがある
- 独特の薬草のようなにおいがある
これらを感じる人はそれほど多くなく、ツボクサエキスは全体として安全性が高く、肌にやさしい成分です。それでも、体質や肌の状態によってはまれに合わないこともあるため、初めて使う方は念のためパッチテストを行ってから使い始めると安心です。
また、肌トラブルの原因がツボクサエキス以外の成分にある場合もあります。ツボクサエキス配合の化粧品を選ぶ際は、余計な成分の少ないシンプルな処方の製品を選ぶとよいでしょう。

