カモミールは白と黄色のコントラストが愛らしい、優しい雰囲気をまとった花です。けれども、その可憐な見た目とは裏腹に、花言葉には驚くほど芯の強いメッセージが込められています。
「逆境に耐える」「あなたを癒す」「仲直り」――カモミールの花言葉は、人生のさまざまな場面でそっと寄り添い、背中を押してくれる優しさと力強さを併せ持っています。
この記事では、カモミールの花言葉の意味や由来をはじめ、「怖い意味はあるの?」「恋愛に使える?」「色や本数で意味が変わる?」といった疑問にもひとつずつお答えします。あわせて、「ごめんなさい」や「ありがとう」の気持ちを伝える贈り方、誕生花としての日付までまとめてご紹介します。
胸の内に秘めた想いを、カモミールの力を借りてそっと伝えたい――そんなときの参考にしてみてくださいね。
カモミール(カミツレ)の花言葉一覧と意味

カモミールには、その生態や特徴を映し出したような、奥行きのある花言葉がいくつも与えられています。
代表的なものが「逆境に耐える」「苦難の中の力」です。これらは、踏まれても踏まれても立ち上がり、過酷な環境でも力強く育つカモミールの生命力に重ねられています。
また、純白で清らかな花姿からは「清楚」という花言葉が生まれました。とくにジャーマンカモミールは、りんごのような甘い香りと心をほぐすような穏やかさから「あなたを癒す」という言葉を持ちます。
さらに、争いを和らげるその優しい性質から「仲直り」という意味も添えられています。
一見すると繊細で頼りなげな外見でありながら、その内側には困難に屈しない強さを秘めている――そんな二面性が、カモミールの花言葉には見事に表現されています。
カモミールの花言葉
- 逆境に耐える
- 苦難の中の力
- 清楚
- あなたを癒す
- 仲直り
カモミールの英語の花言葉
カモミールには、英語圏で伝わる花言葉もあります。
主なものは「patience in adversity(逆境に耐える)」と「energy in adversity(逆境で生まれる力)」です。
どちらも日本語の花言葉と同じく、厳しい環境のなかでもたくましく育つカモミールの姿に由来しています。国や文化が違っても、人々がこの花から「困難に負けない強さ」を感じ取ってきた点は共通しているのですね。
カモミールの花言葉の由来
カモミールの花言葉、とりわけ「逆境に耐える」「逆境で生まれる力」が生まれた背景には、この植物の独特な生態があります。
カモミールは地面を這うように広がって育ち、踏みつけられてもへこたれず、むしろ刺激を受けるほど丈夫に育つ性質を持っています。芝生のように踏まれながらも、こぼれた種からどんどん殖えていく――そんなたくましい姿が、「逆境」をキーワードとする花言葉へとつながりました。
ヨーロッパには、「カモミールの苗床のように、踏まれるたびに強くなりなさい」といった趣旨の言い伝えも残されています。小さく可憐に見える花が、実は誰よりも打たれ強い。その意外性こそが、カモミールの花言葉を魅力的なものにしているといえるでしょう。
カモミール(カミツレ)の花言葉は怖い意味もある?
「カモミール 花言葉 怖い」と検索されることがありますが、結論からお伝えすると、カモミールの花言葉に怖い意味はありません。
怖いと感じられてしまう理由は、「逆境」という言葉の響きにあると考えられます。「逆境に耐える」「苦難の中の力」といった表現だけを切り取ると、どこかネガティブで重い印象を受けるのかもしれません。
けれども、その本当の意味は正反対です。「逆境に耐える」という花言葉は、困難に打ち勝つ強さや、立ち上がる勇気を表しています。むしろ、人生における希望や、しなやかな精神力を象徴する前向きな言葉なのです。
さらにカモミールには「あなたを癒す」「清楚」といった、穏やかで優しい花言葉も揃っています。古くからハーブティーとして親しまれ、心と体をほっとさせてきたその性質が、こうした言葉に反映されています。
つまりカモミールの花言葉は、怖いどころか、贈り物にもぴったりの温かく前向きなものばかり。ガーデニングやフラワーギフトの素材としても安心して選べる花です。
カモミールに恋愛の花言葉はある?

「恋愛に使える花言葉はある?」という点も気になるところですよね。
カモミールには、バラのような情熱的な愛や告白を直接的に表す花言葉はありません。とはいえ、恋愛のシーンにまったく向かないわけではないのです。
カモミールの「仲直り」や、種類によって添えられる「親交」といった花言葉は、恋人同士・夫婦の関係修復にぴったりです。喧嘩のあとや、すれ違いが続いてしまったとき、素直になれない気持ちをそっと代弁してくれます。
一方で、片思いの相手への告白や、燃えるような愛を伝えたい場面には、意味合いとしてやや控えめです。そうした場面では、カモミール単独よりも、愛情を表す花と組み合わせて贈ると気持ちが伝わりやすいでしょう。
「強く激しい愛」ではなく、「穏やかで、長く続く関係」を願う気持ちにそっと寄り添ってくれる――それがカモミールの恋愛における立ち位置といえます。
「仲直り」「ごめんなさい」を伝えるカモミールの贈り方
カモミールの花は、可憐な見た目とリラックスできる香りから、さまざまな場面で贈り物として喜ばれます。
ここでは、カモミールを贈るのにふさわしいシーンをいくつかご紹介します。
- 励ましや応援の気持ちを伝えたいとき
- 「ごめんなさい」と謝って仲直りをしたいとき
- お見舞いのとき
- 感謝の気持ちを伝えたいとき
それぞれの場面について、もう少し補足していきます。
励ましや応援の気持ちを伝えたいとき
カモミールには「困難を乗り越える強さ」や「逆境のなかで育つ力」といった、勇気づけられるメッセージが込められています。そのため、仕事や勉強に打ち込む人へのエールとして贈るのにうってつけです。
忙しい毎日のなかでも、カモミールのやわらかな香りに包まれて、ほっと一息つく時間を過ごしてもらえるかもしれません。心と体をリフレッシュさせてくれる香りと味わいは、きっと喜ばれることでしょう。
「ごめんなさい」と謝って仲直りをしたいとき
喧嘩をしてしまった相手や、誤解が生じてしまった相手との関係を修復したいとき、カモミールはそっと力を貸してくれます。
カモミールの花言葉には「仲直り」が含まれており、古くから謝罪や和解の贈り物として用いられてきました。仲違いしてしまった相手に贈ることで、早く打ち解けられるともいわれています。
行き違いやすれ違いがあったあと、もう一度関係を元に戻したい――そんなときこそ、この花の持つメッセージが頼りになります。
カモミールのハーブティーや、花を束ねたブーケを用意して、和解のきっかけにしてみてはいかがでしょうか。優しい香りとともに、新しい関係の一歩を踏み出せるかもしれません。
お見舞いのとき
カモミールの花言葉「あなたを癒す」は、相手を思いやる気持ちを伝えるのにぴったりです。病気のお見舞いや、ストレスを抱えている方への贈り物として、そっと寄り添うことができます。
愛らしい見た目とやわらかな香りに、心がほどけていく――そんな贈り物として喜ばれるのではないでしょうか。
なお、お見舞いの際は、鉢植えでの贈呈は避けるのが一般的なマナーとされています。「根づく」が「寝づく(寝込む)」を連想させるためで、切り花やブーケを選ぶと安心です。
感謝の気持ちを伝えたいとき
カモミールの花言葉は「逆境に耐える」「苦難の中の力」など、一見すると厳しさをまとった言葉が多めです。しかしその奥には、「どんな困難にも負けず、強く生きていく」という力強い祈りが込められています。
だからこそ、感謝を伝えたいときにもよく似合います。困難を乗り越えてきた相手をねぎらい、「これからも強く歩んでいってほしい」という願いを託すことができるのです。
苦しいときに支えてくれた人へ、「ありがとう」の気持ちを届けたいときにも、カモミールはぴったりの花といえるでしょう。
カモミールの花言葉は本数で変わる?15本の意味

結論からいうと、カモミールの花言葉そのものは本数によって変わるわけではありません。
ただし、花束全般に伝わる「本数の意味」のなかに、15本=「ごめんなさい」というメッセージがあります。これとカモミールの「仲直り」という花言葉が重なることで、謝罪と和解の気持ちを伝えるのにふさわしい組み合わせになるのです。
なかなか素直に言い出せない「ごめんなさい」を、15本のカモミールに託して、やわらかく差し出す。言葉にしづらい想いも、花の力を借りれば自然なかたちで相手に届けられます。
カモミールの優しい香りと可憐な姿は、こわばった気持ちをそっと溶かし、新たな関係を築くきっかけになってくれることでしょう。
カモミールの花の色と花言葉
「色によって花言葉が違うのでは?」と思われるかもしれませんが、カモミールの場合、色ごとの花言葉の違いは基本的にありません。
というのも、ハーブティーやガーデニングでおなじみのジャーマンカモミール・ローマンカモミールは、いずれも花びらが白く、中心が黄色という共通した姿をしているからです。バラやチューリップのように、色のバリエーションごとに別の花言葉が用意されているわけではないのですね。
ちなみに、カモミールの仲間には、染料に使われる黄色い花を咲かせる「ダイヤーズカモミール」のような種類もあります。ただしこれは属が異なる別グループで、ハーブとして親しまれる一般的なカモミールとは区別されます。
色による違いを気にせず、まっすぐに花言葉の意味を込めて贈れる――それもまた、カモミールの素朴な魅力といえるでしょう。
カモミールの誕生花はいつ?(2月14日・3月14日・11月3日)
カモミールは、2月14日・3月14日・11月3日の誕生花とされています。
これらの日に生まれた方への誕生日ギフトに、カモミールの花やブーケを添えると、ちょっとおしゃれで心のこもった贈り物になります。
2月14日はバレンタインデーと重なるため、チョコレートに花を添えるのも素敵ですね。3月14日のホワイトデー、そして秋の11月3日と、年に三度も主役になれる花。誕生日のお祝いに、ぜひ覚えておきたい一輪です。
なお、花言葉や誕生花は公的に定められたものではなく、地域や文化、参照する資料によって日付や意味が異なる場合があります。あくまで代表的な解釈として参考にしてください。
カモミール(カミツレ)ってどんな花?

数あるハーブのなかでも知名度の高いカモミール。その特徴や種類、開花時期を見ていきましょう。
カモミールの特徴
カモミールはキク科の植物で、白い花びらと黄色い花芯のコントラストが愛らしい花です。世界には複数の種類が存在し、日本では主にジャーマンカモミールとローマンカモミールが栽培されています。
草丈はおよそ20〜50cmほどで、葉は細かく切れ込んだ羽状の形をしています。最大の魅力は、りんごを思わせる甘くさわやかな香り。古くからハーブティーやアロマテラピー、化粧品など、暮らしのさまざまな場面で活用されてきました。
ジャーマンカモミールとローマンカモミールの違い
ハーブとして親しまれるカモミールには、大きく分けて2つの種類があります。
ジャーマンカモミールは一年草で、花の中心がぷっくりと盛り上がるのが特徴です。クセの少ないやさしい風味で、カモミールティーといえば主にこちらが使われます。
一方のローマンカモミールは多年草で、香りが豊かなことからアロマや精油に好まれます。背丈が低く地面に広がるように育つため、グランドカバー(地面を覆う植栽)としても人気です。
ハーブティーを楽しみたいならジャーマン、庭の彩りや香りを楽しみたいならローマン、と用途によって選び分けるとよいでしょう。
カモミールの開花時期
カモミールの開花時期は、日本ではおおむね4月から6月頃。春から初夏にかけて、白と黄色の小さな花を咲かせます。
寒さに比較的強い植物で、品種によっては冬の間も葉を保ちます。多年草であるローマンカモミールは、花の時期が終わったあとに軽く切り戻してあげると、翌年もまた元気に花をつけてくれます。
【参考】
カモミールの英語名と和名(カミツレの由来)
カモミールは英語で“Chamomile”と表記されます。学名は種類によって異なり、ジャーマンカモミールは“Matricaria chamomilla(Matricaria recutita)”、ローマンカモミールは“Chamaemelum nobile”と呼ばれます。
英名“Chamomile”の語源は、ギリシャ語の「chamaimelon」。「chamai(大地の)」と「melon(りんご)」を組み合わせた言葉で、りんごに似た甘い香りに由来しています。「大地のりんご」とは、なんとも詩的な名づけですね。
学名の“Matricaria”は、ラテン語で子宮を意味する「matrix」が語源とされ、古くから女性のための薬草として用いられてきた歴史を物語っています。「母の薬草(マザーズハーブ)」と呼ばれることもあります。
一方、和名の「カミツレ(加密列)」は、江戸時代に蘭学とともに日本へ伝わったことに由来します。オランダ語名の「kamille(カーミレ)」に「加密列」という漢字を当て、それが転訛して「カミツレ」と呼ばれるようになったといわれています。
まとめ:カモミールの花言葉の意味・由来と贈り方
カモミールの花言葉には、「逆境に耐える」「苦難の中の力」「清楚」「あなたを癒す」「仲直り」など、その生態や特性を映した深い意味が込められています。
厳しい環境でもたくましく生き抜く姿からは強さが、やわらかな香りと癒しの力からは穏やかさが感じられ、繊細な見た目とは対照的な内面の強さがバランスよく表れている花です。
「怖い意味があるのでは」と心配される「逆境」という言葉も、その本質は前向きで希望に満ちたもの。色や本数で花言葉が大きく変わることはなく、誰に贈っても安心して気持ちを託せます。
恋愛の場面では情熱を語るよりも、「仲直り」や穏やかな関係を願う想いに寄り添ってくれる花。「ごめんなさい」を伝えたいときには、15本のカモミールにその気持ちを込めるのもおすすめです。
また、カモミールは2月14日・3月14日・11月3日の誕生花とされ、これらの日に生まれた方へのバースデーギフトにもぴったりです。
心を癒し、強さを与え、こじれた関係をそっと結び直す――カモミールの花言葉とその性質を知れば、あなたの想いをより豊かに表現できるはずです。大切な人へのメッセージとして、あるいは自分自身の心を和ませるために、ぜひカモミールを暮らしに取り入れてみてくださいね。