広告 ハーブの知識

ハーブ栽培に役立つ肥料ガイド:元肥・追肥・有機肥料の特徴と選び方

2024年5月28日

ハーブを自宅で育てている人は多いと思いますが、ハーブは野生に近いものが多く、肥料や水やりに気を付けないと、香りが弱くなったり枯れてしまったりすることもあります。

この記事では、ハーブに必要な養分や肥料の種類、元肥・追肥のやり方や時期、有機肥料の特徴と選び方などを詳しく解説します。

ハーブ栽培初心者の方でも分かりやすく、実践しやすい内容になっています。

ハーブは野生に近い植物が多いため、もともと肥料をあまり必要としません。むしろ肥料が多すぎると、葉ばかりが茂って香りが弱くなったり、株が弱ったりすることがあります。

そのため「控えめに与える」ことが基本です。また、ハーブは種類によって養分の要求量や好みが異なりますので、それぞれに合わせて調整することも必要です。

ハーブ栽培の際に肥料について気になることがある方はぜひ参考にしてみてくださいね。

ハーブ栽培の基本:肥料の役割と必要性

ハーブ栽培において、肥料は植物の健康な成長を支える役割を果たします。

植物が成長するためには養分を吸収する必要があり、肥料はこの養分を補う役割を担います。ただしハーブの場合は、肥料を与えすぎないことがむしろ大切です。

一般に、ハーブは肥料をあまり与えなくてもよく育ち、肥料が少なめのほうが香りが引き立つとされています。

肥料には大きく分けて「元肥(もとごえ)」と「追肥(ついひ)」の2種類があり、それぞれ次のような役割があります。

元肥 植え付け前に、あらかじめ土に混ぜ込んでおく肥料。初期生育を支える土台となる。効果がゆっくり長く続く緩効性タイプが向く
追肥 栽培の途中で、生育に合わせて補う肥料。肥料切れを防ぐために与える。効きの早い化成肥料や液肥が向く

なお、ハーブ栽培では有機肥料も選択肢のひとつです。有機肥料は効きがゆっくりで肥料焼けを起こしにくく、土壌の状態を整える働きがあるといわれています。ミネラルなどの微量要素もバランスよく補給しやすいのが特徴です。

肥料を使ったハーブ栽培の注意点としては、次の2点が挙げられます。

  • 肥料の与えすぎ
  • 肥料を与える時期の誤り

肥料の与えすぎは、香りの低下や根への負担、徒長(間延び)の原因になりますので、適切な量を守ることが重要です。

また、ハーブが休眠している冬や、暑さで弱りやすい真夏には肥料を控えるなど、与える時期にも注意が必要です。

植物が成長するために必要な養分とは?

ハーブを栽培するためには、植物が成長するために必要な養分を理解しておくと役立ちます。

植物の生育に特に重要なのが、次の3つの栄養素です。これらは「肥料の三要素」と呼ばれます。

  1. 窒素(チッ素)
  2. リン酸
  3. カリウム(カリ)

それぞれの働きを簡単に補足します。

窒素(チッ素)

窒素は葉や茎の成長に関わる栄養素で、「葉肥(はごえ)」とも呼ばれます。不足すると葉の色が薄く黄色っぽくなり、生育が緩慢になることがあります。

一方で与えすぎると、葉ばかりが茂って徒長し、香りが弱くなったり、病害虫に弱くなったりするため、ハーブでは特に注意が必要です。

リン酸

リン酸は花や実つきに関わる栄養素で、「花肥(はなごえ)」とも呼ばれます。カモミールやラベンダーなど花を楽しむハーブでは特に重要です。

不足すると生育が悪くなり、葉が暗い緑色や赤紫色を帯びることがあるとされています。

カリウム(カリ)

カリウムは根の発達や株全体の丈夫さに関わる栄養素で、「根肥(ねごえ)」とも呼ばれます。

暑さ・寒さや病気に対する抵抗力を高める働きがあるとされ、不足すると株が弱りやすくなります。

これらの栄養素は、元肥や追肥として与えます。元肥は植え付け前に土に混ぜ込んで初期生育の土台をつくる肥料、追肥は栽培の途中で不足分を補う肥料です。

市販の肥料にはこれら三要素がバランスよく配合されたもの(化成肥料など)が多く、初心者の方はまずこうした製品を選ぶと扱いやすいでしょう。

ハーブを栽培する際は、これらの栄養素を「控えめに、バランスよく」与えることがポイントです。

ハーブに適した肥料の選び方:元肥と追肥

ハーブ栽培において、肥料の与え方は大きく次の2つに分けられます。

  1. 元肥
  2. 追肥

それぞれの特徴とハーブ栽培における役割についてお伝えしていきます。

元肥とは?その特徴とハーブ栽培での役割

元肥とは、植え付け前にあらかじめ土に混ぜ込んでおく肥料のことです。植物の初期生育を支える土台の役割を果たします。

元肥には、効果がゆっくりと長く続く緩効性タイプが向いています。これにより、植え付けからしばらくの間、ハーブの生育に必要な養分を安定して供給することができます。

ハーブの元肥には、緩効性の化成肥料のほか、鶏ふんや油かすなどの有機質肥料もよく使われます。植え付けの際に、土に均一に混ぜ込んでおくのが基本です。

ただしハーブは肥料を多く必要としない植物が多いため、元肥も与えすぎないことが大切です。製品に記載された使用量を目安に、控えめを心がけましょう。

追肥とは?その特徴とハーブ栽培での役割

追肥とは、栽培の途中で、生育の様子を見ながら不足してきた養分を補う肥料のことです。

葉の色が薄くなる、生育の勢いが落ちるといった「肥料切れ」のサインが見られたときに与えると効果的です。追肥には、効きの早い化成肥料や、規定倍率に薄めた液体肥料が向いています。

ハーブの場合、追肥も控えめが基本です。化成肥料を株元に少量まくか、薄めた液肥を水やり代わりに与える程度で十分なことが多いです。

与えすぎると葉ばかりが茂って香りが弱くなることがあるため、量と頻度に注意しましょう。

有機肥料を使ったハーブ栽培

ハーブ栽培では、有機肥料も使いやすい選択肢のひとつです。有機肥料は効きがゆっくりで肥料焼けを起こしにくく、初心者でも扱いやすいという特徴があります。

有機肥料は動物性・植物性の原料から作られ、三要素のほかミネラルなどの微量要素も含みます。これらは土壌の状態を整える働きがあるとされ、ゆるやかに養分を供給します。

有機肥料を選ぶ際は成分表示を確認し、ハーブに適した養分が含まれているかをチェックしましょう。また、適切な量を守り、与えすぎないことも大切です。

季節による与え方の考え方は後述しますが、基本は生育が旺盛な時期に合わせて与え、休眠期には控えるのが原則です。

有機肥料の特徴とハーブ栽培への効果

有機肥料は、効きがゆるやかで肥料焼けを起こしにくいという特徴があります。ハーブのように肥料に敏感な植物とも相性が取りやすい肥料です。

有機物が土の中で分解される過程で、土壌の保水性や通気性が整いやすくなるといわれています。また、三要素だけでなくミネラルなどの微量要素も補給できる点もメリットです。

一方で、有機肥料は成分量をコントロールしにくい面もあります。そのため、ハーブの種類や生育状況をよく観察しながら、控えめに与えることが大切です。

有機肥料を選ぶ際の目安として、有機JAS規格に対応した製品や、用途が明記された園芸用の製品を選ぶと安心です。不安な場合は、購入店やメーカーの案内を参考にするとよいでしょう。

適切な選び方と使い方

有機肥料を選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。

  1. 成分(三要素や微量要素)を確認する
  2. 扱いやすい形状のものを選ぶ

まず、成分を確認しましょう。窒素・リン酸・カリウムの三要素に加え、ミネラルなどの微量要素も含まれていると、バランスよく補給できます。

次に形状です。有機肥料には堆肥状のものや、鶏ふんを成形した粒状(ペレット状)のものなどがあります。家庭でのハーブ栽培では、株元にまきやすい固形・粒状タイプが扱いやすくおすすめです。

使い方としては、植え付け時に元肥として土に混ぜ込み、生育の途中で必要に応じて追肥として株元に施します。

追肥では、株元に少量まくか、液体肥料を水やりの際に薄めて与えると効果的です。いずれの場合も与えすぎに注意し、控えめを心がけましょう。

ハーブ栽培での肥料の与え方

ハーブ栽培で肥料を与えるときは、次の2点がポイントになります。

  1. 量と頻度
  2. 季節

それぞれ詳しく見ていきましょう。

肥料の与える量と頻度

ハーブは肥料を多く必要としない植物が多いため、量も頻度も控えめが基本です。

具体的な量や頻度は、肥料の種類(化成肥料か液肥か、緩効性か速効性か)、ハーブの種類、鉢植えか地植えか、容器の大きさなどによって大きく変わります。

そのため「株あたり何グラム」と一律には決められません。まずは使用する肥料の製品表示に記載された使用量・希釈倍率を守ることが大前提です。

そのうえで、おおまかな目安としては、生育期に薄めた液体肥料を2週間〜1か月に1回程度、または緩効性の固形肥料を1〜2か月に1回程度、株元に少量与える、といった使い方が一般的です。

生育が旺盛なハーブほどやや多め、ゆっくり育つハーブほど控えめに、と調整します。

最も大切なのは、株の様子をよく観察することです。葉の色が薄い・勢いがないときは肥料切れのサインなので追肥を、葉が茂りすぎて香りが弱い・徒長しているときは肥料過多のサインなので施肥を控える、というように、ハーブの状態に合わせて加減しましょう。

季節による肥料の与え方のポイント

ハーブの施肥は、基本的に生育が活発な時期に合わせて行い、生育が止まる時期には控えます。多くのハーブでは、次のような考え方が目安になります。

  • 春・秋(生育期):生育が旺盛になる時期で、追肥に適しています。薄めた液肥や速効性の化成肥料を株元に少量与えます。
  • 夏(高温期):高温多湿で多くのハーブが弱りやすい時期です。肥料は控えめにし、株が弱っているときは無理に与えません。
  • 冬(休眠期):多くのハーブは生育が止まり休眠します。この時期は施肥を行わないのが基本です。休眠中に肥料を与えると、根を傷める原因になることがあります。

※種類によって生育サイクルは異なります。一年草・多年草の別や、耐暑性・耐寒性によっても適期は変わるため、育てているハーブの性質に合わせて調整してください。

なお、植え付け時には、元肥として緩効性の有機質肥料や化成肥料を土に混ぜ込んでおくと、その後の生育の土台になります。

肥料を使ったハーブ栽培での注意点

ハーブ栽培で肥料を使う際の主な注意点は、次の2つです。

  1. 肥料の与えすぎ
  2. 与える時期・タイミングの誤り

それぞれのポイントと対策を以下にまとめます。

与えすぎによるトラブルとその対策

ハーブで最も起こりやすいのが、肥料の与えすぎによるトラブルです。

肥料、特に窒素を与えすぎると、葉ばかりが茂って徒長し、香りや風味が弱くなることがあります。

さらに、株が軟弱に育って病害虫に弱くなったり、根を傷めて「肥料焼け」を起こしたりすることもあります。一般に、肥料のやりすぎは香りの低下を招くといわれています。

対策としては、次の点を意識しましょう。

  • 製品に記載された使用量・希釈倍率を必ず守る
  • 「足りないかな」と思うくらいの控えめからはじめ、株の様子を見て調整する
  • 葉が茂りすぎ・香りが弱いと感じたら、施肥を止めて様子を見る

ハーブは肥料が少なめのほうが香りが引き立つとされるため、与えすぎないことが何より大切です。

与える時期・タイミングの注意点

肥料は「いつ与えるか」も重要です。生育が止まっている時期に与えても効果が薄いばかりか、株に負担をかけてしまうことがあります。

前述のとおり、施肥は生育が活発な春・秋を中心に行い、暑さで弱りやすい真夏や、休眠する冬は控えるのが基本です。

特に冬の休眠期に追肥をすると、吸収されなかった肥料分が根を傷める原因になることがあるため避けましょう。

また、肥料を与える際は株元に均等に施し、固形肥料の場合は施肥後に水を与えると、養分が土になじみやすくなります。液体肥料は規定倍率に薄めてから与えてください。

なお、性質の異なる肥料や土壌改良資材を組み合わせて使う場合は、それぞれの製品の注意書きを確認しましょう。

家庭でのハーブ栽培では、まずは三要素がバランスよく配合された市販の園芸用肥料を、表示どおりに使うのが安全で確実です。

ハーブ栽培の悩みと肥料による解決法

ハーブを育てていると、さまざまな悩みが出てくることがあります。その中には、肥料の過不足が関係しているものもあります。

ここでは、特に起こりやすい次の3つの悩みについて、考えられる原因と対処法をご紹介します。

  1. ハーブの成長が遅い
  2. ハーブの葉が黄色くなる
  3. 病害虫の被害

ハーブの成長が遅い

生育期なのに成長が遅い場合、肥料切れ(養分不足)が原因のひとつとして考えられます。

生育期であれば、薄めた液肥や少量の化成肥料を追肥として与えることで、生育の回復が期待できます。

ただし、日照不足や水のやりすぎ・根詰まりなど、肥料以外の原因も多いため、まずは置き場所や水やり、鉢のサイズも見直しましょう。

ハーブの葉が黄色くなる

葉が黄色くなる場合、養分(特に窒素)の不足や、水のやりすぎによる根のトラブルが原因であることが多いです。

生育期で肥料切れが疑われるときは、追肥で養分を補うことで改善が期待できます。

一方、水のやりすぎが疑われるときは、土の表面が乾いてからたっぷり与える水管理に切り替えましょう。ハーブはやや乾燥気味に育てるのがコツです。

病害虫の被害

病害虫の被害は、土壌の状態や栽培環境によって原因が異なるため、対策もさまざまです。まずは発生している病害虫の種類を特定し、それに適した対処を行うことが大切です。

窒素肥料の与えすぎで株が軟弱に育つと、病害虫が発生しやすくなることがあります。肥料の与えすぎに心当たりがある場合は施肥を見直しましょう。

あわせて、風通しや日当たりを良くする、込み合った枝葉を間引くといった予防も効果的です。

よくある質問(FAQ)

Q. ハーブに肥料は必ず必要ですか?

A. 必須ではありません。ハーブは野生に近い植物が多く、肥料が少なくてもよく育つものが多いです。特に地植えの場合は、ほとんど肥料を与えなくても育つことがあります。

ただし鉢やプランターでは土の養分が限られるため、生育期に控えめに補ってあげるとよいでしょう。

Q. 肥料を与えると香りが弱くなると聞きましたが本当ですか?

A. 一般に、肥料(特に窒素)を与えすぎると葉ばかりが茂り、香りが弱くなる傾向があるといわれています。香りを重視したい場合は、肥料を控えめにするのがおすすめです。

Q. 化成肥料と有機肥料はどちらがよいですか?

A. どちらにも特徴があり、優劣はありません。化成肥料は成分量が明確で効きが早く、量の調整がしやすいのが利点です。

有機肥料は効きがゆるやかで肥料焼けを起こしにくく、ミネラルなども補給できます。初心者の方は、まず使用量がわかりやすい園芸用の製品を選ぶと扱いやすいでしょう。

Q. 冬に肥料を与えてもよいですか?

A. 多くのハーブは冬に休眠するため、基本的には冬の施肥は控えます。休眠中は養分をあまり吸収できず、与えた肥料が根を傷める原因になることもあります。

施肥は生育が活発な春・秋を中心に行いましょう。

まとめ:ハーブ栽培に役立つ肥料の選び方と使い方

ハーブは肥料をあまり必要としない植物が多く、「控えめに、バランスよく」が基本です。

肥料には元肥と追肥があり、元肥は植え付け前に土に混ぜて初期生育を支える肥料、追肥は栽培の途中で不足分を補う肥料です。三要素(窒素・リン酸・カリウム)の働きを知っておくと、育てるハーブに合った肥料を選びやすくなります。

与える量と頻度は製品の表示を守りつつ、株の様子を見て調整しましょう。季節は、生育期の春・秋を中心に与え、真夏や休眠期の冬は控えるのが原則です。

最も多いトラブルは肥料の与えすぎによる香りの低下や徒長です。少なめからはじめて様子を見る——これがハーブを健康に、香り豊かに育てるコツです。



\ハーブで生活の質を上げよう/
ハーブ栽培のコツ&活用法をまとめました!




  • この記事を書いた人

「ハーブ民」編集部

北海道でハーブ苗の販売を行っている合同会社リンクウィットのハーブブログ編集部。 「初心者にもわかりやすく・楽しく」をモットーに、ハーブの魅力や育て方をハーブ愛MAXでお伝えしています! 姉妹サイト「ハーブティータイムズ」も楽しく運営中^^

人気記事

1

織田剛氏は、無料でハーブファスティングに関するセミナー動画を公開してくれているので、概要や具体的なやり方まで学ぶことができます。 ハーブファスティングを実践したおかげで、ずっと抱えていた体のダルさや寝 ...

2

ハーブを庭に植えてハーブガーデンを作りたいという方は多いと思いますが、植えるハーブの選定には注意が必要です。 一見無害に見えるこれらの植物の中にも、地植えすると驚くべき繁殖力を発揮したり、毒性を持って ...

3

夏が近づくと気になるのが、蚊やブヨなどの虫対策です。市販の虫除けも手軽ですが、化学成分や香りが気になる方には、ハーブの香りを活かした手作りの虫除けスプレーがおすすめです。 ハーブの中には、虫が嫌うとさ ...

-ハーブの知識

You cannot copy content of this page