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ネモフィラの育て方|苗の植え付けから日々の管理・夏越し・冬越しまで

2024年6月4日

青く澄んだ花を一面に咲かせるネモフィラは、春の花壇を彩る人気の草花です。種からでも苗からでも育てられ、ガーデニング初心者にもおすすめですが、「うまく咲かせられない」「途中で枯れてしまう」という声も少なくありません。

実は、ネモフィラ栽培の失敗の多くは、日当たり・水はけ・水やりといった基本のポイントを押さえることで防げます。この記事では、苗の選び方や植え付けから、日々の管理、病害虫対策、夏越し・冬越しまで、ネモフィラを上手に育てるコツを順番に解説します。

この記事を読むとわかること

  • ネモフィラの基本情報と栽培カレンダー
  • 苗の選び方と植え付けの方法
  • 水やり・肥料・花がら摘みなど日々の管理
  • 病害虫やよくあるトラブルへの対処法

参考:ネモフィラを植えてはいけないと言われる理由

ネモフィラの基本情報と栽培カレンダー

まずは、ネモフィラがどんな植物なのか、基本情報を確認しておきましょう。

  • 分類:ハゼリソウ科ネモフィラ属の一年草
  • 和名:瑠璃唐草(ルリカラクサ)
  • 原産地:北アメリカ
  • 開花時期:3月末〜5月中旬ごろ
  • 草丈:10〜20cmほど(横に這うように広がる)
  • 性質:日当たりと風通しを好み、冷涼な気候を好む。暑さに弱い

ネモフィラは暑さに弱い一年草で、春に花を楽しんだあと夏前に枯れていくのが基本のサイクルです。年間の大まかな流れは次のとおりです。

  • 9〜10月:種まき(一般地の秋まき)
  • 10〜11月:苗の植え付け
  • 11〜2月:冬越し(寒さ対策をしながら株を育てる)
  • 3〜5月:開花・花がら摘み
  • 5〜6月:種の採取
  • 6月以降:株が枯れる(一年草のため)

寒冷地では秋まきを避け、春まきにするなど地域によって時期が前後します。

ネモフィラ栽培に適した環境づくり

ネモフィラは日当たりのよい場所で花つきがよくなります。また、病気や害虫を防ぐには風通しのよい場所を選ぶことが大切です。多少の日陰でも育ちますが、日光がしっかり当たる場所のほうが花数が増えます。

用土づくり

ネモフィラは水はけのよい土を好みます。水はけが悪いと、根腐れや灰色かび病(ボトリティス病)などの原因になるため注意しましょう。

市販の草花用培養土を使うか、赤玉土にくん炭や腐葉土などを混ぜて排水性を高めます。また、強い酸性土を嫌う性質があるため、土が酸性に傾いている場合は、苦土石灰などを混ぜて調整しておくと安心です。

苗の選び方と植え付け

初心者の方は、種からよりも苗から育てるほうが手軽で失敗が少ないのでおすすめです。

良い苗の選び方

ネモフィラの苗は、おおむね年明けから春(2〜4月ごろ)にかけて店頭に並びます。苗を選ぶときは、次のようなポイントをチェックしましょう。

  • 葉の色が濃く、色あせていないもの
  • 茎が間のびせず、株がしっかり詰まっているもの
  • つぼみが多く、徒長していないもの

育ちすぎた苗より、できるだけ若くしっかりした苗を選ぶと、植え付け後の生育がよく、花を長く楽しめます。

植え付けの時期と方法

苗の植え付けは、寒さがやわらぎ霜の心配が少なくなる時期が適期です。植え付ける際は、ネモフィラが直根性で移植を嫌うことを踏まえ、根鉢をくずさないようにそっと植えるのが鉄則です。

株間は15〜20cmほど空けて植え付けます。横に広がって育つため、ゆとりをもたせることで風通しがよくなり、病気の予防にもつながります。深植えすると株元が過湿になりやすいので、土をかけすぎないよう浅めに植えましょう。

種から育てる場合

ネモフィラは種からも育てられます。移植を嫌う性質があるため、種から育てる場合は、花壇やプランターに直接まく「直播き」が基本です。発芽適温は約15〜20℃で、種は光を嫌う性質(嫌光性)があるため、まいたら土をかぶせて遮光します。

種まきの詳しい時期や直播きの手順、発芽後の管理については、ネモフィラの種まき方法のページで詳しく解説していますので、種からチャレンジしたい方はこちらをご覧ください。

鉢植え・プランターでの育て方

ネモフィラを鉢植え・プランターで育てる場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)6:腐葉土4を混ぜた用土を用います。

鉢底には鉢底石を敷いて排水性を確保してから土を入れましょう。植え付けの目安は、3号鉢に1〜2株、プランターなら株間を15cmほど空ける程度です。横に広がる性質を活かして、鉢の縁から枝垂れるように咲かせるのもおすすめです。

日々の管理(水やり・肥料・花がら摘み)

植え付けたあとは、過湿に注意しながら管理するのがネモフィラ栽培のコツです。

水やり

ネモフィラは乾燥ぎみの環境を好みます。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてからたっぷりと与えます。地植えの場合は、根づくまでは水やりをし、その後は極端に乾燥しない限り降雨にまかせて問題ありません。

長雨が続くと株が傷みやすいので、鉢植えは梅雨どきなど雨が続く時期に雨の当たらない場所へ移すと安心です。

肥料

ネモフィラは肥料が多すぎると、葉ばかり茂って間のびした姿になりやすい植物です。肥料は控えめを心がけましょう。地植えなら植え付け時の元肥だけでも十分育ちます。鉢植えで生育が鈍いときや葉色が悪いときに、薄めの液体肥料を少量与える程度で構いません。

花がら摘み・切り戻し

咲き終わった花をこまめに摘み取る「花がら摘み」をすると、次の花が咲きやすくなり、開花期間が長くなります。また、株元の黄色くなった葉や枯れ葉を取り除くと風通しがよくなり、病気の予防にもなります。

大きな剪定は基本的に不要ですが、株が乱れてきたら軽く整える程度に手入れします。なお、花がら摘みをすべて行うと種が採れなくなるため、種を採りたい場合は一部の花を残しておきましょう。

病害虫と対策

ネモフィラは比較的丈夫ですが、いくつか注意したい病害虫があります。

アブラムシ

春になるとアブラムシが発生しやすくなります。新芽やつぼみに群がって株を弱らせるため、見つけしだい取り除くか、園芸用の薬剤で駆除します。事前に薬剤をまいて予防しておくのも効果的です。風通しをよくしておくと発生を抑えられます。

灰色かび病(ボトリティス病)

多湿の環境では灰色かび病(ボトリティス病)が発生し、花や葉が灰色のカビに覆われて傷むことがあります。水はけと風通しをよくし、傷んだ花や葉はこまめに取り除いて予防しましょう。

ネモフィラの葉に出る白い斑点は病気?

ネモフィラを育てていると、葉に小さな白い斑点が出て「病気では?」と心配になることがあります。

実は、ブルー系のネモフィラの葉に出る白い斑点は生理現象であり、病気ではないことがほとんどです。とくに青花の品種に見られる特徴で、そのまま元気に育つので心配いりません。

混同しやすいのが「うどんこ病」ですが、うどんこ病は葉の表面に小麦粉をまぶしたような白い粉が広がり、放っておくと株が弱っていきます。斑点とは見た目が異なるため、よく観察すれば見分けられます。粉状に広がって株が弱る様子がなければ、ネモフィラ特有の斑点と考えてよいでしょう。

夏越し・冬越し

ネモフィラは暑さに弱い一年草のため、基本的に夏越しはできません。気温が上がる初夏には株が枯れていきます。これは寿命によるもので、育て方の失敗ではありません。種を採取して秋にまき直し、翌春にまた花を楽しむのが一般的なサイクルです。

一方、冬越しは秋まき・秋植えの株で必要になります。ネモフィラは軽い霜には耐えますが、強い霜や厳しい寒さに当たると傷むことがあります。寒冷地では、株元をわらやマルチング材で覆ったり、霜よけをしたりして寒さから守りましょう。なお寒冷地では、そもそも秋まきを避けて春まきにすることで冬越しの手間を省くこともできます。

種の収穫と保存

花が咲き終わると、やがて丸い実ができ、中に小さな種ができます。実が茶色く熟して、はじけそうになったころが採りどきです。完全にはじける前に実ごと摘み取り、紙袋や封筒に入れておくと自然に割れて種が取り出せます。

ネモフィラの種はとても小さいので、新聞紙やキッチンペーパーの上で実を乾燥させてから種を集めるとよいでしょう。よく乾かしたら、紙袋に入れて冷暗所で保存し、次の種まき時期まで保管します。

ネモフィラの主な品種

ネモフィラといえば青い花が有名ですが、ほかにも個性的な品種があります。

  • インシグニスブルー(メンジェシー):もっともポピュラーな品種。澄んだ青色に中心が白く抜ける、ネモフィラの代表格です。
  • マクラタ(ファイブスポット):白い花びらの先に紫の斑点が入る品種。青花と並べて植えると変化が楽しめます。
  • ペニーブラック:黒紫色に白い縁取りが入る、シックで個性的な品種です。
  • プラチナスカイ:葉が白っぽいシルバーリーフの品種。花だけでなく葉色も楽しめます。

お庭の雰囲気や好みに合わせて品種を選ぶと、花壇づくりの幅が広がります。

ネモフィラの育て方に関するQ&A

最後に、ネモフィラの育て方でよくある疑問にお答えします。

根元がぐらぐらする原因は?

根元がぐらぐらする主な原因は根腐れです。日照不足、水の与えすぎ、肥料の過不足、株の混みすぎ(密植)などが重なって起こりやすくなります。日当たりと水はけ、株間を見直してみましょう。

しおれる原因は?

しおれる原因としては、水の与えすぎ(過湿)、日照不足、霜や凍結、病害虫の被害などが考えられます。とくに過湿による根腐れが多いので、まずは水やりの頻度と土の水はけを確認してください。

葉っぱばかりになる原因は?

花が咲かず葉ばかり茂る場合、肥料の与えすぎ、日当たり不足、病害虫の被害などが主な原因です。とくに肥料の与えすぎは間のびを招くため、肥料を控えて日当たりのよい場所で管理しましょう。

植えっぱなしでも大丈夫?

ネモフィラは一年草なので、基本的に植え替えは不要で植えっぱなしで問題ありません。ただし、根腐れや病気を防ぐために、日当たりと風通しを確保し、水やりと肥料を控えめに、株間を空けて育てることが大切です。花後に種を残しておけば、こぼれ種で翌年も芽を出すことがあります。

まとめ:ネモフィラの育て方のポイント

ネモフィラは、日当たりと風通しのよい場所で、水はけのよい土を使い、乾燥ぎみに管理するのが上手に育てるポイントです。

最後に、要点をおさらいします。

  • 日当たり・風通しのよい場所で、水はけのよい土に植える
  • 苗は若くしっかりしたものを選び、株間15〜20cmで浅植えする
  • 水やりは乾燥ぎみに、肥料は控えめにして徒長を防ぐ
  • 花がら摘みで開花期間を延ばす
  • アブラムシ・灰色かび病に注意し、風通しをよく保つ
  • 暑さに弱い一年草なので、種を採って翌年に楽しむ

種からネモフィラを育ててみたい方は、ネモフィラの種まき方法もあわせてご覧ください。



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  • この記事を書いた人

「ハーブ民」編集部

北海道でハーブ苗の販売を行っている合同会社リンクウィットのハーブブログ編集部。 「初心者にもわかりやすく・楽しく」をモットーに、ハーブの魅力や育て方をハーブ愛MAXでお伝えしています! 姉妹サイト「ハーブティータイムズ」も楽しく運営中^^

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