ワイルドストロベリー(別名:エゾヘビイチゴ)は、小さくて可愛らしい野生種のイチゴです。「ワイルドベリー」と略して呼ばれることもあります。
甘酸っぱい味と豊かな香りが特徴で、ジャムやケーキ、ハーブティーなどに使えますが、スーパーではなかなか手に入らないことから、自宅で育ててみたいという方が多いようです。
また、ワイルドストロベリーにはゴキブリを寄せ付けない効果があるという説もあり、虫除けの面から気になっている方もいるかもしれません(この点は本文で詳しく検証します)。
ワイルドストロベリーの育て方は意外と簡単で、苗からはもちろん種からも育てられます。栽培キットを使えば初心者でも気軽に始められるので、栽培方法をお探しの方は参考にしてみてくださいね。
ワイルドストロベリーとは(特徴とイチゴとの違い)
ワイルドストロベリーは、バラ科オランダイチゴ属の常緑多年草で、イチゴの野生種です。草丈は10〜20cmほどで、ヨーロッパやアジア、北アメリカに分布し、日本では北海道で野生化してエゾヘビイチゴと呼ばれています。
耐暑性・耐寒性ともに比較的強く丈夫で、初心者でも育てやすいのが魅力です。小さな白い花を咲かせ、花後には甘酸っぱい小さな実をつけます。葉はハーブティーにも利用できます。
普段スーパーで売られているイチゴ(Fragaria × ananassa)が大粒の交雑種であるのに対し、ワイルドストロベリーは原種に近いFragaria vescaなどを指し、実は小ぶりながら香りが豊かなのが特徴です。
ワイルドストロベリー栽培キットでの育て方
ワイルドストロベリー栽培キットは、種・培養土・容器などがセットになっていて、手軽に栽培を始められる便利な商品です。楽天市場やAmazonなどでさまざまな種類が販売されています。
栽培キットでの基本的な育て方は、以下の手順になります。
- 栽培キットの容器に培養土を入れて平らにする
- 種を均等にまいて、ごく薄く土をかける(種は光を好むので埋め込まない)
- 水をやさしく与えて、日当たりの良い場所に置く
- 水やりは土の表面が乾いたら行い、適度な湿り気を保つ
- 発芽して本葉が出たら、混み合った部分を間引く
- 株が育ったら、大きめの鉢に植え替える
栽培に必要なものが揃っているので、初心者でも気軽に始められる点が便利です。
eggling(エッグリング)の育て方
栽培キットの中でも人気が高いのがeggling(エッグリング)です。卵型の陶器の容器に種や培養土がセットになった栽培キットで、見た目も可愛らしく、贈り物としても人気があります。
egglingでのワイルドストロベリーの育て方は、以下の手順になります。
- 付属のスプーンで容器上部の穴を広げる
- 穴から水をたっぷり与えて、培養土をふやかす
- 種を均等にまいて、ごく薄く土をかける
- 日当たりの良い場所に置く
- 水やりは土の表面が乾いたら行い、適度な湿り気を保つ
- 発芽して本葉が出たら間引きをする
- 株が育ったら大きめの鉢に植え替える
egglingは小さくて可愛らしい容器ですが、そのままでは根詰まりや水切れが起こりやすいので、ある程度の大きさになったら植え替えることが大切です。(植え替えの方法も後ほどご紹介します。)
発芽条件と種まきの時期・方法
ワイルドストロベリーの発芽適温は18〜25度です。この温度帯を保つことが発芽のコツで、条件によっては発芽までに2週間〜1か月程度かかることもあるので、根気よく待ちましょう。
種まきの適期は、春まき(3〜5月)か秋まき(9〜11月)です。この時期は発芽適温を保ちやすく、生育も旺盛になります。
種まきの手順は以下のとおりです。
- 種まき用の土を入れたポットに水をたっぷり与えて土を湿らせる
- 土の上に種を均等にまく(覆土しないか、ごく薄くかける程度)
- ポリ袋など光を通す素材で覆って乾燥を防ぐ
- 日当たりの良い場所に置く
- 水やりは土の表面が乾いたら行い、適度な湿り気を保つ
- 発芽して本葉が出たら間引きをする
- 株が育ったら大きめの鉢に植え替える
ワイルドストロベリーの種は光を浴びて発芽する「好光性種子」です。種は土に深く埋めず、表面に密着させるようにまくのがポイントです。
ワイルドストロベリー栽培に適した環境づくり
ワイルドストロベリーは、日当たりと風通しの良い、涼しい場所で育てます。半日陰でも育ちますが、日照が不足すると花つき・実つきが悪くなる傾向があります。一方で夏の暑さは得意ではないため、真夏は半日陰に移すなどの配慮も必要です。
用土づくり・水やり・肥料のポイントは次のとおりです。
用土づくり
庭植えの場合は、用土に腐葉土をたっぷり混ぜ込んで水はけの良い環境を整え、元肥として少量の緩効性化成肥料を混ぜ込みます。酸性土では生育がよくないので、必要に応じて石灰をまいて中和しておきます。
鉢植えの場合は、市販の培養土を使うか、赤玉土(小粒)7・腐葉土3などの配合土に、少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んで作ります。
水やり
ワイルドストロベリーは乾燥を嫌いますが、水の与えすぎは根腐れの原因になります。水やりは土の表面が乾いてから行いましょう。
乾燥が長く続くと葉が枯れてしまうため、表面が乾いていたらたっぷりと与えます。鉢植えの場合は、鉢底から水が出るくらいまで与えます。
なお、実は水に濡れると傷みやすいので、水やりは花や実にかからないよう、じょうろなどで株元にそっと与えるのがポイントです。
肥料の与え方
地植えの場合、肥料はほとんど必要ありません。鉢植えの場合は、春か秋に様子を見ながら、月1回ほど緩効性化成肥料を置くか、2週間に1回程度の液体肥料を与えます。
肥料を与えすぎると葉ばかり茂って実がつきにくくなります。特に窒素分が多いと実つきが悪くなるため、リン酸・カリの割合が高い肥料を選ぶとよいでしょう。
地植えの時期と方法
ワイルドストロベリーの地植えの適期は、春(3〜5月)か秋(10〜11月)です。この時期は気温が穏やかで根付きやすく、生育も旺盛になります。
地植えの手順は以下のとおりです。
- 日当たりと風通しの良い場所を選ぶ
- 酸性土壌では育ちにくいので、必要に応じて石灰をまく
- 土を耕してふかふかにする
- 腐葉土をたっぷり混ぜ込んで水はけの良い環境を整える
- 元肥として少量の緩効性化成肥料を混ぜ込む
- 株元が埋まらないように浅く植え付ける
- 株間は30cmほど空ける
- 根づくまでは乾燥させないように水やりをする
果実が土に直接触れると腐敗や病気の原因になります。気になる場合は、ビニールや藁などを敷いて土が付かないように対策しましょう。
鉢植え・プランターで育てる方法
ワイルドストロベリーは、鉢植えやプランターでも育てられます。基本は地植えと同じですが、鉢栽培ならではの注意点を以下に挙げます。
- 用土は赤玉土を多めにして腐葉土と混ぜると水はけが良い
- 底に鉢底石や軽石を敷いて排水性を高める
- 株間は30cmほど空けて植え付ける
- 毎年春か秋に根をほぐして新しい用土で植え直す
- 土が乾きやすいので水やりのタイミングに注意する
- 養分が不足しやすいので適切に追肥する
ワイルドストロベリーは根が回りやすいので、鉢やプランターで育てる際は特に植え替えを忘れないようにしましょう。
■鉢・プランターのサイズ
根を広く伸ばすため、小さすぎる鉢では根詰まりを起こします。一般的には直径15〜20cm程度、深さ10cm以上のものが適しています。
陶器など水はけのよい素材がおすすめですが、プラスチック製でも充分に育ちます。
植え替えの時期と方法
ワイルドストロベリーの植え替えの適期は、春(3〜5月)か秋(9〜11月)です。気温が穏やかで根付きやすく、生育も旺盛になります。
植え替え時の注意点は以下のとおりです。
- 根を傷めないように苗を取り出す
- 根が張り付いている場合は、鉢を軽く叩いてほぐす
- 新しい用土を用意して植え付ける
ワイルドストロベリーは年月とともに株が老化して花が咲きにくくなるため、定期的に植え替えて株を若返らせましょう。
ワイルドストロベリーの花が咲く時期と花言葉
ワイルドストロベリーの花が咲く時期は、地域によって異なりますが、おおむね3〜7月頃と9〜10月頃です。四季咲き性があり、環境が合えば長く花を楽しめます。
直径1〜2cmほどの白い花を咲かせ、5枚の花弁と黄色い雄しべが特徴です。花そのものはあまり香りませんが、果実はフルーティな香りが強く、食べると甘酸っぱい味がします。実は赤色が多いですが、白色や淡黄色の品種もあります。
ワイルドストロベリーの花言葉は、「尊重と愛情」「幸福な家庭」「無邪気」などです。「尊重と愛情」は、キリスト教で聖ヨハネと聖母マリアにイチゴが捧げられ、二人のシンボルとされたことが由来とされています。「幸福な家庭」は、親株が次々と子株を伸ばして実をつける姿が家族のようであることから、「無邪気」は小さく可愛らしい果実にちなんでいます。
室内での育て方
ワイルドストロベリーは暑さにも寒さにも強い植物ですが、室内で育てる場合は日当たりと風通しに注意が必要です。
日当たりが良いほど花や実つきがよくなりますが、半日ほど日が当たれば栽培可能です。ただし真夏の直射日光では弱ることもあるため、高温になりすぎる場合は風通しの良い明るい日陰へ移しましょう。
また高温多湿に弱いので、窓を開けてこまめに換気し、湿気がこもらないようにします。エアコンの風が直接当たると乾燥するので、置き場所にも気を配りましょう。
水耕栽培での育て方
ワイルドストロベリーは水耕栽培でも育てられますが、受粉・甘味・日当たり・換気・水替えに注意が必要です。
種から始める場合は、水に浸したスポンジやオアシスなどに種をまいて発芽させます。苗から始める場合は、根を洗って土を落とし、水耕栽培用の容器に入れます。容器には、水と液体肥料を混ぜた液体培地を、根が浸かる程度に入れます。
室内の水耕栽培では風や虫による受粉が期待できないため、自分で受粉作業を行う必要があります。綿棒や筆で花の中心をやさしくなでるか、花同士を軽く触れさせて花粉を移します。受粉が成功すると、花がしおれて実が膨らんできます。
また、水耕栽培では最初のうち、あまり甘くない実ができることがあります。甘く育てるには、十分な日当たりと温度を確保し、液体培地の濃度やpHを適切に保つことが大切です。一般的には濃度500ppm程度、pH5.5〜6.5程度が目安です。実が大きくなってもすぐ収穫せず、しばらく置くと甘味が増すこともあります。
換気は、高温多湿によるカビや病気を防ぐために重要です。窓を開けてこまめに換気しましょう。水替えは液体培地の劣化や汚染を防ぐため、1週間に1回程度、全量を交換します。
剪定・切り戻しの方法と目的・時期
ワイルドストロベリーは丈夫で育てやすい植物ですが、放っておくとランナーが伸びてどんどん増え、枯れ葉や枯れた花茎が病気の原因になることもあります。そのため、定期的な剪定・切り戻しが役立ちます。
剪定・切り戻しの主な目的は次のとおりです。
- ランナーの制御:増えすぎると養分が分散し、花や実つきが悪くなるため
- 株の若返り:切り戻すと新しい葉が出て株が活性化するため
- 病気の予防:枯れ葉や枯れた花茎はカビや害虫の原因になるため
時期と具体的な方法は以下のとおりです。
| 時期 | 具体的な方法 | |
| 剪定 | 春から夏、花や実が終わったら随時行う。 | ランナーは必要な数だけ残し、あとは根元からハサミで切る。枯れた葉や花茎は見つけ次第取り除く。 |
| 切り戻し | 秋から冬に一度行う。 | 株全体を半分程度までハサミで切り戻す。 |
夏越しの注意点
ワイルドストロベリーは暑さ寒さに強く、特別な夏越し対策をしなくても育つ丈夫な植物です。ただし、真夏の強い日差しは葉焼けや実つきの低下、葉落ちの原因になるので、風通しの良い場所に置き、株元に敷き藁を施すか遮光をすると安心です。
夏越しの注意点を以下にまとめました。
| 日当たり | 日当たりが良いほど花や実つきがよくなりますが、半日ほど日が当たれば栽培可能です。葉焼けが見られる場合は、鉢植えなら夏の間だけ半日陰へ置き場所を移すなどの工夫をしましょう。 |
| 水やり | 鉢植えは「乾いたらたっぷりと」が目安です。実は水に濡れると傷みやすいので、なるべく実にかからないよう注意します。地植えは根付いていれば基本的に不要ですが、高温で乾燥が続くときは水やりが必要な場合もあります。 |
耐寒性と冬越しの方法
ワイルドストロベリーは耐寒性が強く、特別な冬越し対策をしなくても育ちます。ただし鉢植えは霜や凍結で根が傷むことがあるため、氷点下になる日は鉢を屋内や軒下に移すか、麻布やビニールで覆って保温しましょう。
地植えの場合は根が深く張るため、霜や凍結の影響は比較的少なくて済みます。
また、晩秋から冬にかけて葉が赤く色づくことがありますが、これは寒さに反応したもので、春になり気温が緩むと自然に緑色へ戻るので心配いりません。寒冷地では地上部が枯れることもありますが、根が生きていれば春に再び芽吹きます。
ワイルドストロベリーの増やし方
ワイルドストロベリーは種まき以外にも、次の2つの方法で増やせます。
- ランナーを利用して増やす方法
- 株分けで増やす方法
それぞれ詳しく説明します。
ランナーの利用で増やす方法と時期
ワイルドストロベリーは生育期にランナーと呼ばれる細い茎を伸ばします。ランナーの先の子株が地面につくと、そこから根が出て新しい株になります。
土を入れたポットに、根が出る部分の子株を置いておくと、しばらくして根付きます。確実に根付いたのを確認したら、ハサミで親株から切り離します。
株分けで増やす方法と時期
ワイルドストロベリーは株分けでも増やせます。適期は3〜4月か9〜10月です。
鉢植えは1〜2年に一度、一回り大きな鉢への植え替えや株分けが必要なので、株を増やす作業と兼ねると効率的です。
長く栽培すると株が老化して実つきが悪くなるため、たくさん収穫したいときは株分けで株を更新し、若返りを図るとよいでしょう。
すごい繁殖力と増えすぎを防ぐ方法
ワイルドストロベリーは生命力が強く、種まきやランナーでどんどん増えます。放っておくと庭やプランターを占領したり、隣家の敷地まで広がってしまうこともあります。
増えすぎを防ぐには、以下のような手入れが有効です。
| こまめに実を収穫する | 実を収穫することで、こぼれ種から発芽して増えるのを防げます。収穫した実は食用のほか、ドライにして香り袋などにも使えます。 |
| ランナーを切る | ランナーが広がりすぎると、他の植物の生育を妨げたり見た目が乱れたりします。定期的に剪定し、必要な分だけ残しましょう。 |
ワイルドストロベリーの実は食べられる?
ワイルドストロベリーはイチゴの一種で、実は食べられます。小粒で酸味がありますが、香りがとても良く、甘酸っぱい味わいが楽しめます。熟しても白い実の品種は、より甘みが強く食べやすいとされます。
そのまま食べるほか、練乳やチョコレートをかけたり、ケーキやパフェの飾りにしたり、ジャムやシロップにしたりと幅広く使えます。ドリンクに浮かべたり、リキュールやワインの風味付けに使うのもおすすめです。
実にはビタミンCや鉄分などの栄養が含まれているとされ、ヨーロッパでは古くから親しまれてきました。一度にたくさん収穫しにくいので、その都度冷凍してためてからジャムにすると使いやすいです。
葉の収穫時期と利用上の注意(生乾きに注意)
ワイルドストロベリーの葉はハーブティーなどに利用できますが、利用には注意が必要です。
ワイルドストロベリーの葉は、しおれていく途中の「生乾き(半乾き)」の状態で毒性を生じるとされています。そのため、生の葉や生乾きの葉をそのまま使うのは避け、完全に乾燥させてから料理やハーブティーに使うことが大切です。しっかり乾燥させたものは、伝統的にハーブティーとして親しまれてきました。
葉の収穫時期は5〜7月頃が適しています。この時期は葉が新鮮で香りも良くなります。収穫の際は、株から10cmほど離して茎ごと切り取ります。茎にも香りがあるので一緒に使えます。
収穫した葉は水洗いして水気を切り、日陰でしっかり乾燥させます。カラカラになるまで乾かしたら、密閉容器に入れて冷暗所で保存します。
ワイルドストロベリーはゴキブリ対策に使える?
「ワイルドストロベリーにはゴキブリを寄せ付けない効果がある」という話を見かけることがありますが、結論からいうと、その効果を裏付ける確かな根拠は見当たりません。
一説では、ワイルドストロベリーの葉の香りをゴキブリが嫌うとか、葉に集まるテントウムシがゴキブリの卵を食べるからなどと言われています。しかし、これらは science的に実証されたものではなく、あくまで噂レベルの域を出ません。むしろワイルドストロベリーはアブラムシなどの害虫が付きやすい植物でもあるため、虫除け目的での栽培はおすすめできません。
ゴキブリ対策として確実な効果を期待するのは難しいため、ゴキブリの発生に本当に困っている場合は、市販の駆除剤を正しく使うか、害虫駆除の専門業者に相談するのが最も確実です。
ワイルドストロベリーにつきやすい害虫と対策
ワイルドストロベリーは比較的病害虫に強い植物ですが、完全に被害を受けないわけではありません。つきやすい害虫とその対策を紹介します。
| アブラムシ | 葉や茎に群がって植物の汁を吸い、生育を妨げたりウイルス病を媒介したりします。水や薄めた石鹸水で洗い流す、テントウムシなどの天敵を活かす、ニームオイルなどの忌避剤を使うといった対策があります。 |
| ハダニ | 葉裏に白い斑点や蜘蛛の巣状のものが出たらハダニの被害です。汁を吸って株を弱らせます。乾燥を防ぐため葉裏にも水をかける、殺ダニ剤やニームオイルを使うなどで対処します。 |
| ナメクジ | 葉や実に穴が開いたり粘液が付いたりしたらナメクジの被害です。夜間や雨上がりに活動します。誘引剤や砂・灰などの障壁、ナメクジ用の駆除剤などで対策します。 |
ワイルドストロベリーの育て方に関するQ&A
ここでは、ワイルドストロベリーの育て方に関するよくある質問にお答えします。
- 白実のワイルドストロベリーの特徴と育て方は?
- ワイルドストロベリーピンクパンダの特徴と育て方は?
- 寿命は?
- 連作障害は発生する?
- ランナーが出ない品種はある?
- 葉っぱばかりになる原因は?
- 寄せ植えで相性の良い植物は?
白実のワイルドストロベリーの特徴と育て方は?
白実のワイルドストロベリーは、熟しても実が白いままの珍しい品種です。白い実は鳥に食べられにくく、酸味が少なく甘みが強いのが特徴です。育て方は、一般的な赤い実の品種と違いはありません。
ワイルドストロベリーピンクパンダの特徴と育て方は?
ピンクパンダは、ピンク色のかわいい花を咲かせる品種です。花後に赤い実をつけますが、実は小さく酸味が強いので、食用よりも観賞用に向いています。育て方は一般的なワイルドストロベリーと違いはありません。
寿命は?
ワイルドストロベリーは多年草ですが、株には寿命があり、3年目頃から花つきが悪くなり、4〜5年ほどで枯れてしまうことが多いです。ランナーや株分けで子株を育てて株を更新していけば、長く楽しむことができます。
連作障害は発生する?
連作障害が起こることがあるとされます。予防には、定期的な植え替え(鉢植えは新しい用土、庭植えは場所を変える)、ランナーや株分けによる株の更新、リン酸・カリ主体の施肥などが有効です。
ランナーが出ない品種はある?
ワイルドストロベリーには、ランナーが出にくい品種もあり、鉢植えや花壇の縁取りに向いています。代表的なものを紹介します。
| アレキサンドリアストロベリー | 原種よりやや大きめの風味の良い実をつけ、花期は春から秋まで長く続きます。 |
| イエローワンダーストロベリー | 果実は白に近い薄い黄色で甘酸っぱく、四季咲きで花が多く咲きます。 |
| ミグノネッテ(ミニョネット) | 生育旺盛で実つきが良く、流通も多い人気品種。果実は小さく甘みが強く、香りも良いです。 |
| ルーゲンストロベリー | ドイツ原産。果実は小さく赤く甘みがあり、花期は春から秋まで長く続きます。 |
葉っぱばかりになる原因は?
ワイルドストロベリーが葉ばかりになる主な原因は、次の3つです。
| 日照が足りない | 日当たりが悪いと花や実がつきにくくなります。半日ほど日が当たる場所が必要です。日照不足の場合は日当たりの良い場所へ移しましょう。 |
| 根詰まりしている | 鉢の中で根詰まりすると株が老化して花が咲きにくくなります。毎年春か秋に、根をほぐして水はけの良い新しい用土に植え替えましょう。 |
| 窒素分が多い | 窒素が多いと葉ばかり茂ります。葉が茂りすぎている場合は、リン酸の多い肥料に切り替えるとよいでしょう。 |
寄せ植えで相性の良い植物は?
ワイルドストロベリーとの寄せ植えには、生育環境(日当たり・水やり)が近い植物を選びます。
| ハーブ | 同じく日当たりを好むハーブと相性が良いです。ミント、バジル、タイム、オレガノなど。ただしミント類は繁殖力が強いので、鉢を分けると管理しやすくなります。 |
| 花 | 色や大きさのコントラストで華やかになります。ビオラ、パンジー、アリッサムなどがおすすめです。 |
まとめ:ワイルドストロベリーの育て方のポイント
ワイルドストロベリー(ワイルドベリー)は、自宅で手軽に栽培できる、実も葉も楽しめる野生種のイチゴです。暑さ寒さに強く育てやすい一方、繁殖力が強く増えすぎることもあるので、ランナーの管理がポイントになります。
日当たりと風通しの良い場所で、水はけのよい土を使い、乾燥と過湿の両方を避けて育てましょう。鉢植えなら定期的な植え替えと株分けで株を若返らせると、長く花と実を楽しめます。
なお、「ゴキブリ除けになる」という説には確かな根拠がなく、虫除け目的の栽培はおすすめできません。あくまで観賞と収穫を楽しむ植物として、栽培キットや鉢植えでぜひ気軽に育ててみてくださいね。



