春は花粉の季節です。目がかゆくなったり、鼻水が止まらなかったり、喉がイガイガしたりと、つらい症状に悩まされる方も多いのではないでしょうか。
そんな季節に、ほっと一息つきながら取り入れる習慣として親しまれているのがハーブティーです。香りや味を楽しみながらリラックスできるため、花粉の時期の気分転換に飲む人も増えています。
ただし、最初にお伝えしておきたいのは、ハーブティーは薬ではなく、花粉症を治したり症状を確実に抑えたりするものではないという点です。あくまで季節を心地よく過ごすための習慣のひとつとして、上手に取り入れるのがおすすめです。
この記事では、花粉の季節に親しまれているハーブティーの種類や選び方、飲み方、そして注意したいことまでをわかりやすく解説します。
花粉症の季節にハーブティーが親しまれる理由
ハーブティーには、抗酸化作用があるとされるポリフェノールやフラボノイドを含むものが多く、こうした成分が注目されてきました。一部のハーブには、アレルギーに関わるヒスタミンの働きに関する研究もありますが、ハーブティーを飲むことで花粉症が治るというわけではありません。
実際、ハーブティーに即効性はなく、毎日の習慣として続けることで、ゆっくりと付き合っていくものと考えるのが現実的です。香りでリフレッシュしたり、温かい一杯で体を落ち着けたりと、心身のコンディションを整える習慣として取り入れる人が多いハーブティー。花粉の季節を少しでも心地よく過ごすための「お守り」のような存在として親しまれています。
それでは、花粉の季節に人気のあるハーブティーを具体的に見ていきましょう。
花粉症の季節におすすめのハーブティーの種類
ここでは、花粉の季節によく選ばれているハーブを、特徴・風味・注意点とあわせてご紹介します。期待される働きについては、いずれも昔から「〜とされる」と語り継がれてきたものであり、効果を保証するものではない点はご理解ください。
ネトル
ミネラルやビタミンを含むハーブで、花粉の季節に古くから親しまれてきました。緑茶に似たクセのない風味で飲みやすく、ブレンドのベースにもよく使われます。飛散の時期より前から、習慣として取り入れる人が多いとされています。
エルダーフラワー
マスカットを思わせる甘い香りが特徴のハーブです。発汗作用や利尿作用で知られ、ヨーロッパでは季節の変わり目や風邪のひきはじめのケアとして親しまれてきました。くしゃみや鼻のムズムズが気になる季節に選ばれることの多いハーブです。
ペパーミント
メントールの清涼感が特徴で、飲むと鼻まわりがすっきりとする感覚が得られます。爽やかな香りは気分のリフレッシュにもぴったりです。ただし刺激が強めなので、飲みすぎには注意し、体質に合わないと感じたら控えましょう。
カモミール(カミツレ)
りんごのような甘い香りでリラックスタイムに人気のハーブです。穏やかな風味で飲みやすいのも魅力です。ただし、カモミールはキク科の植物のため、ブタクサ花粉症の方やキク科アレルギーのある方は注意が必要です。心配な場合は少量から試すか、医師に相談してください。
ルイボス
南アフリカ生まれのハーブで、フラボノイドを豊富に含むことで知られています。ノンカフェインなので夜でも飲みやすく、季節を問わず毎日の習慣にしやすいのが魅力です。紅茶のような風味で、クセが少なく飲みやすいハーブティーです。
ローズヒップ
「ビタミンCの爆弾」とも呼ばれるほどビタミンCを豊富に含むとされるハーブです。甘酸っぱい風味が特徴で、酸味が気になる場合はハチミツを加えると飲みやすくなります。ほかのハーブとブレンドするベースとしても使いやすいです。
アイブライト
「目が輝く」という名の由来を持つハーブで、目のムズムズや不快感が気になる季節に古くから親しまれてきました。すっきりとした風味で、ブレンドに加えられることが多いハーブです。
ハーブティーの選び方
種類が多くて迷ってしまうときは、次のポイントを参考に選んでみてください。
- シングルかブレンドか……1種類でじっくり味わうのもよいですが、数種類をブレンドすると飲みやすくなり、複数のハーブの風味を一度に楽しめます。市販のブレンドティーなら手軽です。
- カフェインの有無……花粉の季節に親しまれるハーブティーの多くはノンカフェインで、夜のリラックスタイムにも飲みやすいのが特徴です。カフェインが気になる方は表示を確認しましょう。
- 有機・オーガニックかどうか……毎日続けたい方は、有機栽培やオーガニック表示のあるものを選ぶと安心感があります。
- 風味の好み……甘い香り(カモミール、エルダーフラワー)、すっきり系(ペパーミント)、酸味(ローズヒップ)など、好みに合わせて選ぶと続けやすくなります。
- 体質との相性……キク科アレルギーがある方はカモミールなどのキク科ハーブを避けるなど、自分の体質に合わせて選ぶことも大切です。
花粉症の季節のハーブティーの飲み方・タイミング
ハーブティーは即効性を期待するものではなく、毎日続けることが基本です。
- 飲み始める時期……花粉が飛び始める1〜2か月前から習慣にするとよいとされています。シーズンに入ってからより、早めに始めるのがおすすめです。
- 飲む量の目安……1日3〜4杯程度を目安に、朝・昼・晩などに分けて飲むとよいでしょう。
- 淹れ方……カップ1杯に対してティースプーン山盛り1〜2杯のハーブを使い、お湯を注いで3分ほど蒸らし、茶こしでこして飲みます。
味や香りが気になる場合は、複数のハーブをブレンドすると飲みやすくなります。自分に合った一杯を見つけて、無理なく続けることが大切です。
注意したいこと
花粉の季節にハーブティーを取り入れる際は、次の点に気をつけてください。
まず大前提として、ハーブティーはあくまで補助的なものです。厚生労働省が紹介している調査でも、花粉症の民間療法(お茶を含む)で効果を実感した人の割合は限られており、特定の食品を飲み続けるだけで花粉症が治るというものは、現在のところないとされています。症状が重い場合や、日常生活に支障が出ている場合は、自己判断せず医療機関を受診してください。「花粉を浴びない・取り込まない」という基本の対策と併用することも大切です。
そのほか、次のような点にも注意しましょう。
- キク科アレルギーの方……カモミールなどのキク科ハーブは、ブタクサ花粉症やキク科アレルギーのある方が飲むと、かえって不調を感じる場合があります。
- 刺激の強いハーブの摂りすぎ……ペパーミントなど清涼感の強いハーブは、過剰に摂ると鼻や喉の粘膜を刺激することがあります。適量を心がけましょう。
- 妊娠中・授乳中、持病のある方……一部のハーブは妊娠中・授乳中に避けたほうがよいものがあります。持病があったり薬を服用していたりする場合も含め、事前に医師に相談すると安心です。
体に合わないと感じたときは、無理に続けないようにしてください。
市販で手に入る花粉症の季節向けハーブティー
ここからは、市販で手に入る、花粉の季節向けのハーブティーをいくつかご紹介します。
生活の木 私の30日茶 ハッピーノーズブレンド
13種類のハーブをブレンドしたティーバッグタイプの商品です。ムズムズが気になる季節向けに作られており、ノンカフェインで個包装なので、手軽に取り入れやすいのが魅力です。
カモミールティー(メスマー・ヨギティーなど)
りんごのような甘い香りでリラックスタイムに人気のカモミールティーは、メスマーやヨギティーなど、さまざまなブランドのものが市販されています。スーパーや輸入食品店、通販などで手軽に入手できます。
えぞ式すーすー茶
北の快適工房が販売しているブレンド茶で、甜茶・クマザサ・赤じそをブレンドした茶葉を煮出して飲むタイプです。花粉が気になる季節に話題になることが多く、「薬ではなく自然由来のものを取り入れたい」という方に選ばれています。ホットでもアイスでも飲める、ほんのり甘い風味です。なお、25日間の全額返金保証が付いているため、初めての方も試しやすくなっています。
まとめ:花粉症の季節を心地よく過ごすために
花粉の季節に親しまれているハーブティーについて、種類・選び方・飲み方・注意点を解説しました。ポイントを振り返ります。
- ハーブティーは花粉症を治す薬ではなく、季節を心地よく過ごすための習慣のひとつ
- ネトル、エルダーフラワー、ペパーミント、カモミール、ルイボスなど、好みや体質に合わせて選べる
- 即効性はなく、飛散の1〜2か月前から毎日続けるのがよいとされる
- キク科アレルギーや妊娠中・授乳中などは注意が必要
- 症状が重いときは、自己判断せず医療機関を受診することが大切
ハーブティーは、香りや味を楽しみながらリラックスできるのが魅力です。基本の花粉症対策や必要な治療と上手に組み合わせながら、自分に合った一杯で、花粉の季節を少しでも心地よく過ごしてくださいね。