桑の葉茶は、血糖値やコレステロールを下げる、ダイエットをサポートするなどの健康効果が期待できるお茶として人気のあるハーブティーです。
しかし一方で「桑の葉茶は肝臓に悪い」という説も見かけることがあり、毎日飲み続けて本当に大丈夫なのかと不安に感じている方も少なくないのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、「桑の葉茶が肝臓に悪い」という主張に明確な科学的根拠はなく、むしろ適量を守って飲むことで肝機能をサポートする可能性が示されています。
ただし、飲む量や体質、服用中の薬や持病などによっては注意が必要なケースもあるため、正しい知識を持って取り入れることが大切です。
そこでこの記事では、
- 「桑の葉茶は肝臓に悪い」と言われる5つの理由
- 桑の葉茶に含まれる肝臓をサポートする栄養素
- 脂肪肝への効果や期待できる健康効果
- 適切な摂取量と飲むタイミング
- 飲んではいけない人・注意が必要な人
について、研究データや公的機関の情報を交えながら詳しく解説していきます。桑の葉茶を毎日の習慣にしようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
桑の葉茶は肝臓に悪いって本当?まずは結論から

「桑の葉茶は肝臓に悪い」という説については、現時点で明確な科学的根拠は確認されていません。
国内外の研究文献を見ても、通常の食品として桑の葉茶を摂取した場合に肝臓へ深刻なダメージを与えるという報告は確認できないのが実情です。
それどころか、近年の研究では桑葉エキスがむしろ肝臓を保護する作用を示す可能性が報告されています。
たとえばラットを用いた動物実験では、化学物質によって誘発される肝細胞障害に対して、桑葉エキスが肝酵素の上昇を抑え、肝細胞のダメージを軽減する働きが確認されています(参考:米国国立医学図書館・PubMed掲載論文)。
桑の葉茶には、肝臓の代謝機能をサポートするビタミンB1や、抗酸化作用を持つフラボノイドが豊富に含まれており、適量を守れば肝臓の健康維持に役立つと考えられます。
そもそも桑の葉は、鎌倉時代に栄西禅師が著した『喫茶養生記』にも登場するほど古くから日本人に親しまれてきた植物で、健康茶としての歴史は800年以上にわたります。
それでも「肝臓に悪い」という噂が広がっているのには、いくつかの理由があります。
次の章で、その背景を一つずつ詳しく見ていきましょう。
\初回限定のお試し特価/
1620円 → 980円
桑の葉茶が「肝臓に悪い」と言われる5つの理由
桑の葉茶そのものに肝毒性があるという科学的根拠はないのに、なぜ「肝臓に悪い」という声が広がっているのでしょうか。考えられる主な理由を5つに整理しました。
理由①過剰摂取による肝臓への負担への懸念
健康茶全般に共通することですが、「どんなに体に良いものでも摂りすぎれば代謝・解毒を担う肝臓に負担をかけるのでは?」という不安が一定数あります。
確かに、桑の葉茶を1日に何リットルも飲み続けるような極端な飲み方をすれば、含有成分の摂取量が想定を超え、胃腸や肝臓に負荷がかかる可能性は否定できません。
ただしこれは桑の葉茶に限った話ではなく、緑茶や紅茶、コーヒーでも同じことが言えます。
1日コップ2〜3杯(1杯150ml目安)程度の常識的な範囲であれば、肝臓に深刻な影響を与える可能性は低いと考えてよいでしょう。
理由②血糖降下薬・インスリンとの相互作用リスク
桑の葉茶には、糖の吸収を緩やかにする1-デオキシノジリマイシン(DNJ)という成分が含まれています。
このDNJの働きが糖尿病治療薬(α-グルコシダーゼ阻害薬など)やインスリン注射と重なると、理論上は血糖値が下がりすぎる可能性が指摘されています。
血糖値の急変動は肝臓のエネルギー代謝にも影響を与えるため、間接的に肝臓へ負担をかける可能性もゼロではありません。糖尿病治療中の方や血糖コントロールに関わる薬を服用している方は、必ず主治医に相談してから飲用するようにしましょう。
参考:1-デオキシノジリマイシン高含有桑葉エキスは食後の血糖値上昇を抑制する|農研機構
理由③利尿作用によるミネラルバランスの乱れ
桑の葉茶にはカリウムが豊富に含まれており、利尿作用が期待できます。むくみ解消や塩分排出には嬉しい働きですが、過剰に飲むと必要な水分やミネラルまで排出してしまい、脱水や電解質バランスの乱れにつながる可能性があります。
体全体の代謝バランスが崩れれば、肝臓を含む全身の臓器に影響が出ることが考えられます。とくに夏場や運動の後などは、桑の葉茶だけに頼らず、水もしっかり摂ることを意識しましょう。
理由④品質の悪い製品によるカビ毒・農薬残留のリスク
これは桑の葉そのものの問題ではなく、製造・保管環境に起因するリスクです。
- 農薬使用が多い茶葉に含まれる残留農薬
- 高温多湿な環境で保管された茶葉や乾物に発生する可能性のあるカビ毒
このうちアフラトキシンには強い肝毒性や発がん性が報告されており、肝臓に深刻な悪影響を及ぼすことが知られています。これは桑の葉茶に限らず、あらゆる茶葉や乾物に共通するリスクです。
リスクを避けるためには、有機JAS認証を取得している製品や国産無農薬の茶葉、残留農薬・カビ毒検査済みと明記された信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要です。
参考:優先的にリスク管理を行う対象に位置付けている危害要因についての情報(有害化学物質)|農林水産省
理由⑤個人の体験談がSNSで一般化されている
「桑の葉茶を飲んでから体調が悪くなった」「肝臓の数値が上がった」といった個人ブログやSNSの投稿が拡散されると、それが一般的な現象であるかのように受け取られてしまうケースがあります。
しかし肝機能には個人差があり、
- もともと肝疾患を抱えていた
- 飲酒や生活習慣に問題があった
- 他のサプリメントや薬と併用していた
- 体質的に合わなかった
など、複数の要因が重なっている可能性があります。一つの体験談だけで「桑の葉茶=肝臓に悪い」と判断するのは避けたほうがよいでしょう。
桑の葉茶に含まれる肝臓をサポートする栄養素
「肝臓に悪い」どころか、桑の葉茶には肝臓の働きを助ける栄養素が豊富に含まれていることが分かっています。代表的な成分を紹介します。
桑の葉特有の成分「デオキシノジリマイシン(DNJ)」
DNJは、自然界では桑の葉以外にほとんど含まれない希少なイミノシュガーの一種です。ブドウ糖と非常によく似た構造を持っているため、糖を分解する消化酵素「α-グルコシダーゼ」がDNJをブドウ糖と間違えて結合し、結果として食後血糖値の急上昇を抑える働きをします。
血糖値の安定は、脂肪の蓄積を抑え、結果的に脂肪肝の予防にもつながると考えられています。
動物実験では、桑の枝から抽出された「桑枝(そうし)アルカロイド」が、高脂肪食で誘発された非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD/MAFLD)の進行を改善したという報告があります(マウス実験の段階)。
肝臓の代謝を助けるビタミンB1
ビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える代謝に欠かせない栄養素で、アルコールやアンモニアの分解に関わる肝臓の働きをサポートします。
お酒をよく飲む方や疲れがたまりやすい方は不足しがちな栄養素なので、桑の葉茶を日常的に取り入れることで肝臓の負担軽減が期待できます。
抗酸化作用を持つフラボノイド類(ルチン・Q3MG)
桑の葉に含まれるポリフェノールの一種であるルチンや、桑の葉に豊富に含まれるQ3MG(ケルセチン-3-マロニルグルコシド)などのフラボノイドは、強い抗酸化作用を持っています。
肝臓に酸化ストレスがかかるのを防ぎ、細胞の健康維持をサポートする効果が期待されています。
特にQ3MGは、肝臓のストレスを軽減し血糖値を下げやすくする働きがあるという研究も報告されており、桑の葉ならではの注目成分と言えるでしょう。
食物繊維とミネラル類
桑の葉には食物繊維が豊富に含まれており、腸内環境を整えることで肝臓に流れ込む有害物質の量を間接的に減らす働きがあります。さらにカルシウム・カリウム・亜鉛・鉄分・マグネシウムといったミネラルもバランスよく含まれており、肝臓を含む全身の代謝をサポートしてくれます。
桑の葉茶は脂肪肝に効果がある?
近年、生活習慣病の一つとして問題視されているのが脂肪肝です。肝臓に過剰な脂肪が蓄積する状態で、放置すると肝炎・肝硬変・肝がんへと進行するリスクがあります。
桑の葉茶に含まれるDNJは、糖の吸収を緩やかにすることで食後の血糖値スパイクを抑え、結果的に脂肪の蓄積を抑制する働きが期待されています。
さらに、桑の葉に含まれる植物性ステロール(シトステロール、スチグマステロールなど)には、コレステロールの吸収を抑え、中性脂肪値や肝臓の脂質を改善する作用があると報告されています。
マウスを用いた動物実験では、桑の葉粉末を投与することで脂肪肝から肝硬変、さらに肝細胞がんへの進行が抑制されたという報告もあり、肝臓の健康維持にプラスに働く可能性が示唆されています。
ただし桑の葉茶は薬ではなく、あくまで健康茶です。脂肪肝の治療目的で頼り切るのではなく、食事改善や運動習慣と組み合わせながら、毎日の生活にゆるやかに取り入れていくのがおすすめです。
桑の葉茶の効果的な飲み方と適量
桑の葉茶のメリットを最大限に活かすためには、飲み方と量がポイントになります。
1日の目安は2〜3杯、毎日少しずつ続ける
桑の葉茶には法律上の摂取上限はありませんが、1日2〜3杯(コップ1杯150ml目安)程度を目安に飲むのがおすすめです。
一度に大量に飲んでも、体内で吸収できる栄養素には限りがあり、過剰分は尿として排出されてしまいます。
「効果を早く出したいから」と一気に大量摂取するよりも、毎日少しずつ、最低でも3ヶ月以上続けることで体調の変化を実感しやすくなります。
食前に飲むと血糖値抑制効果を活かせる
DNJの働きを最大限に活かすには、食事の15〜30分前に飲むのが効果的です。食事から摂った糖の分解が緩やかになり、食後血糖値の急上昇を抑える働きが期待できます。
就寝前は寝る1〜2時間前までに済ませる
桑の葉茶(100%)はノンカフェインなので、夜でも安心して飲むことができます。リラックス効果もあり、就寝前のドリンクとしてもおすすめです。
ただし利尿作用があるため、就寝直前に大量に飲むと夜中のトイレで目が覚めてしまうことがあります。
寝る1〜2時間前までに飲み終え、量も1杯程度にとどめておくのが理想的です。
桑の葉茶を飲む際の注意点・飲みすぎのデメリット
桑の葉茶は基本的に安全性の高い飲み物ですが、飲みすぎや体質によっては以下のような症状が出ることがあります。
- 食物繊維による下痢・お腹の張り
- カリウムの利尿作用による頻尿
- 低血圧・低血糖の悪化
- 鉄分摂取の増加(肝疾患のある方は注意)
特に肝機能に障害や疾患がある方は、桑の葉茶に含まれる鉄分の摂取で症状が悪化する可能性があります。また、カリウム制限を受けている腎疾患の方は摂取を控えましょう。
体に異変を感じた場合は、すぐに飲用を中止して医師に相談してください。
桑の葉茶を飲んではいけない・注意が必要な人
以下に当てはまる方は、桑の葉茶を飲み始める前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
- 糖尿病で血糖降下薬・インスリンを使用している方(低血糖リスク)
- 肝機能障害・肝疾患のある方(鉄分過剰摂取のリスク)
- 腎機能障害・カリウム制限中の方
- 降圧剤・抗生物質・骨粗しょう症薬・下痢止めを服用中の方
- 妊娠中・授乳中の方(過剰摂取は避ける)
特に薬との併用については、薬の効果を強めたり弱めたりする可能性があります。服薬の前後は2時間以上の間隔を空けるなど、自己判断せず専門家に相談するようにしましょう。
桑の葉茶と肝臓に関するよくある質問
ここでは、桑の葉茶と肝臓の関係について寄せられることの多い質問にお答えしていきます。
Q. 桑の葉茶を毎日飲むと肝臓に悪影響はありますか?
健康な成人が1日コップ2〜3杯程度を目安に飲む範囲であれば、肝機能への悪影響は報告されていません。
むしろ抗酸化作用を持つ成分が肝臓の負担軽減に役立つ可能性があります。ただし肝疾患のある方や薬を服用中の方は、事前に医師に相談しましょう。
Q. 寝る前に飲んでも問題ありませんか?
桑の葉茶はノンカフェインなので、就寝前に飲んでも睡眠を妨げる心配はありません。リラックス効果も期待できます。
ただし利尿作用があるため、就寝直前ではなく寝る1〜2時間前までに飲み終えるのがおすすめです。
Q. 薬との飲み合わせで気をつけるべき点はありますか?
桑の葉茶は医薬品ではありませんが、以下の薬とは相互作用を起こす可能性があります。
- 血糖降下薬・インスリン(低血糖のリスク)
- 降圧剤(血圧の下がりすぎ)
- 骨粗しょう症薬・抗生物質・下痢止め(吸収阻害の可能性)
服薬の前後は2時間以上の間隔を空け、不安な場合は医師や薬剤師に相談するようにしてください。
Q. 桑の葉茶はどのくらい続ければ効果が出ますか?
桑の葉茶は薬ではないため即効性はありませんが、毎日コツコツ続けることで体調の変化を実感しやすくなります。最低でも3ヶ月以上の継続が目安です。
Q. 桑の葉茶の保存方法で気をつけることはありますか?
高温多湿の環境で保管するとカビが発生しやすくなります。密閉容器に乾燥剤を入れて冷暗所で保管し、開封後は半年以内を目安に飲み切るようにしましょう。
異臭や変色がある場合は使用を中止してください。
まとめ:桑の葉茶は適量を守れば肝臓に悪くない
「桑の葉茶は肝臓に悪い」という説は、過剰摂取への懸念や薬との相互作用、品質の悪い製品によるリスク、個人の体験談の一般化などが組み合わさって広まった誤解である可能性が高いと言えます。
実際には、桑の葉茶にはDNJ・ビタミンB1・フラボノイドなど、肝臓の健康維持をサポートする成分が豊富に含まれており、適量を守って飲めば、むしろ肝機能に良い影響が期待できます。
ただし、
- 1日2〜3杯程度を目安にする
- 有機JAS認証など信頼できるメーカーの製品を選ぶ
- 持病や服薬がある場合は医師に相談する
これらの基本を守ることが大切です。正しい知識を持って、毎日の習慣に桑の葉茶を上手に取り入れていきましょう。
\初回限定のお試し特価/
1620円 → 980円

