「千回煎じてもなお苦い」と言われるほど、想像を絶する苦味で知られるセンブリ茶。
テレビの罰ゲームで見かける、あの顔をゆがめるリアクションは、決して大げさではありません。一口飲めば、伝説級ともいえる苦味の真髄を味わうことになるでしょう。
健康に良いとされる一方で、その強烈な味わいは、初めての方にとってまさに驚きの体験です。
この記事では、「センブリ茶はどのくらい苦いのか」を、コーヒーやゴーヤなど身近な苦いものと比べながら解説します。あわせて、実際に飲んでみた正直な感想や、苦さを少しでも和らげる作り方・飲み方のコツもお伝えします。
さあ、あなたも日本が誇る「最強の苦味」に挑戦する前に、その正体をのぞいてみませんか。
センブリ茶はどのくらい苦い?一言でいうと「想像を超える」

センブリ茶の苦さは人によって感じ方が異なりますが、一般的には「非常に苦い」「激苦」「最強クラス」などと表現されることが多いお茶です。個人的には、「非常に苦い」という言葉ではとても言い表せないほどの苦さだと感じました。
そもそも「センブリ(千振)」という名前自体が、その苦さを物語っています。「千回振り出して(煎じて)もまだ苦い」ことが名前の由来になっている、という説があるほどなのです。
テレビ番組の罰ゲームで「苦いお茶」として使われることもありますが、実際にセンブリ茶の苦さを知ってしまうと、飲んだ人のあのリアクションが決してオーバーには見えなくなります。
それでは、その苦さは具体的にどのくらいのものなのか。次の章で、身近な飲み物・食べ物と比べながら見ていきましょう。
センブリ茶の苦さをコーヒー・ゴーヤと比べてみた
「非常に苦い」と言われても、実際にどのくらいなのかはイメージしづらいものです。そこで、身近な苦いものを基準に、センブリ茶の苦さの目安を整理してみました。
あくまで感じ方には個人差がありますが、ネット上の感想や私自身の体験をふまえると、おおむね次のように表現されることが多いようです。
- ブラックコーヒー……「その数倍は苦い」と感じる人が多い印象です。コーヒーの香ばしい苦味とは違い、もっと直線的で鋭い苦さです。
- ゴーヤ……「ゴーヤの苦みを倍にしたくらい」と例える声もあります。ゴーヤのような後を引く苦味に近いといわれます。
- 青汁……「青汁よりまずい(苦い)のか?」と気になる人もいますが、センブリ茶のほうが苦味そのものは強いと感じる人が多いようです。
ポイントは、これらの苦味とは「質」が異なるという点です。コーヒーの渋みやゴーヤの青臭さとは違い、センブリ茶は舌の奥から喉元まで、まっすぐ突き刺さるような苦味が長く残るのが特徴だといわれています。
また、見落とされがちですが、苦さは「淹れ方の濃さ」で大きく変わります。濃く煮出せば口に含んだ瞬間にむせ返るほどの苦さになりますが、薄めに淹れれば「苦いけれど、なんとか飲める」というレベルに落ち着くこともあります。初めての方は、まず薄めから試してみるのがおすすめです。
実際に飲んでみた正直レビュー【体験談】
どれくらい苦いのか、単純な好奇心からセンブリ茶を飲んでみました。正直に言うと、好奇心に負けてしまった過去の自分を殴りたくなるほど後悔する苦さでした(笑)
舌の先から奥まで、全体に苦みがぶわっと広がりました。甘みや酸味、渋みなど、ほかの味は何ひとつ感じられません。
ただ、苦いだけではなく、後味には意外にもさっぱりとした清涼感があり、何杯か飲んでいるうちに、だんだんと慣れてきたのも事実です。
見た目は、茶葉の形が小さくて細かく、色は緑がかった茶色でした。香りは、やや草っぽく、少し酸っぱいような印象を受けました。
煮出したセンブリ茶は、色は濃い黄色で透明感があります。香りは煮出したことで強くなり、鼻にツンとくるほど。(正直、この香りの時点ですでに大後悔していました)
味そのものは、お世辞にも「美味しい」とは言えません。それでも、飲んだあとは胃のあたりがすっきりとして、気分が軽くなったような気がしました。苦さの先に、どこか「効いている」と感じさせる独特の余韻があるお茶でした。
センブリ茶の苦味の正体は「苦味配糖体」
あれほどまでに苦いのには、きちんとした理由があります。センブリ茶の苦味のもとは、苦味配糖体(セコイリドイド配糖体)と呼ばれる成分です。
具体的には、スウェルチアマリン、キサントン、ゲンチオビクロシド、スウェルチアニン、スウェルチアノリン、スウェロシド、アマロゲンチン、アマロスウェリンなど、複数の苦味成分が含まれています。
なかでもアマロゲンチンは、自然界に存在する苦味物質のなかでも特に強いものの一つといわれています。こうした成分はごくわずかな濃度でも舌の苦味受容体を強く刺激するため、「薄めに淹れたつもりでも想像以上に苦い」と感じやすいのです。
これらの成分が複合的に作用することで、ほかの苦いお茶とは一線を画す、あの独特で強烈な苦味が生まれていると考えられます。
苦さを和らげるセンブリ茶の作り方・飲み方
センブリ茶を自分で淹れる場合の、基本的な作り方は次のとおりです。
- やかんに水とセンブリの茶葉を入れる
- 沸騰させる
- 沸騰したら火を弱めて、10分ほど煮出す
- 水の量が半分になるくらいまで煮詰める
- 火を止めて、茶こしでこして湯飲みに注ぐ
センブリ茶は第3類医薬品として販売されているものが多く、1日の摂取量の目安が決まっています。茶葉と水の分量や飲む量は、必ずお手元の製品パッケージの用法・用量を確認してください。製品によって「お湯約300mlに対して〇g」といった目安が記載されています。
苦さがどうしてもつらい場合は、抽出時間を短めにする・茶葉の量を控えめにするといった工夫で、苦味をある程度やわらげることができます。ティーバッグタイプであれば、浸す時間を短くするだけでも体感がかなり変わります。
なお、センブリ茶はホットで飲むのが一般的ですが、冷やして飲むこともできます。ただし、冷やす場合は、腐敗を防ぐために必ず冷蔵庫で保存するようにしてください。
ドンキで売ってる「罰ゲーム茶」はセンブリ茶ではないという事実
ドン・キホーテではセンブリ茶は販売されていません。
ドン・キホーテでは、恐ろしく苦い「罰ゲーム茶」というお茶が販売されているため、これがセンブリ茶だと思われがちです。しかし、実はこの罰ゲーム茶はセンブリ茶ではありません。
この罰ゲーム茶には、センブリ茶と同じく苦いお茶として知られる「苦丁茶(くうていちゃ)」という中国茶が使われています。混同しやすいので、センブリ茶を探している方は注意しましょう。
センブリ茶と苦丁茶はどっちが苦いのか?
センブリ茶と苦丁茶はどっちが苦いのか、気になる人も多いと思います。どちらも非常に苦いお茶という共通点はありますが、苦みの種類や成分は異なります。
| 苦み成分 | |
| センブリ茶 | スウェルチアマリン、キサントン、ゲンチオビクロシド、スウェルチアニン、スウェルチアノリン、スウェロシド、アマロゲンチン、アマロスウェリンなど |
| 苦丁茶 | ウルソール酸、サポニン、β-シトステロールなど |
成分が違うことから、苦さの感じ方も人それぞれですが、一般的にはセンブリ茶のほうが苦丁茶よりも苦いと言われています。センブリ茶の苦味成分であるアマロゲンチンは、前述のとおり自然界でも屈指の強さといわれており、飲んだあとも苦味が後を引きやすいのが特徴です。
一方の苦丁茶は、苦味のあとにほんのり甘味を感じる人もいるなど、比較的すっきりした後味だとされます。とはいえ淹れ方によっては苦丁茶のほうが苦いと感じる人もいるため、最終的には好みと淹れ方次第とも言えそうです。
性懲りもなく私は苦丁茶も試してみましたが、やはりセンブリ茶のほうが苦みを強く感じました。
まとめ:センブリ茶はどのくらい苦いのか試してみた結論
センブリ茶の苦さを実際に体験したところ、「千回煎じてもなお苦い」と言われる由来を、身をもって実感しました。
テレビの罰ゲームで見るあの驚きの表情は決して大げさではなく、実際に試すと想像以上の衝撃があります。
舌の上に広がる強烈な苦味は、ブラックコーヒーやゴーヤといった一般的な苦いものとは次元が異なり、スウェルチアマリンやアマロゲンチンなどの苦味成分が複合的に作用することで、独特の味わいを生み出しています。
初めて飲んだときはその強烈さに驚きましたが、不思議なことに飲み続けるうちに少しずつ慣れ、後味の爽やかな清涼感も感じられるようになりました。淹れ方の濃さによっても苦さは大きく変わるので、初めての方はまず薄めから挑戦してみるとよいでしょう。
また、よく混同される苦丁茶と比べても、センブリ茶のほうが苦味が強いと感じる人が多く、その違いは含まれる苦味成分の種類によるものと考えられます。好奇心で試す場合は、それなりの覚悟が必要です。
センブリ茶は美味しさを求めて飲むお茶ではありませんが、その強烈な苦味そのものに、ほかにはない体験としての価値があります。挑戦してみる場合は、その衝撃に備えて、しっかり心の準備をしておくことをおすすめします。
センブリ茶はまさに、日本が誇る「最強の苦味」の称号にふさわしい存在といえるでしょう。