母乳育児に取り組むママにとって、母乳の量や質は大きな関心事ですよね。「たんぽぽ茶を飲むと母乳が出やすくなる」と聞いて、気になっている方も多いのではないでしょうか。
先に結論をお伝えすると、たんぽぽ茶を飲むことで母乳が増える、という明確な医学的根拠は確認されていません。ただし、ノンカフェインで栄養や水分の補給に向くことから、授乳中のママに親しまれているお茶であることも事実です。
この記事では、たんぽぽ茶と母乳の関係を誠実にお伝えしながら、授乳中に飲まれている理由や飲み方、注意点までわかりやすく解説します。
たんぽぽ茶(たんぽぽコーヒー)とは?
たんぽぽ茶は、たんぽぽの根などを乾燥させて焙煎したお茶です。コーヒーのような香ばしい風味があることから、「たんぽぽコーヒー」とも呼ばれます。
コーヒーという名前がついていても、コーヒー豆は使われていないためノンカフェイン。妊娠中や授乳中、さらには小さな子どもまで、カフェインを気にせず飲めるお茶として古くから親しまれてきました。
市販のたんぽぽ茶は、主にたんぽぽの「根」を使ったものが多く、商品によって原料の部位や産地が異なります。購入の際は原材料を確認すると安心です。
たんぽぽ茶は母乳に効果ある?【結論】
「たんぽぽ茶を飲むと母乳の出や質がよくなる」という話を耳にすることがありますが、これを裏づける明確な医学的根拠は確認されていません。
そもそも、食事や飲み物が母乳の分泌に直接影響するという明確な研究結果はないとされており、たんぽぽ茶についても同じことがいえます。母乳分泌は、赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激によってプロラクチンやオキシトシンといったホルモンが分泌され、飲みとられた分だけ作られていく仕組みが中心です。特定の飲み物が母乳量を直接増やすわけではない、という点はおさえておきましょう。
とはいえ、「飲んでいると調子がいい気がする」と感じるママがいるのも事実です。では、なぜ授乳中のママに選ばれているのでしょうか。その理由を次で見ていきます。
たんぽぽ茶が授乳中に飲まれる理由
母乳が増えるという根拠ははっきりしていなくても、たんぽぽ茶が授乳期のママに親しまれているのには、いくつかの理由があります。
ノンカフェインで授乳中も安心
授乳中にカフェインを摂りすぎると、カフェインが母乳に移行し、赤ちゃんが寝つきにくくなったり、ぐずりやすくなったりする可能性があるといわれています。
その点、たんぽぽ茶はノンカフェイン。コーヒーや紅茶の代わりとして、カフェインを気にせず飲めるのが大きな魅力です。
授乳期に不足しがちな栄養の補給に
たんぽぽ茶の原料であるたんぽぽには、出産直後や授乳中のママが意識して摂りたいビタミンやミネラルなどの栄養素が含まれているとされています。
下の表は、たんぽぽに含まれる主な栄養素の例です。なお、これらは「母乳を増やす」ための成分ではなく、あくまで日々の栄養補給をサポートするものとして捉えてください。
| ビタミンB群・C など | 皮膚や粘膜の健康維持、日々の体調管理をサポートするとされています。 |
| カルシウム・鉄分 | 授乳期に不足しがちな栄養素で、補給の一助になるとされています。 |
| 食物繊維(イヌリン など) | 腸内環境を整える働きが期待されています。 |
| カリウム | 体内の水分バランスの調整に関わるミネラルです。 |
| ポリフェノール | 抗酸化作用があり、体の健康維持に役立つとされています。 |
お茶として飲む場合、これらの栄養素が浸出液にどれだけ移行するかは原料や淹れ方によって変わります。たんぽぽ茶だけに頼らず、バランスのよい食事とあわせて取り入れるのが基本です。
水分補給やほっと一息に
授乳中はこまめな水分補給が大切です。ノンカフェインのたんぽぽ茶は、水やお茶の代わりに無理なく飲める飲み物として役立ちます。
香ばしい風味でリラックスタイムの一杯にもなり、慌ただしい育児の合間にほっと一息つきたいときにもぴったりです。
なお、授乳中のたんぽぽ茶の中で人気の一つが、ノンカフェインのたんぽぽ茶「meguru(メグル)」です。特徴は公式サイトで詳しく紹介されています。
1日何杯まで?授乳中のたんぽぽ茶の飲み方・摂取量
たんぽぽ茶はノンカフェインのため、飲む量に厳密な制限はありません。ただし、どんな飲み物でも飲みすぎは禁物です。
たんぽぽ茶ばかりを大量に飲むと、水分の摂りすぎでトイレが近くなったり、体質によってはお腹がゆるくなったりすることがあります。1日2〜3杯ほどを目安に、他の飲み物ともバランスよく取り入れるとよいでしょう。
万が一、飲んだあとに体調の変化を感じた場合は、飲むのを中止して医師に相談してください。
たんぽぽ茶の副作用・注意点
たんぽぽ茶は基本的に安心して飲めるお茶とされていますが、体質や飲み方によっては注意が必要な場合もあります。授乳中の方は特に、次の点を知っておきましょう。
キク科アレルギーの方は注意
たんぽぽはキク科に属する植物です。キク科の植物にアレルギーがある方は、かゆみや発疹などの反応が出ることがあるため、摂取は控えるか、事前に医師に相談しましょう。
利尿作用による飲みすぎに注意
たんぽぽ茶には利尿作用があるとされています。授乳中はただでさえ水分が不足しやすいため、飲みすぎてトイレが近くなりすぎないよう、適量を心がけることが大切です。
低血圧の方・服薬中の方は注意
たんぽぽ茶には血圧を下げる作用があるとされています。低血圧気味の方や、血圧を下げる薬を服用している方は、飲みすぎるとふらつきや立ちくらみにつながる可能性があるため注意してください。
安全に楽しむために、次の点を意識しましょう。
- 少量から始める
- 体調をみながら飲む
- 授乳中・妊娠中・服薬中はかかりつけ医に相談する
たんぽぽ茶のおいしい飲み方・アレンジ
たんぽぽ茶は、そのままでも楽しめますが、アレンジすることで飲みやすさが広がります。ここでは、授乳中でも取り入れやすい飲み方をご紹介します。
アイスたんぽぽコーヒーとして飲む
たんぽぽ茶は、ほろ苦い味わいでコーヒーの代わりとして楽しまれています。暑い季節にぴったりなのが、アイスたんぽぽコーヒーです。
作り方は簡単で、淹れたてのたんぽぽ茶を氷で冷やすだけ。ノンカフェインなので、妊娠中や授乳中でもカフェインを気にせず楽しめます。ほっと一息つきたいときや、リフレッシュしたいときにおすすめです。
ミルクを加えて飲む
たんぽぽ茶にミルクを加えると、苦味がやわらぎ、まろやかで飲みやすくなります。
牛乳でも豆乳でもお好みでかまいません。牛乳なら脂肪分の少ないもの、豆乳なら無調整豆乳がおすすめです。量はお好みで調整してください。少し加えるだけでも、ぐっと飲みやすくなります。
たんぽぽ茶ラテにする
温めた牛乳や豆乳を多めに加えれば、たんぽぽ茶ラテになります。香ばしい風味とミルクのコクがよく合い、カフェ気分でゆっくり楽しめる一杯です。
クセが少ないので、さまざまな食材と組み合わせやすいのもたんぽぽ茶の魅力です。ぜひ自分好みのアレンジを見つけてみてください。
まとめ:たんぽぽ茶と母乳について
たんぽぽ茶を飲むことで母乳が増える、という明確な医学的根拠は確認されていません。母乳の分泌は、赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激を中心に成り立っているためです。
一方で、たんぽぽ茶はノンカフェインで、授乳期に不足しがちな栄養の補給や水分補給に向くことから、授乳中のママに親しまれているお茶です。コーヒーや紅茶の代わりとして、ほっと一息つく一杯に取り入れている方も多くいます。
ただし、キク科アレルギーや低血圧などの体質によっては注意が必要です。1日2〜3杯を目安に適量を守り、不安がある場合はかかりつけの医師に相談しながら、無理なく取り入れてみてくださいね。