レモンバームティーは、レモンに似たさわやかな香りを持ちながら、酸味がなくまろやかで飲みやすいハーブティーです。クセが少ないため、ハーブティーを初めて飲む方にもおすすめできます。
レモンバームティーの作り方は、収穫したての「フレッシュ(生葉)」と、保存のきく「ドライ(乾燥葉)」とで分量や蒸らし時間が少し変わります。この記事では、どちらの淹れ方も分量・手順・蒸らし時間の目安まで具体的に紹介し、アイスティーやブレンド、飲むときの注意点まであわせて解説します。
自宅で育てたレモンバームや、購入したドライハーブを、おいしく淹れるための参考にしてみてくださいね。
レモンバームティーとは(味・香りの特徴)
レモンバームは、シソ科の多年草ハーブです。花にミツバチがよく集まることから、ギリシャ語でミツバチを意味する「メリッサ」という別名でも知られています。
レモンバームティーの香りは、レモンを思わせるさわやかな柑橘系。ただし果実のレモンのような酸味はほとんどなく、ほんのりとした甘みとまろやかさが感じられます。ミントに近い清涼感もあり、すっきりと飲めるのが特徴です。
味にクセが少ないため単独でもおいしく飲めますが、ほかのハーブとブレンドしやすいのも魅力です。気持ちを落ち着けたいときや、ひと息つきたいリラックスタイムに向いているハーブティーといえます。
レモンバームティーの作り方【フレッシュ(生葉)】
レモンバームを育てている方なら、ぜひ試してほしいのが摘みたての生葉で淹れるフレッシュハーブティーです。乾燥葉にはない、みずみずしくフレッシュな香りを楽しめます。
材料と道具(1杯分)
- レモンバームの生葉……ひとつかみ(10〜20枚程度)
- 熱湯……150〜200ml
- ティーポット・ティーカップ(耐熱性のもの)
淹れ方の手順
- ティーポットとカップに熱湯を注いで温めておきます。
- レモンバームの生葉をやさしく水洗いし、キッチンペーパーなどで水気をていねいに拭き取ります。
- 葉を手で軽くちぎってポットに入れます。
- 沸かしたての熱湯を注ぎ、蓋をして3〜5分ほど蒸らします。
- お湯がほんのり色づいたら、温めておいたカップに注いで完成です。
おいしく淹れるコツ
レモンバームの葉はとてもデリケートで、強くこすって洗ったり乱暴に扱ったりすると黒く変色してしまうことがあります。洗うときはやさしく扱いましょう。
また、葉はハサミで切るよりも手でちぎったほうが、切り口から香りが立ちやすくなります。香りを引き出したいときは、ポットに入れる前に手のひらで軽くたたくのも効果的です。
時間が経つと渋みが出やすくなるため、淹れたてを飲むのがおすすめです。
レモンバームティーの作り方【ドライ(乾燥葉)】
市販のドライハーブや、自分で乾燥させた葉を使う場合の淹れ方です。乾燥葉は香りが安定していて、一年を通して手軽に楽しめます。
材料と道具(1杯分)
- レモンバームのドライハーブ……ティースプーン1〜2杯程度
- 熱湯……150〜200ml
- ティーポット・ティーカップ(耐熱性のもの)
淹れ方の手順
- ティーポットとカップを熱湯で温めておきます。
- ドライハーブをポットに入れます。
- 沸かしたての熱湯を注ぎ、蓋をして5分ほど蒸らします。
- 茶こしでこしながら、温めておいたカップに注いで完成です。
ドライハーブはお湯を注ぐとゆっくり葉が開いていきます。ガラス製のポットを使うと、葉が広がる様子を目でも楽しめます。乾燥葉は2煎目もおいしく飲めることが多いので、続けて楽しんでみてください。
フレッシュとドライの違い
フレッシュとドライでは、使う量と蒸らし時間の目安が少し変わります。
- フレッシュ(生葉):ひとつかみ(10〜20枚)/蒸らし3〜5分。みずみずしい香りが魅力。
- ドライ(乾燥葉):ティースプーン1〜2杯/蒸らし5分。香りが安定し、保存もきく。
どちらが優れているということはなく、好みや手元にある葉に合わせて選んで問題ありません。摘みたてが手に入るならフレッシュを、手軽さや保存性を重視するならドライを選ぶとよいでしょう。
アイスレモンバームティーの作り方
暑い季節には、冷たいアイスティーもおすすめです。作り方は2通りあります。
ひとつは、ホットを濃いめに淹れて氷で冷やす方法です。通常より葉の量を多めにして濃いめに淹れ、氷をたっぷり入れたグラスに注いで一気に冷やします。濃いめに作るのは、氷で薄まることを見込むためです。
もうひとつは、水出しにする方法です。ピッチャーに生葉を入れて水を注ぎ、冷蔵庫で数時間ほど置くと、雑味の少ないやさしい味わいのアイスティーになります。お好みでレモンスライスやミントを加えると、見た目もさわやかになります。
レモンバームティーのおすすめブレンド
レモンバームはクセが少なく、ほかのハーブと合わせやすいのが特徴です。ブレンドすると風味に広がりが出て、飲み飽きしにくくなります。
ミント類(ペパーミント・スペアミント)と合わせると、清涼感が増してすっきりとした味わいになります。レモングラスを加えれば、柑橘系の香りがより華やかになります。就寝前のリラックスを意識するなら、やさしい風味のカモミールとの組み合わせも相性がよいでしょう。
ブレンドの際は、レモンバームを多めにして、ほかのハーブを少量加えるところから試すと、バランスを取りやすくなります。
飲むタイミングと1日の目安
レモンバームティーはノンカフェインなので、時間帯を気にせず飲みやすいハーブティーです。
気持ちを落ち着けたいときや、ひと息つきたいリラックスタイムに向いています。胃腸の調子を整えるはたらきがあるとされることから、食後の1杯として楽しむ方もいます。穏やかな気分で過ごしたい夜のひとときにもおすすめです。
飲む量は、1日に数杯程度を目安に、自分の体調に合わせて無理のない範囲で楽しむとよいでしょう。ハーブティーは水分補給のためにがぶ飲みするものというより、香りを味わいながらゆっくり飲むのに向いています。
レモンバームティーを飲むときの注意点
レモンバームは食品として広く親しまれているハーブですが、体質や体調によっては注意が必要な場合があります。安心して楽しむために、次の点を知っておきましょう。
妊娠中・授乳中の方は、過剰な摂取を避けるのが無難とされています。心配な場合は、飲む前に医師や薬剤師に相談すると安心です。
また、甲状腺の機能に関わる持病がある方や、心臓に基礎疾患のある方、何らかの薬を服用中の方についても、念のため事前に専門家へ相談することがすすめられています。手術を予定している方も、医師に確認しておくとよいでしょう。
レモンバームの香り成分は、敏感な肌の方ではまれに刺激を感じることがあります。いずれの場合も、体に合わないと感じたときは無理をせず、量を控えるか中止し、必要に応じて医療機関に相談してください。ハーブティーはあくまで日々の暮らしを楽しむためのものであり、不調の治療を目的とするものではない点も覚えておきましょう。
レモンバームの保存方法
収穫したレモンバームをすぐに使い切れない場合は、冷蔵・冷凍・乾燥で保存できます。冷蔵なら湿らせたキッチンペーパーで包んで密閉袋へ、長期保存したいなら風通しのよい日陰で乾燥させて密閉容器へ入れておくと、必要なときにティーとして使えます。
保存方法の詳しい手順や、料理・お風呂・虫除けなどお茶以外の使い方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
また、レモンバームに期待できるはたらきや効能について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
よくある質問
フレッシュとドライ、どちらがおいしいですか?
好みによります。みずみずしくフレッシュな香りを楽しみたいなら生葉、香りの安定感や手軽さ、保存性を重視するなら乾燥葉が向いています。育てている方は、摘みたてを生で楽しみ、余った分を乾燥させて保存するのがおすすめです。
茎も使えますか?
茎にも香りがあるため、やわらかい部分は葉と一緒にポットに入れて使えます。気になる場合は取り除いてもかまいません。
レモンバームティーにカフェインは入っていますか?
レモンバームはチャノキ(緑茶や紅茶の原料)とは別の植物なので、レモンバームの葉だけで淹れたティーはノンカフェインです。ただし、緑茶や紅茶とブレンドした場合は、その分のカフェインが含まれます。
1日にどれくらい飲んでいいですか?
明確な決まりはありませんが、1日数杯程度を目安に、体調に合わせて楽しむとよいでしょう。妊娠中の方や持病のある方は、飲む量について事前に医師に相談すると安心です。
まとめ:レモンバームティーの作り方
レモンバームティーは、酸味のないまろやかな柑橘系の香りが楽しめる、飲みやすいハーブティーです。
フレッシュ(生葉)なら、ひとつかみの葉に熱湯を注いで3〜5分。ドライ(乾燥葉)なら、ティースプーン1〜2杯に熱湯を注いで5分が淹れ方の目安です。生葉はやさしく扱い、手でちぎって香りを引き出すのがおいしく淹れるコツです。
暑い季節はアイスや水出しに、飲み飽きたらミントやレモングラスとのブレンドにと、アレンジも自在です。妊娠中・授乳中の方や持病のある方は飲む量に気をつけながら、香りを味わうレモンバームティーのひとときを楽しんでみてくださいね。