カルダモンはインドや中東などの料理に欠かせないスパイスで、爽やかで上品な香りが特徴です。「スパイスの女王」とも呼ばれ、料理だけでなくお茶としても古くから親しまれてきました。
カルダモンティーは、カルダモンと紅茶葉をお湯で淹れるだけで手軽に作れます。生姜にも似たほのかな辛味と柑橘系の爽やかさが感じられ、ホッと一息つきたいときにぴったりの一杯です。牛乳で煮出してチャイ風に仕上げたり、ほかのスパイスを加えてアレンジしたりと、楽しみ方も豊富です。
この記事では、カルダモンティーの基本の作り方を中心に、チャイやアレンジのレシピ、味や香り、効能、人気の市販品まで詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
カルダモンティーとは
カルダモンティーとは、カルダモンというスパイスを使ったお茶のことです。一般的には紅茶葉と一緒に淹れることが多く、紅茶の香ばしさとカルダモンの清涼感が調和した風味が楽しめます。
カルダモンは、ショウガ科ショウズク属の植物の果実から採れる種子を乾燥させた香辛料です。和名は「ショウズク(小荳蔲)」といいます。原産はインド南部やスリランカで、最も古くから使われてきたスパイスの一つとされ、インドでは「スパイスの女王」と呼ばれて親しまれてきました。
果実(さや)の中には黒く小さな種子が10粒ほど入っており、強い香りを放つのはこの種子です。シトラスやミントを思わせる爽やかな香りと、スパイシーで甘みのある風味をあわせ持っています。
料理のベースとなるスパイスミックス「ガラムマサラ」にも使われ、インドや中東の料理や菓子に欠かせない存在であるほか、お茶に加えて香りを楽しむこともできます。
カルダモンティー(基本)の作り方
カルダモンティーの基本は、紅茶葉とカルダモンを一緒に淹れる方法です。必要なものは、カルダモン・紅茶葉・お湯だけ。スパイスの香りを邪魔しないクセの少ない茶葉を選ぶと、カルダモンの風味がより引き立ちます。
手順は以下のとおりです。
- カルダモンのさやを割り、種ごと軽く潰す(2~3粒)。
- 温めたティーポットに、潰したカルダモンと紅茶葉小さじ1程度を入れる。
- 熱湯180ccを注ぐ。(お好みにより調整可)
- 2~3分ほど蒸らす。(蒸らしすぎると渋みが出るので注意)
- 茶こしでこしながらカップに注ぐ。
- お好みで砂糖やハチミツを加えて甘味をつける。
カルダモンは淹れる直前に潰すと、香りがより引き立ちます。レモンやオレンジを添えても爽やかでおすすめです。北海道・安平町は冬の冷え込みが厳しい土地で、寒い時季にこのカルダモンティーを淹れると、ふわりと立ちのぼる香りで体も気持ちもほぐれていきます。我が家でも冬の定番として親しんでいる一杯です。
茶葉の選び方
カルダモンティーに使う茶葉は、目的に合わせて選ぶと風味がぐっと良くなります。代表的な茶葉の特徴は以下のとおりです。
- セイロン:クセが少なく飲みやすい。スパイスの香りを邪魔せず、紅茶の香りも引き立つ。
- アッサム:コクが強く後味はすっきり。スパイスに負けない力強さがあり、ミルクとも好相性。
- CTC:細かく砕いて丸めた茶葉で、短時間でしっかり抽出できる。チャイ作りに向く。
初めて作るならセイロン、ミルクティーやチャイにするならアッサムやCTCを選ぶと失敗が少なくなります。
紅茶を使わないカルダモンティー
カフェインを控えたいときや、カルダモンの香りそのものを楽しみたいときは、紅茶葉を入れずにカルダモンだけで淹れる方法もあります。
- カルダモンの種を3~5粒、さやを割って用意する。
- ティーポットやマグカップに入れる。
- 熱湯180ccを注ぐ。
- 3~5分ほど蒸らす。(蒸らす時間が長いほど味と香りが濃くなる)
- お好みで砂糖やハチミツを加える。
紅茶を使わない分、カルダモン本来の爽やかな香りをストレートに感じられます。
香りと味について
カルダモンティーの香りと味は、下記のように表現されることが多いです。
【香り】
- シトラスやミントのようなスッキリした爽やかさがある。
- ユーカリやレモンを思わせる清涼感がある。
- 甘くエキゾチックで上品な印象。
この爽やかな香りは、カルダモンの種子に含まれる1,8-シネオール(ユーカリのような清涼感)や酢酸テルピニル、リモネン(柑橘系)といった香気成分によるものとされています。
【味】
- ピリッとスパイシーで、ほのかな甘みがある。
- わずかにほろ苦さを感じる。
- コクがあり、人によってはクセが強いと感じることもある。
カルダモンティーは清涼感があり、食後に飲むとすっきりとした後味が楽しめます。温かくコクのある味わいで、寒い季節にゆっくり味わいたい一杯です。
美味しい飲み方・アレンジ
カルダモンティーはそのままでも美味しいですが、独特の風味を苦手に感じる人もいるかもしれません。そのまま飲んで物足りない、あるいはクセが気になるという人も、ほかの飲み物やスパイスと組み合わせることで楽しみ方が広がります。
下記のアレンジを参考に、お好みの飲み方を見つけてみてくださいね。
- カルダモンチャイ
- カルダモンミルクティー
- カルダモンアールグレイ
- カルダモンジンジャーティー
順にレシピを紹介していきます。
カルダモンチャイの作り方
チャイは、牛乳で甘く煮出した本格的なスパイスティーです。カルダモンだけでもシンプルに美味しく仕上がり、ホッと一息つきたいときにぴったりです。
作り方は以下のとおりです。
- カルダモン3~4粒を潰し、小鍋に水50ccと一緒に入れて火にかける。
- 紅茶葉(CTCがおすすめ)小さじ2を加え、軽く煮出す。
- 牛乳150ccを加え、ふきこぼれないよう火加減を調整しながら温める。
- 砂糖(きび砂糖や甜菜糖がおすすめ)を加え、茶こしでこしながらカップに注ぐ。
牛乳は長く煮込むと分離しやすいので、火加減はこまめに調整しましょう。
カルダモンミルクティーの作り方
ミルクのまろやかさとカルダモンのスパイシーさは相性抜群で、まるでデザートのような一杯になります。チャイより手軽に作れるのが魅力です。
作り方は以下のとおりです。
- 温めたポットに潰したカルダモンと紅茶葉小さじ1を入れる。
- 熱湯90ccを注ぎ、2~3分蒸らす。
- 温めた牛乳90ccを加え、茶こしでこす。
- お好みで砂糖やハチミツを加える。
カルダモンアールグレイの作り方
アールグレイのベルガモットの香りとカルダモンのシトラスの香りが調和し、爽快感のある一杯になります。
作り方は以下のとおりです。
- 温めたポットに潰したカルダモンとアールグレイのティーバッグを入れる。
- 熱湯180ccを注ぎ、2~3分蒸らす。
- ティーバッグを取り出し、お好みで砂糖やレモンを加える。
カルダモンジンジャーティーの作り方
生姜の辛味とカルダモンの爽やかさが絶妙なバランスで、体を温めたいときにうれしい一杯です。
作り方は以下のとおりです。
- 生姜を皮ごとすりおろす。
- 温めたポットに潰したカルダモン、すりおろし生姜、紅茶葉小さじ1を入れる。
- 熱湯180ccを注ぎ、2~3分蒸らす。
- 茶こしでこし、お好みで砂糖やレモンを加える。
生姜はすりおろし以外に、スライスやドライ(乾燥)ジンジャーを使っても作れます。
カルダモンティーに期待される働き
カルダモンは古くから世界各地で親しまれ、さまざまな場面で利用されてきました。カルダモンティーで一般的に語られる主な特徴は、以下のとおりです。
| 特徴 | 補足事項 |
| 食後にすっきり | 爽やかな香りがあり、食後の一杯として古くから親しまれてきたとされています。 |
| 口元のリフレッシュ | インドでは、香りの強い食事のあとにカルダモンの種を噛む習慣があると言われています。 |
| リラックスしたいときに | 清涼感のある香りは、ひと息つきたいときの一杯として親しまれています。 |
| 温かい一杯として | スパイスの効いた温かいお茶として、寒い季節にも好まれています。 |
カルダモンティーはあくまで嗜好品としてのお茶です。体調に不安がある場合や、妊娠中・授乳中の方、持病のある方は、多量の摂取を避け、不安があれば医師や専門家に相談したうえでお楽しみください。
人気の製品
カルダモンティーは自分で作ることもできますが、市販の製品も手軽でおすすめです。ここでは、人気のカルダモンティーやチャイの製品を紹介します。
カルダモン茶葉[ハーブ専門店エンハーブ]
野生に近い環境で生育したハーブを世界中から厳選しています。輸入前のサンプル検査に始まり、国内工場での分析・選別過程を経て商品化されています。20g入りで税込940円です。
有機カルダモン[なごみナチュルア]
オーガニックハーブティーを扱うブランドで、添加物は一切使われていません。有機栽培や自然農法で作られた、厳選したハーブが選ばれています。50g入りで税別1400円です。
うまいチャイクロモジブレンド[フロンティア&ハピアー]
チャイには珍しい、特有の香りのあるクロモジをブレンドしたチャイです。
シナモンやカルダモンなど、味の決め手となるスパイスの配合にこだわっています。4包入りで税込540円です。そのほか8包入りで税込994円、16包入りで税込1,728円となっています。
有機チャイティー[バイオフーズジャパン]
有機ウバ紅茶に有機カルダモンなど5種のスパイスがブレンドされています。本格的なチャイが手軽に味わえます。30g入りで税込475円です。
はちみつチャイ[ティーアース]
フワッとした甘い香りと、カルダモンのピリッとスパイシーで清涼感のある味わいが楽しめます。25包入り(個包装)で税込1,000円です。
カルダモンティーに関するQ&A
ここでは、カルダモンティーに関するQ&A(質問&回答)を紹介します。
- カルダモンは潰さなくてもいい?
- マサラチャイの原料にカルダモンは含まれる?
上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。
カルダモンは潰さなくてもいい?
カルダモンティーを作るとき、種を潰さなくてもいいのか気になる方もいるかもしれません。
結論から書くと、潰さなくても作れますが、潰したほうが香りが強く出るというメリットがあります。
さやは硬いので、潰すときは包丁やすりこぎを使うのがおすすめです。道具がないときは、ビニール袋に入れてコップの底で潰す方法もあります。
飲む直前に潰すと香りがより引き立ちます。空気に触れると香りが飛びやすいため、潰したらすぐに使うのがおすすめです。使わない分は密閉容器に入れて保存しましょう。
マサラチャイの原料にカルダモンは含まれる?
マサラチャイとは、インドでよく飲まれるスパイス入りの紅茶のことです。「マサラ」はスパイス、「チャイ」は紅茶を意味します。
紅茶にインドでよく使われる香辛料を加えたものが、スパイシーでクセになる味わいの「マサラチャイ」です。
マサラチャイの原料には、カルダモンのほかに、
- シナモン
- クローブ
- ジンジャー
などが使われます。牛乳や砂糖を加えて甘く濃厚に仕上げることで、インド料理やスイーツとも好相性の一杯になります。
まとめ:カルダモンティーの作り方と効能・味・香りについて
カルダモンティーは、インドや中東などで古くから愛飲されているスパイスティーです。
カルダモンは「スパイスの女王」と呼ばれるほど香り高いスパイスで、その爽やかな風味は紅茶ともよく合います。基本のカルダモンティーは、潰したカルダモンと紅茶葉をお湯で淹れるだけで手軽に作れます。ピリッとスパイシーで甘みのある味わいは、食後の一杯や寒い季節のひとときにぴったりです。
牛乳で煮出して本格的なチャイにしたり、ほかのスパイスを加えてアレンジしたりと、楽しみ方も自由自在です。
この記事では、カルダモンティーの基本の作り方やアレンジ、味や香り、人気の製品までご紹介しました。エキゾチックで上品な香りが楽しめるカルダモンティーを、ぜひ一度試してみてくださいね。