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どくだみ茶は肝臓に悪い?噂の理由と本当に注意すべき人をやさしく解説

2024年6月6日

どくだみ茶は肝臓に悪い?噂の理由と本当に注意すべき人をやさしく解説

健康茶として人気のどくだみ茶ですが、「どくだみ茶 肝臓に悪い」と検索して、飲み続けても大丈夫なのか不安になっている方も多いのではないでしょうか。

先に結論をお伝えすると、現時点でどくだみ茶が肝臓に悪いという医学的な報告や症例は確認されていません。むしろ、本当に注意したほうがよいのは肝臓ではなく別のところにあります。

この記事では、なぜ「肝臓に悪い」という噂が広まったのか、その理由を整理しながら、本当に注意すべき人や安全な飲み方までやさしく解説していきます。

そもそもどくだみ茶は肝臓に悪いの?【結論】

どくだみ茶と肝臓のイメージ

最初に結論からお伝えします。どくだみ茶が肝臓に悪影響を及ぼすという論文や症例報告は、現在のところ確認されていません。

どくだみは「十薬(じゅうやく)」とも呼ばれ、長年にわたり日本の民間薬として用いられてきましたが、これが肝臓を傷めたという明確な報告は見当たらないのが実情です。

それどころか、肝臓に対してはむしろ保護的に働く可能性を示した研究もあります。四塩化炭素(CCl₄)で肝障害を起こさせた動物実験では、どくだみ茶由来の成分を前もって与えておくと、肝臓のダメージの指標であるAST(GOT)などの上昇が抑えられたという報告があります(参考文献:「ドクダミ(Houttuynia cordata)茶由来の多価フェノール富化抽出物の化学組成および肝臓保護効果」J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター)。

これはあくまで動物実験の段階であり、「飲めば肝臓が良くなる」と言い切れるものではありません。しかし少なくとも、「どくだみ茶は肝臓に悪い」という説には、はっきりとした裏づけがないということはお分かりいただけるかと思います。

では、なぜこれほど「肝臓に悪い」という話が広まっているのでしょうか。次の章でその理由を一つずつ見ていきます。

なぜ「どくだみ茶は肝臓に悪い」と言われるの?

明確な根拠がないにもかかわらず「肝臓に悪い」というイメージが広まったのには、いくつかの理由が重なっていると考えられます。ここでは代表的な4つの理由を整理します。

理由①「デトックス=肝臓に負担」という誤解

どくだみ茶には利尿作用があり、「体の老廃物を出す」「デトックス」といったイメージで語られることが多いお茶です。

ここから、「解毒を担う肝臓に余計な仕事をさせて負担をかけるのでは」と連想されやすいのですが、これは誤解です。利尿作用は主に腎臓と水分代謝に関わるもので、肝臓に直接ダメージを与えるという話とは結びつきません。

理由②「毒」という名前のイメージ

「どくだみ」という名前そのものに「毒」の字が入っているため、なんとなく体に悪そうという印象を持たれがちです。

しかし名前の由来は、一説に「毒矯み(どくだみ)」、つまり「毒を抑える・正す」という意味から来ているとされ、どくだみ自体が毒草という意味ではありません。むしろ古くから、腫れ物や傷の手当てに使われてきた薬草です。名前のイメージが先行して、誤解を後押ししている面があります。

理由③ 体質による不調や口コミの誇張

どくだみ茶を飲んで「お腹を下した」「体調が変わった気がする」といった声が、「肝臓に悪い」という話にすり替わって伝わっているケースもあります。

実際に口コミを探してみても、理由が明確に説明されているものはほとんど見当たりません。たとえば次のような投稿が見られますが、いずれも「悪いかもしれない」という不安の共有にとどまっており、肝臓への影響を裏づけるものではありません。

このように、出どころのはっきりしない情報がインターネットやSNSを通じて拡散し、噂として定着してしまったと考えられます。

理由④ 腎臓のリスクとの混同

後ほど詳しく説明しますが、どくだみ茶で本当に注意が必要なのは、肝臓ではなく腎臓に関わるカリウムの問題です。

この「腎臓への注意点」が、伝わるうちに「肝臓に悪い」という話と混ざってしまったケースも少なくないと考えられます。臓器を取り違えたまま情報が広まり、不安だけが一人歩きしている状態といえます。

本当に注意すべきなのは肝臓より「腎臓」

どくだみ茶を飲むうえで、より気をつけたいのは肝臓ではなく腎臓です。ここを正しく理解しておくことが、安心して飲むための一番のポイントになります。

カリウムと高カリウム血症のリスク

どくだみ茶にはカリウムが含まれています。カリウムは健康な人にとっては余分な塩分の排出を助ける大切なミネラルですが、腎機能が低下している人では話が変わります。

腎臓の働きが落ちているとカリウムをうまく排出できず、血液中のカリウムが過剰になる「高カリウム血症」を引き起こすリスクがあります。高カリウム血症では、悪心、しびれ、知覚過敏、脱力感、不整脈など、全身にさまざまな不調が現れる可能性があります。

実際に報告されている事例

こうしたリスクは、机上の話ではありません。

健康食品管理士への相談事例をまとめた厚生労働省の資料には、特に腎機能が悪いわけではない高齢の女性が、健康増進のために毎日どくだみ茶を飲んでいたところ、血中のカリウム値が6.3mEq/L(正常値は3.5〜5.0mEq/L)まで上昇していた、という事例が紹介されています(参考:健康食品管理士への相談事例調査結果)。

腎機能が正常な方であれば、適量を守る限りそれほど神経質になる必要はありません。ただし、毎日たくさん飲み続けるような飲み方には注意が必要だということが、この事例からも分かります。

どくだみ茶を控えた方がよい・注意が必要な人

どくだみ茶は多くの人にとって安全に楽しめるお茶ですが、次のような方は摂取を控えるか、飲む前に医師・薬剤師に相談することをおすすめします。

  • 腎機能が低下している方:カリウムがうまく排出できず、高カリウム血症のリスクがあります
  • 利尿薬など、カリウムの排出に影響する薬を服用している方:医師・薬剤師への相談が安心です
  • 血栓を防ぐ薬(抗凝固薬)を服用している方:どくだみ茶にはビタミンKが含まれるため、薬の働きに影響する可能性があります
  • 妊娠中(特に妊娠初期)・授乳中の方:子宮への影響が指摘されることがあるため、過剰な摂取は避けましょう
  • 体質的にアレルギーや皮膚症状が出やすい方:飲んで皮膚に異常を感じた場合は使用を中止し、専門医に相談してください

なお、薬を飲むときにどくだみ茶で一緒に飲むのは避け、水や白湯で服用することをおすすめします。どくだみ茶に含まれるタンニンなどの成分が、薬の吸収に影響することがあるためです。

どくだみ茶の適量と安全な飲み方

どくだみ茶は、適量を守って飲めば過度に心配する必要はありません。ここでは目安の量と、飲み過ぎたときの注意点、飲みやすくする工夫をご紹介します。

1日の目安量

どくだみ茶は薬ではないため、厳密な摂取量は定められていませんが、利尿作用があることを考えると、1日あたり200〜400ml(1〜2杯)程度を目安にするとよいでしょう。

初めて飲む方や体質に敏感な方は、1日1杯(約200ml)から始め、体調を見ながら無理のない範囲で続けるのがおすすめです。過剰に飲まなければ、悪影響が生じるリスクはほとんどありません。

飲み過ぎたときのデメリット

適量を超えて飲み過ぎた場合には、次のようなデメリットが生じることがあります。

  • 利尿作用による脱水:水分が過剰に排出され、かえって脱水気味になることがあります
  • 胃腸への負担:お腹がゆるくなったり、腹痛や下痢を起こしたりすることがあります
  • カリウムの摂りすぎ:特に腎機能が低下している方では注意が必要です
  • アレルギー反応:まれにどくだみに対するアレルギー反応が起こる場合があります

飲みやすくする工夫

どくだみ茶には独特の香りがあり、飲みにくいと感じる方もいます。次のような工夫で、ぐっと飲みやすくなります。

他のお茶とブレンドする

ほうじ茶や玄米茶、はとむぎ茶などと半分ずつ混ぜると、どくだみ茶特有の香りがやわらぎ、飲みやすくなります。

香りを足す

シナモンやカルダモンなどのスパイスを少量加えると、香りが引き締まって飲みやすくなります。

冷やして飲む

冷やすと香りが気になりにくくなります。夏場は氷を入れて、さっぱりと楽しむのもおすすめです。

どくだみ茶に期待される体へのうれしい働き

「肝臓に悪い」というイメージばかりが先行しがちですが、どくだみ茶には体にうれしい働きも数多く期待されています。

どくだみ茶に含まれるフラボノイドには抗酸化作用があると考えられており、カリウムの利尿作用による水分バランスのサポートや、便通を整える働き、肌の調子を整えるサポートなどが期待されています。

肝臓についても、「悪い」どころか、肝臓のはたらきをサポートするとされる亜鉛・マグネシウム・ビタミンB2・ケルセチンといった成分が含まれています。つまり、適量を守って飲む分には、肝臓にとってマイナスというより、むしろ穏やかに支える側に働くと考えられます。

なお、私自身は北海道・安平町という寒冷地でハーブを栽培しており、気候の厳しい土地でもたくましく育つどくだみの生命力には、毎年驚かされています。古くから各地で民間薬として根づいてきた背景には、こうした育てやすさと身近さもあるのだと実感しています。

どくだみ茶と肝臓に関するよくある質問

最後に、「どくだみ茶 肝臓に悪い」で検索される方からよく聞かれる質問にお答えします。

どくだみ茶を飲み続けても肝臓は大丈夫?

現時点では、どくだみ茶が肝臓に悪影響を与えるという報告は確認されていません。適量を守って飲む分には、肝臓を心配しすぎる必要はないと考えられます。ただし、もともと肝臓の病気があり薬物治療を受けている方は、念のため主治医に相談しておくと安心です。

毎日飲んでも問題ない?

腎機能が正常な方であれば、1日200〜400ml程度を目安に毎日飲んでも大きな問題はないとされています。一方で、腎機能に不安がある方は、毎日の習慣的な摂取がカリウムの蓄積につながる可能性があるため、事前に医師に相談しましょう。

薬と一緒に飲んでも大丈夫?

薬はどくだみ茶ではなく、水や白湯で飲むことをおすすめします。タンニンなどの成分が薬の吸収に影響したり、ビタミンKやカリウムが特定の薬と相性が悪かったりする場合があるためです。常用薬がある方は、医師・薬剤師に確認しておくと安心です。

まとめ:どくだみ茶は肝臓に悪い説について

この記事では、「どくだみ茶は肝臓に悪い」という噂の真偽と、その理由について解説してきました。

ポイントを整理すると、次のとおりです。

  • どくだみ茶が肝臓に悪いという論文・症例は確認されておらず、むしろ肝臓を保護する可能性を示した研究もある
  • 「肝臓に悪い」という噂は、デトックスのイメージや名前の印象、腎臓リスクとの混同などから広まったと考えられる
  • 本当に注意すべきは肝臓よりも腎臓で、腎機能が低下している方はカリウムの摂りすぎに注意が必要
  • 適量(1日200〜400ml程度)を守れば、体にうれしい働きが期待できるお茶である

過度に怖がる必要はありませんが、持病がある方や薬を服用している方は、医師・薬剤師に相談したうえで、ご自身の体調に合わせて無理なく取り入れてみてくださいね。

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