この記事では、自宅でできるよもぎ茶の作り方を、よもぎの摘み方から乾燥、淹れ方まで初心者の方向けにご紹介します。
生のよもぎを摘んで一から作る方法と、乾燥よもぎや市販の茶葉を使って手軽に淹れる方法の両方を解説しますので、ご自身に合った方法で挑戦してみてください。
私自身、北海道・安平町でよもぎを含むハーブを育てており、実際に自家製のよもぎ茶を作ってきた経験も交えてお伝えします。
よもぎ茶を作る2つの方法
よもぎ茶の作り方は、大きく分けて次の2つの方法があります。
- 生のよもぎを摘んで、乾燥させて一から作る方法
- 乾燥よもぎや市販の茶葉を使って淹れる方法
生のよもぎから作る場合は、摘み方や乾燥に少し手間がかかりますが、香りや作る工程も楽しめます。手軽さを優先するなら、乾燥よもぎや市販の茶葉を使うとよいでしょう。
まずは、生のよもぎを摘むところから順番に見ていきましょう。
よもぎの安全な摘み方・採取の注意点
生のよもぎから作る場合、最初に大切なのが「安全に摘むこと」です。よもぎはどこにでも生えていますが、摘む場所や、よく似た毒草には十分な注意が必要です。
採取に適した時期
よもぎの摘みごろは、若い葉が育つ3月〜5月頃です。この時期の若い葉はやわらかく、苦味やアクも比較的少なめです。
なお、北海道のような寒冷地では、本州よりも遅れて若葉が出始めます。私がよもぎを育てている安平町でも、摘みごろは暖かい地域より後ろにずれる印象です。お住まいの地域の気候に合わせて、葉の状態を見ながら判断してくださいね。
摘む場所の注意
よもぎは道端や公園など身近な場所に生えていますが、次のような場所のものは避けましょう。
- 除草剤や農薬がまかれている可能性のある場所
- 排気ガスのかかる道路沿い
- 犬や猫の散歩道など、糞尿がかかっている可能性のある場所
できるだけ清潔で安心できる場所のよもぎを選ぶことが大切です。
毒草トリカブトとの見分け方
よもぎを摘むうえで最も注意したいのが、猛毒をもつトリカブトなどの植物との取り違えです。春先のトリカブトは葉の形がよもぎに似ており、誤って口にすると重篤な中毒を起こす危険があります。
見分けのポイントは次のとおりです。
- よもぎは葉の裏に白い綿毛があり、白っぽく見える。トリカブトには綿毛がなく、表面に光沢がある
- よもぎは葉を摘むと独特の香りがする
香りを確かめる際は、皮膚から成分を吸収しないよう、軍手などをして手で直接トリカブトに触れないよう注意してください。少しでも不安がある場合は、無理に採取せず、野草に詳しい人に同行してもらうか、市販の乾燥よもぎ・茶葉を使うと安心です。
生のよもぎからよもぎ茶を作る手順
安全に摘んだよもぎは、次の手順でお茶にしていきます。
- よもぎの葉の部分だけを摘み取る。
- 水を替えながら、葉に付いたゴミや汚れをきれいに洗い流す。
- 水気をしっかり切る(サラダスピナーを使うと簡単)。
- 蒸し器で30秒〜1分ほど蒸す(仕上がりの緑色がきれいになる。この工程は省略も可能)。
- ザルや新聞紙などに重ならないように広げ、風通しのよい場所で3〜5日ほどカラカラになるまで乾燥させる。
- 完全に乾いたら、使いやすい大きさに刻むか、ミキサーで細かくする。
乾燥が不十分なまま保存すると、カビが生える原因になります。私が安平町で初めて自家製のよもぎ茶を作ったときも、乾燥が甘く風味が落ちてしまった経験があります。乾燥は「これでもか」というくらいしっかり行うのが失敗しないコツです。
乾燥方法のバリエーション(天日干し・オーブン・レンジ)
よもぎを乾燥させる方法は、天日干しのほかにオーブンや電子レンジを使う方法もあります。天候や手間に合わせて選んでください。
天日干し
基本となる乾燥方法です。ザルや新聞紙などに広げ、風通しのよい場所で3〜5日ほど、カラカラになるまで干します。乾燥にかかる期間は天候や湿度によって変わるので、様子を見ながら調整してください。
オーブンを使う
天候に左右されず、短時間で乾燥させたいときに便利です。オーブン皿に均等に広げ、120度で15分に1回ほど混ぜながら、約1時間かけてカラカラになるまで乾燥させます。
電子レンジを使う
少量を手早く乾燥させたいときや、天日干し後の仕上げ・長期保存用の追加乾燥に向いています。耐熱皿に広げ、ふんわりとラップをして、500Wで30秒〜1分ほど様子を見ながら加熱します。
しっかり乾かしたよもぎを弱火で軽く煎ると、香ばしさが増し、保存性も高まります。
よもぎ茶の淹れ方
乾燥させたよもぎ(または市販の茶葉)を使った淹れ方を3つご紹介します。
やかん・鍋で煮出す
水1Lに対して乾燥茶葉5〜10gを入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして1〜2分ほど煮出します。茶こしで濾せば完成です。お茶パックに茶葉を入れて煮出すと、濾す手間が省けて便利です。香りがしっかり出るので、まとめて作って冷やすのもおすすめです。
急須・ティーポットで淹れる
急須またはティーポット一杯分に対して、茶葉約15gを入れ、沸騰したお湯を注いで3〜4分ほど置きます。短時間で手軽に淹れたいときに向いています。
水出しで作る
ボトルにお茶パックに入れた茶葉を入れ、水を注いで冷蔵庫で一晩置きます。冷たくてさっぱりとした味わいになり、暑い季節にぴったりです。
なお、粉末タイプのよもぎは、濾す必要がなく、カップに入れてお湯または水を注いで溶かすだけで手軽に飲めます。底に沈みやすいので、何度かかき混ぜてお飲みください。
よもぎ茶の美味しい飲み方・アレンジ
よもぎ茶は温かいままでも、冷やしても美味しくいただけます。暑い季節にはアイスよもぎ茶として楽しむのもよいでしょう。
よもぎ茶には独特の香りと苦味があり、そのままだと飲みにくいと感じる方もいるかもしれません。そんなときは、次のようなアレンジがおすすめです。
よもぎ茶とレモングラス
レモングラスを加えると、レモンのような爽やかな香りが広がり、飲みやすくなります。リラックスタイムにもおすすめの組み合わせです。
よもぎ茶とハトムギ茶や玄米茶
よもぎ茶は香りが強いため、クセの少ないハトムギ茶や玄米茶とブレンドすると、よもぎの香りの良さが引き立ち、まろやかで飲みやすくなります。
よもぎ茶の出がらし活用法
よもぎ茶の出がらしは、捨てずにいろいろな形で活用できます。
よもぎ湯
出がらしの入ったお茶パックを10個ほど湯船に入れると、よもぎの香りを楽しめるよもぎ湯になります。ほんのりとした香りでリラックスでき、体が温まるといわれています。
よもぎ佃煮
出がらしを細かく刻み、ごま油で炒めてから、水・かつおぶし・醤油・しらす干しを加えて煮詰めると、佃煮ができます。おにぎりの具やおかずにぴったりです。
掃除に使う
よもぎ茶の出がらしを使って、鏡やシンク、蛇口などを拭くと、汚れを落とすのに役立ちます。捨てる前のひと活用としておすすめです。
よもぎ茶の保存方法
作ったよもぎ茶を長持ちさせるには、保存方法も大切です。
よもぎは完全に乾燥させてから、密閉容器に入れ、湿気を避けて保存しましょう。生乾きのまま保存するとカビの原因になるため注意してください。長期間保存したい場合や湿気が心配な場合は、冷凍保存もおすすめです。ただし、冷凍庫の匂いが移ることがあるので、しっかり密閉してください。
まとめ:よもぎ茶は安全な摘み方を守れば自宅で簡単に作れる
この記事では、よもぎ茶の作り方を、摘み方から乾燥、淹れ方までご紹介しました。
生のよもぎから作る場合は、摘む場所に気をつけ、トリカブトなどの毒草と取り違えないよう、葉裏の綿毛と香りでしっかり見分けることが大切です。摘んだよもぎは、よく洗ってしっかり乾燥させれば、ノンカフェインで香り豊かなよもぎ茶になります。
手軽に楽しみたいときは市販の乾燥よもぎや茶葉を使うのもおすすめです。よもぎ茶の効能や注意点について詳しくは、こちらの記事もあわせてご覧ください。
