「砂糖の代わりになる甘いハーブ」として知られるステビアですが、実は乾燥させた葉を使ってハーブティーとしても楽しめます。
ステビアは南アメリカ原産のキク科の多年草で、葉に含まれる甘味成分は砂糖の200~300倍とも言われるほどの強い甘さを持ちます。それでいてカロリーはほとんどないことから、天然甘味料として古くから親しまれてきました。
私は北海道勇払郡安平町でさまざまなハーブを栽培していますが、ステビアは本来とても寒さに弱い植物です。だからこそ寒冷地で育てるには少しコツが要るのですが、自分で育てた葉を乾燥させて淹れる一杯には格別の楽しさがあります。
この記事では、ステビアの葉でハーブティーを淹れる方法や味わい、ブレンドのコツ、飲む際の注意点までをご紹介します。
ステビアのハーブティーとは
ステビアは、和名を「アマハステビア」というキク科ステビア属の多年草です。原産地は南アメリカのパラグアイやブラジルで、現地の先住民は古くから甘味料として利用してきました。
葉に含まれる甘味成分は「ステビオール配糖体(ステビオシドなど)」と呼ばれ、糖質をほとんど含まないのが特徴です。そのため、甘さを楽しみながらもカロリーを抑えたい方に選ばれています。
ハーブティーとして飲む場合は、この葉そのものを乾燥させて使います。市販の甘味料は精製・加工されたものが中心ですが、葉を使ったハーブティーは昔ながらの素朴な味わいを楽しめるのが魅力です。
ステビアのハーブティーの味・香り
ステビアのハーブティーは、何よりもまず甘さが際立ちます。口に含むとはっきりとした甘みが広がり、後からほのかな渋みや草のような風味が残るのが特徴です。
香りは緑茶や干し草を思わせる、青みのある甘い香りです。甘さがとても強いため、シングル(ステビア単体)で飲むと「甘い水を飲んでいるよう」に感じる方も少なくありません。
そのため、ステビアは単体で味わうよりも、他のハーブや紅茶・コーヒーに少量加えて甘み付けに使うのが定番の楽しみ方です。甘みの感じ方には個人差があり、好みが分かれやすいハーブでもあるので、まずは少量から試すのがおすすめです。
ステビアのハーブティーの作り方・レシピ
ステビアのハーブティーは、既製品を購入するほかに、自宅で栽培したステビアの葉を使って手軽に作ることができます。
必要なものは、ステビアの葉とお湯だけです。甘さがとても強いので、最初は少なめの量から試してみてください。
【材料】(1人分)
- ステビアの葉 数枚(ドライハーブなら小さじ1/3、粉末ならごく少量)
- お湯 200ml
【作り方】
- カップにステビアの葉を入れる
- 沸騰したお湯を注ぐ
- 3分ほど蒸らす
- ステビアの葉を取り出す
※お好みでレモンやミントなどを加えても美味しくいただけます。
ステビアは甘さが強いため、入れすぎると甘みが勝ちすぎてしまいます。「少し物足りないかな」と思うくらいの量から始めて、好みに合わせて調整するのが失敗しないコツです。他のハーブとブレンドすると、甘さがほどよくなり飲みやすくなります。
例えばローズヒップやハイビスカスなどの酸味のあるハーブや、カモミールやラベンダーなどの穏やかな香りのハーブと合わせると、甘さと風味のバランスが取りやすくなります。紅茶やコーヒーに少量加えても、砂糖の代わりとして楽しめます。
ステビアの葉の乾燥方法
自宅でステビアを育てている場合は、収穫した葉を乾燥させて保存しておくと、長く楽しめます。乾燥方法は以下のとおりです。
【必要なもの】
- ステビアの葉
- キッチンペーパー
- 紐やクリップなど
【乾燥方法】
- ステビアを茎ごと収穫する
- 水洗いして汚れを落とす
- 数本まとめて逆さ吊りにする
- 直射日光の当たらない風通しの良い屋内で乾燥させる
- 葉がパリパリになるまで乾燥させる(1週間~2週間ほど)
- 葉を細かく刻むか粉末にして、密閉容器に入れて保存する
私自身、安平町で育てたステビアを毎年この方法で乾燥させていますが、乾燥させると保存がきくだけでなく、生葉のときよりも甘みやクセが落ち着いて飲みやすくなる印象があります。乾燥作業はとても簡単なので、自家製のステビアでぜひ試してみてください。
ステビアのハーブティーに期待される働き
ステビアの葉に含まれるステビオール配糖体は、糖質やカロリーがほとんどないのが大きな特徴です。そのため、甘さを楽しみたいけれどカロリーや糖質が気になる、という方に天然甘味料として親しまれています。
人工甘味料(アスパルテーム・スクラロース・サッカリンなど)の代わりに、自然由来の甘味を選びたいという方にも使いやすい選択肢と言えるでしょう。
なお、ステビアと健康に関する研究は世界各地で進められていますが、人を対象とした効果については、まだ一貫した結論が得られていない項目も多くあります。例えば、2019年に発表された複数の臨床試験を統合したレビューでは、血糖値やコレステロールなどの多くの指標で明確な差は確認されず、一部の指標についてのみ変化が示唆されたにとどまっています。
そのため、ステビアのハーブティーはあくまで「甘みを楽しむ嗜好品」として捉え、特定の不調の改善や治療を目的に飲むものではない、という点を押さえておくと安心です。気になる健康上の悩みがある場合は、自己判断せず医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
おすすめのハーブティーブレンド
ステビアのハーブティーはそのままでも飲めますが、甘さが強いため、他のハーブとブレンドすることでぐっと飲みやすく、味わいも豊かになります。それぞれのハーブが持つ香りや風味との相性を楽しんでみてください。
| おすすめの組み合わせ | 味わいの特徴 |
| ローズヒップ+ハイビスカス | ローズヒップとハイビスカスは酸味が強めのハーブです。ステビアの甘味を加えることで酸味がマイルドになり、フルーティーで飲みやすい味わいになります。きれいなルビー色も楽しめ、気分をリフレッシュしたいときにおすすめです。 |
| レモングラス+ジンジャー | レモングラスの爽やかな香りとジンジャーのピリッとした風味が特徴の組み合わせです。ステビアの甘味を加えると辛味が和らぎ、まろやかになります。すっきりとした後味で、食後の一杯や体を温めたいときにぴったりです。 |
| ラベンダー+カモミール | ラベンダーとカモミールは、花の優雅な香りが魅力のハーブです。ステビアの甘味を加えることで、ほのかな甘さとともに花の香りが引き立ちます。穏やかな香りに包まれて、くつろぎたい時間におすすめの組み合わせです。 |
ステビアは他のハーブと合わせることで、さまざまな味わいを楽しめます。自分の好みや気分に合わせてブレンドを試してみましょう。
通販で購入する際の注意点
ステビアのハーブティーはスーパーやドラッグストアで売られていることもありますが、品揃えや在庫が限られている場合が多いです。
そこで便利なのが通販です。楽天やAmazonのほか、ステビアのハーブティーを豊富に取り揃えているハーブ専門店もあり、さまざまなハーブとブレンドした商品を見つけることができます。
通販でステビアのハーブティーを購入する際には、以下の3つの点に注意しましょう。
- 原産国や品質
- ハーブの形状
- 送料や配送方法
それぞれの注意点について詳しく見ていきます。
1.原産国や品質
ステビアは南米や中国などで栽培されており、原産国によって品質や味わいに違いがある場合があります。品質や味に加えて、農薬や添加物の使用状況も確認しておくと安心です。
2.ハーブの形状
ステビアのハーブティーには、葉のままのホールタイプや、細かく刻んだカットタイプがあります。ホールタイプは量や時間を自分で調節して淹れられますが、保存容器が必要です。カットタイプは茶こしやティーバッグなどで手軽に淹れられますが、鮮度が落ちやすい傾向があります。
3.送料や配送方法
通販では送料や配送方法も重要なポイントです。送料無料やポスト投函などのサービスを提供している店舗もありますが、適用される条件や期間に注意して選びましょう。
ステビアのハーブティーを飲む際の注意点
ステビアは天然のハーブですが、飲む際にはいくつか気をつけたい点があります。
まず、ステビアはキク科の植物です。ブタクサやヨモギなどキク科の植物にアレルギーがある方は、注意が必要です。心配な場合は、飲む前に医師に相談すると安心です。
また、甘味が非常に強いハーブなので、使用量はごく少量で十分です。たくさん入れたからといって体に良いというものではないため、適量を守って楽しみましょう。
妊娠中・授乳中の方や、持病があって治療中の方、お薬を服用している方は、念のため事前に医師や薬剤師に相談してから取り入れることをおすすめします。
まとめ:ステビアのハーブティーの作り方とブレンド
ステビアの葉でハーブティーを淹れる方法はとても簡単です。カップに乾燥させたステビアの葉を少量入れ、熱湯を注いで3分ほど蒸らすだけで、自然な甘さのハーブティーができあがります。
甘さがとても強いハーブなので、単体よりも他のハーブや紅茶・コーヒーに少量加えて甘み付けに使うのがおすすめです。ローズヒップやハイビスカスの酸味とも、カモミールやラベンダーの穏やかな香りともよく合います。
私自身、安平町で育てたステビアを乾燥させて楽しんでいますが、自分で育てた葉で淹れる一杯はやはり特別なものです。自宅で栽培したステビアで、香り豊かなハーブティーを楽しむ参考にしてみてくださいね。
なお、ステビアの危険性については、こちらのページで詳しくお伝えしています。