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カモミールティーの作り方|生花とドライの違い・美味しい淹れ方とアレンジ

2024年5月16日

カモミールティーの作り方|生花とドライの違い・美味しい淹れ方とアレンジ

カモミールティーは、りんごのような甘い香りとやさしい味わいで親しまれているハーブティーです。市販のティーバッグで楽しんでいる方も多いですが、ドライや生花から自分で淹れると、香りの豊かさがぐっと変わります。

私は北海道勇払郡安平町でさまざまなハーブを育てていますが、カモミールは初夏に可憐な白い花をたくさん咲かせてくれて、収穫してお茶にする時間は毎年の楽しみのひとつです。

この記事では、カモミールティーの基本的な作り方から、生花での淹れ方、花の乾燥・保存方法、アレンジ、飲む際の注意点までをご紹介します。

カモミールティーとは

カモミールは、キク科の一年草または多年草で、ヨーロッパでは古くから親しまれてきたハーブです。「カモミール」と呼ばれるものには主に2種類あり、ハーブティーに使うのは基本的にジャーマンカモミールです。

ジャーマンカモミール(学名 Matricaria chamomilla、和名カミツレ)は、甘くフルーティーな香りでクセが少なく、ハーブティーとして世界中で最も広く飲まれています。一方のローマンカモミールは、香りは豊かですが苦味が強いため、ハーブティーよりも香りを楽しむアロマやグランドカバーとして使われることが多い品種です。

この記事で「カモミールティー」と呼ぶのは、特に断りがなければ飲みやすいジャーマンカモミールを使ったものを指します。

ジャーマンカモミールとローマンカモミールの違い

両者の主な違いを整理すると、次のとおりです。

項目 ジャーマンカモミール ローマンカモミール
分類 一年草 多年草
味わい クセや苦味が少なく飲みやすい ほのかな苦味があり、深みのある味
主な用途 ハーブティー全般 香りを楽しむアロマ・グランドカバー

ハーブティーを目的に育てるなら、苦味の少ないジャーマンカモミールを選ぶと飲みやすく仕上がります。

カモミールティーの味・香り

カモミールティーは、りんごや青りんごを思わせる甘い香りが特徴です。香りは甘いものの、味そのものはほんのりとやさしく、強い甘さがあるわけではありません。

淹れ方によっては、タンニンによるわずかな苦みや渋みを感じることもあります。苦みを抑えたい場合は、抽出時間を短めにしたり、お湯の温度を少し下げたりすると、まろやかな味わいになります。はちみつやレモンを加えるのもおすすめです。

なお、フレッシュ(生花)とドライでは風味が異なり、生花は青みのあるさわやかな香り、ドライは甘くふくよかな香りになる傾向があります。

ドライカモミールティーの作り方

乾燥させたカモミールの花を使う、基本的な淹れ方です。自分で育てた花を乾燥させて使うと、香り高い一杯が楽しめます。

【材料】(2人分)

  • 乾燥カモミールの花 大さじ2杯(ティースプーン山盛り2杯ほど)
  • お湯 400ml

【作り方】

  1. ティーポットに乾燥させたカモミールの花を入れる。
  2. 沸騰したお湯を注ぐ。
  3. フタをして5分ほど蒸らす。
  4. 茶こしで濾してカップに注ぐ。
  5. お好みではちみつやレモンなどを加える。

香りをしっかり引き出したいときは、蒸らしの間フタをして香り成分を逃がさないのがポイントです。

生花(フレッシュ)カモミールティーの作り方

収穫したばかりの生花を使うと、フレッシュで爽やかな香りが楽しめます。香りが飛びやすいので、ドライよりも蒸らし時間は短めにするのがコツです。

【材料】(1人分)

  • カモミールの生花 5~10個
  • お湯 200ml

【作り方】

  1. 中心が盛り上がった、新鮮な花を収穫する。
  2. 虫や汚れがないか確認する(花は香りが飛びやすく傷みやすいため、洗う場合はやさしく、きれいな花を選んで摘むのがおすすめです)。
  3. ポットに花を入れ、沸騰したお湯を注ぐ。
  4. フタをして2~3分ほど蒸らす。
  5. 茶こしで濾してカップに注ぎ、お好みではちみつを加える。

生花を使うときは、花だけを摘むのがポイントです。茎や葉が混ざると、青臭さや粉っぽさが出て風味が落ちてしまいます。摘みたての花を浮かべるだけでも見た目が愛らしく、香りも格別です。

花の乾燥と保存の方法

カモミールの花は、乾燥させておくと長く楽しめます。花は香りが飛びやすいので、直射日光を避けた陰干しが基本です。

1. 収穫

花が開いて香りが立つ頃が収穫の適期です。お茶には花を使うので、花だけを摘み取ります。花は水で洗うと傷みやすいため、虫や汚れのないきれいな花を選んで摘むのがおすすめです。

2. 乾燥

乾燥にはいくつかの方法があります。

陰干し(自然乾燥)

風通しがよく直射日光の当たらない場所に、ザルや網の上へ花を重ならないように薄く広げます。完全に乾くまで1~2週間ほどが目安です。ほこりが気になる場合は、不織布などで軽く覆うとよいでしょう。

吊るし乾燥

花だけを摘むのが間に合わないときは、茎ごと収穫して束ね、風通しのよい日陰に逆さに吊るして乾燥させます。乾いたら花を茎から外します。

オーブン乾燥

オーブンを最低温度(約50℃)に設定し、天板に花を広げて入れます。扉を少し開けて通気をよくし、様子を見ながら短時間で乾燥させます。

3. 保存

完全に乾燥したら、乾燥剤とともに密閉容器に入れ、湿気の少ない涼しい場所で保存します。冷蔵庫で保存してもよいでしょう。乾燥させた花は1年ほどを目安に使い切るのがおすすめです。

おすすめのブレンドとアレンジ

カモミールティーはそのままでも美味しいですが、他のハーブや材料と合わせると、さまざまな味わいが楽しめます。

ブレンド・アレンジ例 味の変化
ペパーミント 爽快な風味が加わり、すっきりとした味わいになります。
紅茶 コクと香りが増し、まろやかな味わいになります。
ハイビスカス・ローズヒップ 鮮やかな色合いになり、酸味の効いたフルーティーな味わいに。
牛乳(カモミールラテ) 濃いめに淹れて温めた牛乳を注ぐと、まろやかでほっとする味わいに。はちみつやシナモンを添えても。
オレンジ果汁 カモミールの香りに甘酸っぱさが加わります。アイスにしても爽やかです。
はちみつ・レモン 甘みと酸味で飲みやすくなります。冷やしてアイスティーにも向きます。

ホットはもちろん、冷やしてアイスティーにしても美味しくいただけます。気分や季節に合わせて、自分好みのアレンジを見つけてみてください。

カモミールティーはまずい?飲みやすくするコツ

「カモミールティーがまずい」と感じる方もいますが、その多くは苦みや渋み、独特の香りが理由のようです。ただ、ちょっとした工夫で、ぐっと飲みやすくなります。

ポイントは、抽出しすぎないことです。長く蒸らすほど苦みや渋みが出やすくなるため、蒸らし時間を短めにすると、やさしい味わいになります。それでも飲みにくい場合は、はちみつやレモンを加えたり、上の表のように他のハーブや牛乳とブレンドしたりするのがおすすめです。

特にミルクと合わせたカモミールラテは、苦みがやわらいでまろやかになるので、カモミールが苦手な方にも試しやすいアレンジです。

カモミールティーを飲む際の注意点

カモミールティーは広く親しまれているハーブティーですが、飲む際に気をつけたい点もあります。

まず、カモミールはキク科の植物です。ブタクサやヨモギなど、キク科の植物にアレルギーがある方は注意が必要とされています。心配な場合は、少量から試すか、事前に医師に相談すると安心です。

また、血液をサラサラにするお薬(ワルファリンなど)を服用している方は、カモミールとの相互作用が指摘されることがあります。お薬を服用中の方や、妊娠中・授乳中の方は、念のため事前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

ハーブの安全性については、国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所が運営する「『健康食品』の安全性・有効性情報」データベースなどの公的な情報源も参考になります。体調や体質に合わないと感じた場合は、飲用を中止してください。

まとめ:カモミールティーの作り方やアレンジ

この記事では、カモミールティーの作り方やアレンジ方法をご紹介しました。

カモミールティーは、市販のティーバッグだけでなく、ドライや生花の花からも手軽に作れます。ハーブティーに使うのは主に飲みやすいジャーマンカモミールで、生花を使うときは花だけを摘むのが香りよく仕上げるコツです。

はちみつやレモン、牛乳、他のハーブと合わせれば、楽しみ方はさらに広がります。苦みが気になるときは、蒸らし時間を短くしたりアレンジを加えたりして、自分好みの一杯を見つけてみてください。

私自身、安平町で育てたカモミールを乾燥させて一年を通して楽しんでいますが、自分で育てた花で淹れる一杯はやはり格別です。ぜひ、香り豊かなカモミールティーを暮らしに取り入れてみてくださいね。

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