ラズベリーの葉を乾燥させて作るラズベリーリーフティーは、古くから「女性のためのハーブ」「安産のハーブ」として親しまれてきたハーブティーです。
一方で「ラズベリーリーフティーは良くない」と言われることもあり、飲もうか迷っている方もいるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、ラズベリーリーフティーは基本的に安全性の高いハーブティーですが、飲む時期や体質によっては注意が必要です。この記事では、ラズベリーリーフティーが「良くない」と言われる理由や、飲んではいけない人・時期、副作用などの注意点について詳しくお伝えします。
ラズベリーリーフティーは「良くない」って本当?
ラズベリーリーフティーは様々な効果があるといわれる一方で、「良くない」という声も見かけます。
結論として、ラズベリーリーフティーは他のハーブティーと比べても安全性の高いハーブティーとされており、適切な時期と量を守って飲めば、過度に心配する必要はないと考えられています。
ただし、後述するように飲むのを避けたほうがよい人や時期があり、それを守らずに飲むと体調に影響が出る可能性があります。「良くない」と言われるのは、主にこの「飲む時期・人を間違えた場合」を指していると整理するとわかりやすいでしょう。
また、ラズベリーリーフティーは医薬品ではなくハーブティーです。効果には個人差があり、報告されている研究の多くは小規模なもので、科学的根拠としては十分とはいえない点も知っておきましょう。
ラズベリーリーフティーを飲んではいけない・注意が必要な人
ラズベリーリーフティーには、飲むのを避けたほうがよい人や、注意が必要な人がいます。当てはまる場合は、飲む前に医師や助産師に相談すると安心です。
妊娠初期から中期の人
ラズベリーリーフティーには、子宮や骨盤まわりの筋肉に働きかける作用があるといわれています。
妊娠初期から中期はまだお腹の中で赤ちゃんを育てている大切な時期のため、この作用が望まない子宮収縮につながる可能性を考え、飲用は避けたほうがよいとされています。一般的には、妊娠後期(妊娠28週・8ヶ月ごろ)以降が飲み始めの目安とされています。
お腹が張りやすい・切迫早産などのリスクがある妊婦
妊娠後期に入ったあとでも、お腹が張りやすい方や、切迫早産と診断されている方、赤ちゃんが小さめといわれている方などは、自己判断で飲み始めないようにしましょう。
「8ヶ月に入ったから」という理由だけで飲み始めるのではなく、必ずかかりつけの医師や助産師に相談してください。
ラズベリーにアレルギーがある人
ラズベリーにアレルギーがある人は、ラズベリーリーフティーでもアレルギー反応を起こす可能性があります。
発疹・かゆみ・腫れなどの症状が出ることがあるため、心配な場合は飲用を避けるか、ごく少量から試して様子を見るようにしましょう。
持病があり薬を服用している人
持病があり薬を服用している方は、ラズベリーリーフティーとの飲み合わせが気になる場合があります。
自己判断で飲まず、かかりつけの医師や薬剤師に相談してから取り入れると安心です。
ラズベリーリーフティーの副作用・デメリット
ラズベリーリーフティーは基本的に安全なハーブティーですが、飲み方によっては次のような点に注意が必要です。
飲みすぎるとお腹がゆるくなることがある
一般的にハーブティーは1日に1~2杯程度が目安とされています。
ラズベリーリーフティーを飲みすぎると、体質によってはお腹がゆるくなったり、下痢になったりすることがあります。たくさん飲んだからといって効果が高まるわけではないので、適量を守って楽しみましょう。
アレルギー反応が起こることがある
前述のとおり、ラズベリーにアレルギーがある人は、まれにアレルギー反応が起こることがあります。発疹やかゆみなど気になる症状が出た場合は、飲用を中止してください。
商品によってはカフェインを含む場合がある
ラズベリーリーフ単体はノンカフェインですが、他のハーブや茶葉とブレンドされた商品の場合、カフェインを含むことがあります。
妊娠中の方など、カフェインを控えたい場合は、購入前に原材料表示を確認するようにしましょう。
妊娠中の飲み方|いつから飲める?
ラズベリーリーフティーは「安産のハーブ」として知られていますが、妊娠中はいつから飲めるのでしょうか。
飲み始めの目安は妊娠後期(28週・8ヶ月ごろ)から
子宮収縮作用があるとされるため、妊娠初期から中期は避け、妊娠後期(妊娠28週・8ヶ月ごろ)以降を飲み始めの目安とするのが一般的です。
量は1日1~2杯程度を目安に、体調を見ながら取り入れましょう。お腹の張りや出血など、いつもと違う様子があれば飲用を中止し、医師に相談してください。
効果については科学的根拠が限られている
ラズベリーリーフティーの安産効果については、いくつかの研究が報告されています。たとえば海外の研究では、ラズベリーリーフを摂取した妊婦のグループで、子宮口が全開大してから出産までの時間がやや短かったという報告があります。
ただし、こうした研究は小規模なもので、はっきりとした科学的根拠とするにはデータが十分ではないとされています。
なお、大阪電気通信大学の武田ひとみ氏、民安紳吾氏らによる論文「ラズベリーリーフティー飲用後のストレスや疲労感及び気分の変化」では、ラズベリーリーフティー飲用後に疲労感やストレスが低下する傾向がみられたものの、これらの差は統計的に有意なものではなかったと報告されています。過度な効果を期待しすぎず、普段使いのお茶として楽しむのがよいでしょう。
ラズベリーリーフティーに期待される働き
ラズベリーリーフティーは、ヨーロッパで古くから女性のためのハーブとして親しまれてきました。ここでは、伝統的に期待されてきた働きを紹介します。いずれも「〜といわれている」レベルの伝承的なもので、医薬品のような効果を保証するものではありません。
子宮・骨盤まわりの筋肉の調整
ラズベリーリーフに含まれる「フラガリン」という成分には、子宮や骨盤まわりの筋肉を調整する働きがあるといわれています。この働きから、出産の準備や産後の回復をサポートするお茶として親しまれてきました。ただし、その仕組みは科学的に解明されているわけではありません。
生理・PMSの不快感への働き
子宮まわりの筋肉に働きかけるとされることから、生理痛や月経前症候群(PMS)といった女性特有の不快感をやわらげるのに役立つといわれています。
産後・授乳期のサポート
ラズベリーリーフには鉄分やミネラルが含まれており、産後や授乳期の女性に親しまれてきました。母乳の出をサポートするといわれることもありますが、感じ方には個人差があります。
ラズベリーリーフティーの基本的な飲み方
ラズベリーリーフティーは、次のような手順で手軽に淹れられます。
- ラズベリーリーフ2g(ティースプーン1杯分)をポットに入れる。
- 沸騰した熱湯を注ぎ、ふたをして3~5分蒸らす(濃いめが好みなら10分ほど)。
- 葉をこしてカップに注げば完成。
味はクセが少なく、ほうじ茶や薄い緑茶のようなさっぱりとした飲み口に、ほんのり甘い香りが感じられます。ラズベリーの実のような甘酸っぱさはありません。
ノンカフェインなので、就寝前のリラックスタイムにも取り入れやすいハーブティーです。お好みでハチミツを加えても美味しく楽しめます。
まとめ:ラズベリーリーフティーは時期と量を守れば心配しすぎなくてよい
ラズベリーリーフティーは「良くない」と言われることもありますが、その多くは「飲む時期や人を間違えた場合」を指しています。
基本的には安全性の高いハーブティーで、適切な時期と量を守れば過度に心配する必要はありません。一方で、妊娠初期から中期の方や、お腹が張りやすい妊婦の方、アレルギーのある方などは注意が必要です。
妊娠中に飲む場合は妊娠後期(28週・8ヶ月ごろ)以降を目安に、1日1~2杯程度から。不安なときは医師や助産師に相談しながら、無理のない範囲でラズベリーリーフティーを楽しんでくださいね。