「タンポポ茶は危険」という話を聞いて、不安になった方もいるのではないでしょうか。結論から言うと、タンポポ茶(ダンデライオンティー)はノンカフェインで、基本的には多くの方が安心して飲めるハーブティーです。ただし、体質や持病、服用中の薬によっては注意が必要なケースもあります。
この記事では、安心して飲むために知っておきたいタンポポ茶の副作用や注意点、飲み過ぎによるデメリット、そして安全な飲み方をご紹介します。
これからタンポポ茶を飲んでみようという方や、すでに飲んでいて危険性が気になる話を聞いたという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
タンポポ茶とは?まずは基本を知っておこう
タンポポ茶は、焙煎したタンポポの根を煮出して作る健康茶です。コーヒーのような香ばしい風味とコクがあることから「タンポポコーヒー」とも呼ばれますが、コーヒー豆は使われておらず、カフェインは含まれていません。
ノンカフェインで飲みやすいことから、カフェインを控えたい方や、妊娠中・授乳中の方の水分補給にも親しまれています。古くからむくみ対策や母乳育児のサポートを目的に飲まれてきた歴史もあり、「危険」というイメージとは裏腹に、もともとは穏やかで親しみやすいお茶です。
とはいえ、どんな飲み物も体質や状況によっては合わないことがあります。次の章から、注意しておきたいポイントを具体的に見ていきましょう。
タンポポ茶の副作用と注意したいポイント

タンポポ茶は基本的に危険性が少なく、安心して飲めるハーブティーです。ただし、利尿に関わる作用や血圧に関わる作用が知られているため、低血圧の方や血圧を下げる薬を飲んでいる方は注意が必要とされています。
また、飲み過ぎると頻尿や便がゆるくなることが指摘されているほか、体質などによっては以下のような副作用が出ることもあるため、あわせて知っておきましょう。
アレルギー反応
タンポポはキク科の植物です。そのため、ブタクサ・ヨモギ・キク・マリーゴールドなど、ほかのキク科植物にアレルギーがある方は、タンポポ茶を飲むことでアレルギー反応が出る可能性があります。
症状としては、かゆみ、発疹、口内のイガイガ感、息切れなどが現れることがあります。過去にキク科植物でアレルギー症状が出た経験のある方は、摂取を控えるか、ごく少量から試して体の様子を確認するようにしてください。
胃腸の不調
タンポポ茶は胃腸に対して刺激となることがあり、一部の方は胃痛、下痢、胃酸過多、腹鳴りなどの不快感を覚えることがあります。胃腸が弱い方は、少量から様子を見ながら飲むのがおすすめです。
高カリウム血症
タンポポ茶はカリウムを多く含むとされています。腎機能が低下している方が摂取すると、カリウムをうまく排出できず、高カリウム血症のリスクが高まることがあります。高カリウム血症は不整脈など心臓に影響を及ぼすこともあるため、腎臓に持病のある方はとくに注意し、事前に医師に相談しましょう。

タンポポ茶と薬との相互作用
タンポポ茶は、以下のような薬との相互作用に注意が必要とされています。該当する薬を服用している方は、自己判断せず、かかりつけの医師や薬剤師に相談してから飲むようにしましょう。
| 利尿作用のある薬やハーブ | 利尿作用のある薬(フロセミドなど)やハーブ(ネトル、ハイビスカスなど)との併用は、利尿作用を強めてしまう可能性があります。 |
| 高血圧や心臓疾患の薬 | 高血圧や心臓疾患の薬との併用によって、血圧が下がりすぎる可能性があります。 |
| 血糖値を下げる薬 | 血糖値を下げる薬との併用によって、血糖値が下がりすぎる可能性があります。 |
| 抗凝固薬 | 抗凝固薬との併用は、出血のリスクを高める可能性があります。 |
妊娠中・授乳中にタンポポ茶は飲んでも大丈夫?
「危険」と聞いて、とくに妊娠中・授乳中の方は心配になるかもしれません。しかし、タンポポ茶はノンカフェインであることから、カフェインを避けたい妊娠中・授乳中の代替飲料として親しまれており、産婦人科に置かれていることもあるほどです。
授乳中の母乳育児のサポートを目的に飲まれてきた歴史もあり、基本的には安心して取り入れやすいお茶と言えます。実際、タンポポを配合した授乳期向けのブレンドティーも人気です。
ただし、体に良いとされるものでも、飲み過ぎれば負担になることがあります。利尿に関わる作用でトイレが近くなったり、体を冷やしたり、お腹がゆるくなったりすることもあるため、1日1~2杯程度を目安に、体調を見ながら適量を守りましょう。妊娠中・授乳中で心配な点がある場合や、持病・服用中の薬がある場合は、念のため事前に医師に相談すると安心です。
タンポポ茶の適切な飲み方
タンポポ茶を安心して楽しむための、摂取量や頻度、タイミングについてご紹介します。
安全な摂取量と頻度
タンポポ茶はノンカフェインで副作用の心配も少なく、安心して飲みやすいお茶ですが、どんな飲み物も大量に飲むと体に負担となります。
摂取量としては、1日に1~3杯程度がおおよその目安です。これくらいであれば「飲み過ぎ」になることもなく、無理なく続けられます。体質が気になる方や初めて飲む方は、まず1日1杯から様子を見ると安心です。
また、利尿に関わる作用があるため、すぐにトイレに行けない状況での多めの飲用は避けたほうが良いでしょう。
飲むタイミングの目安
タンポポ茶を飲むタイミングに厳密な決まりはありません。生活のなかで取り入れやすい、以下のようなタイミングが目安になります。
- 朝食前:一日の水分補給のスタートとして。
- 食後:食事と一緒にほっと一息つきたいときに。
- 夜:カフェインを気にせず、リラックスして過ごしたい時間に。
これらのタイミングに1杯ずつ飲んでも構いませんが、自分の生活リズムに合わせて取り入れやすいときに飲むのがおすすめです。
タンポポ茶の飲み過ぎによるデメリット
タンポポ茶の飲み過ぎによるデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 利尿に関わる作用が強く出て、トイレが近くなったり、水分が不足しやすくなったりする可能性がある。
- 血圧が下がりすぎて、めまいや立ちくらみを感じたり、低血圧の症状が出やすくなったりする可能性がある。
- 胆汁の分泌を促す作用が強く出て、胆石や胆のう炎など胆道系の不調がある方では、症状に影響する可能性がある。
たくさん飲めばより良いというわけではありません。飲み過ぎることなく、適度な摂取を心がけてください。
タンポポ茶の摂取を控えたほうがよい人
副作用は少ないと言われるタンポポ茶ですが、以下にあてはまる方は、摂取を控えるか、事前に医師に相談することをおすすめします。
- タンポポやキク科の植物にアレルギーがある方
- タンポポ茶と薬との相互作用で記載した薬を服用している方
- 低血圧の方、または血圧を下げる薬を飲んでいる方
- 腎臓に持病のある方
- 胆石や胆のう・胆道系に持病のある方
これらにあてはまる場合は、自己判断で飲み始めず、かかりつけの医師に相談すると安心です。
まとめ:タンポポ茶の危険性と副作用
タンポポ茶はノンカフェインで、一般的には多くの方が安心して飲めるハーブティーとされていますが、体質や持病によってはいくつか注意したい点があります。
主な注意点として、
- 低血圧の方や血圧降下薬を服用している方への、血圧に関わる作用
- キク科アレルギーの方へのアレルギー反応(かゆみ、発疹、息切れなど)
- 胃腸への刺激による不調(胃痛、下痢、胃酸過多など)
が挙げられます。
また、腎機能が低下している方は高カリウム血症のリスクに注意が必要なほか、薬との相互作用も大切なポイントです。
特に利尿薬、高血圧薬、血糖降下薬、抗凝固薬を服用中の方は、併用によって利尿作用の増強、過度の血圧低下、血糖値の過度な低下、出血リスクの上昇などが起こる可能性があるため、事前に医師へ相談しましょう。
飲み過ぎによるデメリットとしては、
- 頻尿や水分不足
- 過度の血圧低下によるめまいや立ちくらみ
- 胆道系の不調への影響
などが挙げられます。
安全な摂取量は1日1~3杯程度が目安で、これを超える過剰摂取は避けましょう。
妊娠中・授乳中の方は、ノンカフェインで取り入れやすいお茶として親しまれていますが、飲み過ぎには注意し、心配な点があれば医師に相談すると安心です。キク科アレルギーのある方や、関連する持病・服薬がある方も、無理をせず慎重に判断してくださいね。
なお、タンポポ茶の効果・効能については、こちらのページで詳しくお伝えしているので、ぜひご参照ください。